「マルチの英語表現を完全習得しよう!」
皆さんは英語で「マルチ」を表現できますか?
こちらの記事では、英語学習者向けに、マルチを表す英語表現の種類や使い方、さらには具体的な例文を紹介します。
マルチに関する英語表現がわからなくて困っている人や、英語でマルチについて話したいと思っている人は必見です!
「マルチ」を英語で表現する方法
まずは、「マルチ」を意味する英単語を3つ紹介していきます。
- “Multi”
- “Multiple”
- “Multi-faceted”
それぞれの単語の意味や使い方・例文を確認していきましょう。
“Multi”
“Multi”は、”多くの”または”多数の”を意味する「接頭辞」であり、多数の要素や部分、または多機能性を示すために他の単語の前につけて使用します。
例えば、multi-functional(多機能の)や、multi-racial(多民族の)、multi-layered(多層的な)などといった形で使われるイメージです。
ちなみに発音は「マルチ」ではなく、「マルティ」となるので、注意が必要です。
訳)この部屋は多目的ルームなので、会議やイベント、さらにはラウンジとしても利用できます。
“Multiple”
“Multiple”は「多数の」や「いくつかの」を意味する形容詞です。一般的に、数や数量を示すために使用されます。
この単語の使い方は名詞の前に置いて、“multiple options”(複数の選択肢)や、“multiple times”(複数回)のようなイメージで使いましょう。
ちなみに「名詞」でも意味を成す単語であり、この場合「倍数」を意味します。
訳)今日中に終わらせなければならないタスクが複数ある。
“Multi-faceted”
“Multi-faceted”は、「多面的な」または「多角的な」を意味する単語です。
通常は問題や状況など、様々な側面や特性を持つことを示すために使用されます。
“Multi-faceted”は形容詞であり、例えば、“multi-faceted approach”(多角的なアプローチ)や、“multi-faceted problem”(多面的な問題)などといった使い方があるのです。
訳)私たちが扱っている問題は多岐にわたり、それには徹底的な解決策が必要です。
「マルチ」の語源は?
マルチの語源はラテン語の “multus” だといわれています。
ラテン語の“multus”は「多くの」という意味を持っており、“multus”が英語の”multi”の語源になったといわれています。ラテン語の “multus”も、英語の”multi”も、日本語の「マルチ」も「多くの」という意味を持っています。
「マルチ」に関連する表現
次は、「マルチ」に近しい意味を持つ表現を確認していきましょう。
- マルチタスク:“Multitasking”
- マルチメディア:”Multimedia”
- マルチ商法:“Multilevel marketing”
- マルチビタミン:”Multivitamin”
- マルチウィンドウ:“Multiwindow”
- マルチタレント:“Multitalented entertainer”
- マルチ人間:“Multi-human”
それぞれの単語の意味や使い方、例文を解説します。
マルチタスク:“Multitasking”
“Multitasking”は、同時に複数のタスクを実行することを指す英語の単語です。
先に紹介した、“Multi-“を使っている英単語であり、”Multi-tasking”と表記されることもあります。
発音は「マルティタスキング」となるので、覚えておきましょう。
訳)現代の職場では、マルチタスクを求められることが多いです。
マルチメディア:”Multimedia”
“Multimedia”は、音、ビデオ、テキスト、画像など複数の形式を組み合わせた情報の伝達方法を指します。
基本的には「名詞」として使われますが、「形容詞」で「マルチメディアの」という意味で使われることもあるようです。
訳)彼はマルチメディアアートに関心がある。
マルチ商法:“Multilevel marketing”
“Multilevel marketing”は、ダウンラインと呼ばれる他の販売員を勧誘することで収益を得る直販の一形態を指します。
“MLM”と略されることもあり、国内ではグレーゾーンの商法として有名です。
訳)彼女はマルチ商法に携わっている。
マルチビタミン:“Multivitamin”
“Multivitamin”は、さまざまなビタミンを含む製品を指します。
先に紹介した、”Multi-“の用法が使われており、”Multi-vitamin”と表記されることもある点、注意が必要です。
訳)私は毎日マルチビタミンを取っています。
マルチウィンドウ:"Multiwindow”
“Multiwindow”は、スマートフォンやタブレット端末向けOS機能の一つです。画面を複数の領域に分割し、複数のアプリを同時に表示させる機能を指します。AndroidとiPadで提供されています。
訳)このスマートフォンはマルチウィンドウが搭載されているので、便利です。
マルチタレント:"Multitalented entertainer”
“Multitalented entertainer”は、たとえば俳優だけでなく、歌手、司会、声優など多様なジャンルをこなす芸能人のことを言います。最近では、小説家やYouTuberとしても活躍するマルチタレントもいます。
“versatile”も「多彩な」という意味を持ちます。
訳)最近よく見かける俳優さんは、歌手やYouTuberとしても活躍していて、マルチタレントだね。
マルチ人間:“Multi-human”
“Multit-human”は、マルチ人間のことです。1つのことだけでなく多方面で才能を発揮し、どんなことでも問題なくこなしてしまう人のことです。マルチタレントも含まれますが、芸能関係だけでなくビジネスなどの分野でも使われる表現です。
訳)彼女はマルチ人間だな。プロアスリートでありながら会社経営もしているなんてすごいね。
「マルチ」に似た表現
次は、「マルチ」にとても似ている言葉を紹介します。
- 万能な:“all-around”
- ジェネラリスト:”generalist”
万能な:”all-around”
あらゆる能力、また、あらゆる能力に優れているさまを言います。
人のことも表しますが、何事にも有効なことを表すこともあり、「万能薬」「万能ハサミ」のような言い方もします。
ジェネラリスト:”generalist”
“generalist”は、ビジネスで広範囲の知識や技術、経験をもつ人のことを指します。
それに対して、スペシャリスト“specialist”は、特定の分野で専門的な知識・スキルをもつ人を指します。
たとえば、営業や人事、企画などさまざまな業務を経験しながら総合的な知識を身につけていくのがジェネラリスト。対するスペシャリストは、エンジニアや医師などのように専門分野で専門的な知識・スキルを深めながら取り組む人たちです。
訳)私たちの会社には、ジェネラリストとスペシャリストの両方の人材が必要です。
「マルチ」の実戦練習|例文紹介
最後に「マルチ」を使った実戦練習をしていきましょう。
対話形式の例文を用意したので、ぜひ参考にしてください。
“Multi”の例文紹介
訳)ねえ、自宅オフィスに多機能デバイスを導入しようかと考えているんだよね。
訳)へぇ、たとえばどんな物?
訳)プリンターなんだけど、スキャン、コピー、FAXもできる奴なんだよね。それなら、仕事が本当に効率化できるし。
“Multiple”の例文紹介
訳)私がここ数年いろいろな国に住んできたをこと知ってたっけ?
訳)え、本当に?それだと、いろいろ経験できただろうね。
訳)うん、まさに有意義だったよ。いろいろな所に住んだから、いろいろな文化を学べたんだよね。
“Multi-faceted”の例文紹介
訳)自分たちが取り組んでる問題は本当に多面的だよ。どれか一つの問題ってわけじゃないんだ。
訳)なるほどね。つまり、問題を解決するためにも、いろいろな側面を考慮しなければならないってことだよね?
訳)その通り。正直もっと広い視野で考えないとだめだと思う。
まとめ
今回の記事では、英語で「マルチ」を表すさまざまな単語とその使い方について紹介しました。3つの言い方を最後に復習していきましょう。
- “Multi”
- “Multiple”
- “Multi-faceted”
英語を使った「マルチ」の表現は、日常会話やビジネスの場でも頻繁に使われる表現の一つです。
今回の記事を参考に、「マルチ」を正確に伝えるための表現を学び、英語力の向上に役立ててみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。