日本の選挙では、若者の選挙率の低さが時々ニュースになっていますよね。
選挙に対する考え方は国によって異なり、オーストラリアでは選挙への参加が義務化されています。
日本の投票率の数値をみると、世界に比べて投票率自体は低くないものの、若年層の投票率はかなり低くなっています。
そんな各国の未来に関係する「選挙」ですが、英語では何と表現するのでしょうか。
日常会話で頻繁に出てくる単語ではない分、パッと出てこないかもしれません。
そこで今回は、英語で「選挙」はどのように表現するのか解説していきます。
「選挙」は英語で?
一口に「選挙」といっても、「選挙」「選挙に行く」「選挙権」などの言葉がありますよね。
ここでは、「選挙」という言葉の入った英語表現をいくつか紹介します。
選挙
「選挙」は英語でelectionと言います。
electという動詞には「(投票で)選ぶ」「(~を)選ぶ」「選択する」などの意味があり、electionという名詞にして「選挙」になるのです。
- 総選挙:general election
- 選挙の結果:the election results
大統領選挙はいつですか?
投票日は9月の第一日曜日です。
選挙に行く
「選挙に行く」というのは、「投票に行く」と同じ意味合いでしょう。
英語では「投票」「投票する」という意味のvoteを使い、「go to vote」で「投票に行く」「選挙に行く」というのを表現できます。
「(人)に投票する」は「vote for〜」となるので、一緒に覚えておきましょう。
voteとforをセットで使うのがポイントです。
わたしは自民党に投票するつもりです。
「自民党」は英語で「the Liberal Democratic Party」と言います。
衆議院選挙
「衆議院選挙」は英語で「Lower House election」と言います。
- 衆議院:the Lower House
- 参議院:the Upper House
衆議院選挙が4月20日に行われました。
選挙権
「the right to vote」で「選挙権」という意味になります。
rightは「右」という意味の印象強いかもしれませんが、形容詞で「正当な」「適切な」などの意味もあります。
「right to」は「請求権」という意味になるため、「the right to vote」で「投票を請求する権利」=「選挙権」という意味になるのです。
私は選挙権を持っています。
わたしは今年20歳になったので、選挙権があります。
「投票」は英語で?
「選挙」の会話をする際、必ずと言っていいほど「投票」という単語を使うでしょう。
ここでは、「投票」「投票に行く」などの英語表現を紹介していきます。
「選挙」と「投票」は関連する表現として、セットで覚えておくのがおすすめです。
投票
「投票」は英語でvoteと言います。
ただし、voteは「(個々の)票」「投票紙」といった意味もありますよ。
票で決める。
- 反対票:a negative vote
- 一人一票:one person, one vote
投票に行く
voteは名詞で「投票」「票」という意味のほか、動詞で「投票する」という意味もあります。
母とわたしは今週末、一緒に投票に行きます。
「(人)に投票する」のように“人”に対して投票するのを表現するときは「vote for〜」と言います。
voteとforをセットで使うのがポイントですよ。
わたしはジャックに投票する予定です。
一方、政党に投票する場合など、人に投票するシーンではないときは、forを使いません。
期日前投票
期日前投票とは、投票日より前に投票所に行き、投票を行う制度のことを指します。
仕事や子育てでどうしても選挙当日に投票に行けないという人にとって、便利な制度でしょう。
「期日前投票」は英語で「vote before Election Day」と言います。
「before Election Day」というフレーズは「期日前」を指します。
そのほか、「advance voting」「early voting」などと表現することもありますよ。
わたしは三日前、期日前投票に行きました。
投票日
投票日にはいくつか表現があります。
【投票日】
- vote day
- voting day
- election day
選挙にまつわる英語表現
選挙に関するニュースでは、「有権者」や「当選確実」といった言葉がよく使われますよね。
ここでは、選挙に関係する英語表現を紹介していきます。
有権者
選挙権を持っている人のことを「有権者」と言いますよね。
有権者は英語で「voter」または「elector」と表現します。
共通しているのは、「-er」「-or」という接尾辞がついていることでしょう。
単語の後ろに接尾辞の「-er」「-or」がつくと「~する人」になるのです。
「vote+er」で「投票する人」=「有権者」
「elect+or」で「選挙する人」=「有権者」という意味合いになるのです。
接尾辞の「-er」「-or」を覚えておくと単語の意味さえわかれば「どのような人か」を予測できるので覚えておきましょう。
当選確実
選挙が終盤になってくると「当選確実」という言葉を耳にするでしょう。
「当選確実」は英語で「projected winner」または「shoo-in」と表現します。
「shoo-in」はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、選挙や競技で楽勝が予想されるシーンで使います。
「sure win」が言いやすいようになって「shoo-in」になったと考えられていますよ。
sureは「確信して」「自信をもって」などの意味があり、「sure win」で「確実に勝つ」=「当選確実」になるのです。
語源を見ると意味を解釈しやすいでしょう。
彼はその選挙で当選確実です。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「選挙」の英語を紹介しました。
「選挙」は英語でelectionと言いますが、選挙の会話では「選挙権」や「有権者」「期日前投票」など……さまざまな関連表現が登場するでしょう。
「選挙」=electionだけ覚えるのではなく、関連する単語やフレーズも覚えておくのがおすすめです。
普段あまり使わない言葉だからこそ、イベントの際にスムーズにコミュニケーションが取れるよう練習してみてくださいね。