“get to”は「到着する」といった意味で使われる英語表現です。到着すること以外にも使うことができます。

英文や英会話の中でもよく遭遇し、ネイティブがよく使用する”get to”ですが「着くことを表す以外の表現がわからない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで「”get to”について詳しく知りたい。」という方に向けて、“get to”の意味や使い方、”get”を用いた英語表現の意味や使い方について例文付きで詳しく解説しています。

記事を最後まで読んでいただければ、”get to”に関することがおさらいできますよ。”get to”について知りたくてこの記事を見つけた方は、ぜひ目を通してみてください。

“get to”の意味や使い方

“get to”の意味や使い方

“get to”には、大きく分けて以下5つの意味や使い方があります。

  • 到着する
  • はじめる、取りかかる
  • イライラさせる
  • 機会を得る、できる
  • するようになる

それぞれ、例文付きで詳しく見ていきましょう。

到着する

「”get to”+場所を表す名詞」の形で、「〜へ到着する」、「〜へたどり着く」という意味になります。

Aさん
I got to the station at 5 o’clock.
訳)私は5時に駅に着きました。

 

Aさん
When we got to work it started to rain.
訳)職場についたとき、雨が降り始めた。

はじめる、取りかかる

「”get to”+名詞」の形で、「~をはじめる」、「〜に取りかかる」という意味になります。

“begin”に近い意味で、何かを始める時点を起点として、物事を始めるときに使用する口語的な表現です。

Aさん
I didn’t get to work until 10:00.
訳)10時まで仕事を始めなかったです。

 

Aさん
My sister needs to get to cleaning her room before her friend arrives.
訳)妹は友達が来る前に部屋の掃除に取りかからないといけません。

上記の例文のように動詞の”ing”形をとることもあります。

“get to work”、”get to business”などが頻繁に使用されます。

イライラさせる

「”get to”+人」の形で、「人をイライラさせる」、「人をイラ立たせる」という意味になります。

”annoy”に近い意味です。

Aさん
This humidity is getting to me.
訳)この湿気にイラつきます。

 

Aさん
My boss really gets to her.
訳)上司は彼女をイラつかせます。

上記の例文で、イライラしているのは彼女です。

“get to”の後ろにイライラしている人を置きます。

対象を間違えると文章の意味が全く変わってしまうので注意が必要です。

否定文で用いて、「気にしないで」という声かけのニュアンスで使用することもあります。

Aさん
Don’t let your girlfriend get to you.
訳)彼女のことなんて気にしないでいいよ。

機会を得る、できる

「”get to”+動詞の原形」の形で、「〜できる」、「〜する機会がある」という意味になります。

”can”に近い表現ですが、機会があるからできるとういうニュアンスを含む表現です。

日常的に使用される口語的な表現です。

Aさん
I got to go to the concert last night.
訳)作夜、コンサートに行く機会がありました。

 

Aさん
They got to meet the mayor at the event which was held last Monday.
訳)先週月曜に開催されたイベントで、彼らは市長に会うことができました。

この例文には、普段なかなか会うことのない市長に会う機会を得ることができたというニュアンスがあります。

“allow”に近い意味で、「許可されて〜できる」という意味合いで使うこともあります。

Aさん
My house is very close to the port, so we get to go there easily.
訳)私の家は港にとても近いので、気軽に行くことができます。

上記の例文は「特権として許されているからできる」、「理由があるからできる」という意味合いで使用します。

するようになる

「”get to”+動詞の原形」の形で、「〜するようになる」という意味になります。

今までなかったことが、別の状態になることを表している表現です。

Aさん
Nick and Mike got to know each other when they were students.
訳)ニックとマイクは学生の時にお互いを知るようになりました。

 

Aさん
I’m getting to understand my daughter.
訳)だんだんと娘のことがわかるようになってきました。

“get to know”、”get to be”、”get to understand”などがよく使用されます。

“get”を用いた表現

taxi

”get”を用いたフレーズはネイティブの日常会話に溶け込んでおり、”get to”以外にもさまざまな使い方があります。

ここでは以下の3つの英語表現を詳しく見ていきましょう。

  • “get in”
  • “get into”
  • “get on”

“get in”

「到着する」、「入り込む」、「乗り込む」という意味です。

乗り物に乗るときに使う表現です。

乗り物に身をかがめて中に入り、席に着く乗り物に対して使用します。

小さめの乗り物で、動き回るスペースがない車、タクシーなどに使います。

Aさん
What time did the train get in?
訳)列車は何時に到着しましたか。

 

Aさん
She told her friend to get in the taxi.
訳)彼女は友達にタクシーに乗るようにと言いました。

“get into”

「到着する」、「入り込む」、「乗り込む」という意味です。

“get in”よりも入り込むのが難しい物理的空間やセキュリティなどにも入ることを示すときに使用します。

乗り物に対して使用するときは、”get in”と” get into”に大きな意味の違いはありません。

Aさん
He wants to get into my art studio early tomorrow.
訳)彼はアトリエに明日早くに行きたいそうです。

 

Aさん
What time do you think they will get into the office?
訳)明日、彼らは何時にオフィスに着きそうですか?

“get on”

「乗る」という意味を持ちます。

比較的大きな乗り物に対して使用し、動くスペースがあり乗り物自体に乗る場合に使います。

バス、電車、フェリーなどの乗り物に乗る場合に使う表現です。

Aさん
It’s time to get on the train.
訳)電車に乗る時間です。

 

Aさん
It could take a few hours to get on the bus.
訳)バスに乗るために、何時間か待つことになるかもしれません。

まとめ

今回は“get to”の意味や使い方、”get”を用いた英語表現の意味や使い方について解説しました。

よく使用される”get to”について理解はできましたでしょうか。

さまざまな使い方ができる”get to”ですが、ネイティブの日常会話でも頻繁に使用され覚えておくと便利な表現です。馴染みのある”get”を用いた表現は他にもたくさんあります。基礎の単語の使い方をマスターすると、英語の基礎が鍛えられ表現の幅が広がります。一度、基本の単語の復習をしてみるのも、英語の基礎固めに役立ちますよ。