英語でも日本語でも”how to”「ハウツー」という表現を見聞きする機会は多いのではないでしょうか?
しかし”how to”「ハウツー」に関して、「方法的なこと?」と何となくの認識しか持っていない方も多いはずです。
そこで本記事では、“how to”「ハウツー」が持つ3つの訳し方について例文付きで解説します。
記事を最後までチェックすれば”how to”「ハウツー」に関することが一通り分かりますよ。少しでも興味がある方はぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
“how to”「ハウツー」の3つの訳し方
“how to”「ハウツー」には全部で以下3つの訳し方があります。
- 訳し方①〜のやり方
- 訳し方②どのように〜すれば良いのか
- 訳し方③〜の手引き書
どう訳すかによって、英文の中での使い方が変わってきます。
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
訳し方①〜のやり方
“how to”「ハウツー」の訳し方の1つ目は「〜のやり方」です。「〜の方法」「〜の仕方」と訳すこともあります。
この場合、”to”の後には動詞の原形がきます。
「〜のやり方」「〜の方法」「〜の仕方」といった意味での”how to”「ハウツー」を使った例文についていくつか見てみましょう。
I want to learn how to raise the plants.
訳)私は植物の育て方を学びたいです。
上記の例文では、”how to raise”で「育てる方法」ではなく「育て方」と訳しています。このように「〜の方法」と訳さない方が自然になるケースもたくさんあります。
Aさん
My son needs to learn how to swim.
訳)私の息子は泳ぎ方を習う必要があります。
Aさん
I don’t know how to cook fish.
訳)私は魚の料理の仕方がわかりません。
Aさん
I don’t know how to bake bread with a toaster oven.
訳)私はパンをオーブントースターで焼く焼き方が分かりません。
上記3つの例文でも「〜の方法」ではなく「泳ぎ方」「仕方」「焼き方」のように訳されていますよね。
訳し方②どのように〜すれば良いのか
“how to”「ハウツー」の訳し方の2つ目は「どのように〜すれば良いのか」です。1つ目の訳し方と同じように、”to”の後には動詞の原形がきます。
文脈から判断して、1つ目の訳し方と2つ目の訳し方のどちらが適切かを判断しなければなりません。
「どのように〜すれば良いのか」といった意味での”how to”「ハウツー」を使った例文についていくつか見てみましょう。
Aさん
I don’t know how to reply to that question.
訳)私はどのように質問に返答したら良いのか分かりません。
「どのように〜すれば良いのか」という意味の”how to”は、上記の例文のように”I don’t know.”一緒に使われるケースが多いです。その場合「どのように〜すればいいのか分かりません」という意味になるので、この機会に覚えておきましょう。
Aさん
Could you teach me how to dance?
訳)どのように踊るのか私に見せてくれませんか?
上記の例文では「踊り方」と訳しても「どのように踊るのか」と訳しても、どちらでも問題ないように感じられます。しかし「どのように踊るのか」と訳した方がよりしっくりくるので「どのように踊るのか」と訳しています。
訳し方③〜の手引き書
“how to”「ハウツー」の訳し方の3つ目は「〜の手引書」です。1つ目の訳し方と同じように、”to”の後には動詞の原形がきます。
日本語でも「〜のハウツー本」と言ったりしますよね。「〜の手引書」はそれと同じようなイメージです。
「〜の手引書」といった意味での”how to”「ハウツー」を使った例文についていくつか見てみましょう。
Aさん
My brother produced a how-to book on internet.
訳)私の兄はインターネットの手引き書を出版しました。
Aさん
Here are 30 of the best how-to books written to teach you 20 different things.
訳)あなたに全30の色々なことを教えてくれる手引き書ベスト20がこれです。
“how to”「ハウツー」を使った日常英会話でもよく使うフレーズまとめ
“how to”の訳し方を3つ紹介しましたが、その中でも最も使う機会が多いのは1つ目の「〜のやり方」「〜の方法」「〜の仕方」です。
その中でも我々英語学習者が特に使う表現が以下の3つです。
- “how to spell”「〜の綴り方」
- “how to pronounce”「〜の発音の仕方」
- “how to use”「〜の使い方」
それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。
“how to spell”「〜の綴り方」
“how to spell”「〜の綴り方」は、英会話の中で初めて聞く単語があって、それがどのようなスペルか分からないときに使えます。
音を聞いただけだと完全に綴りまでは予想できませんからね。例えば何か書類を書いているときなどに「これを書いて」と口頭で伝えられても、綴りが分からないといった状況は起こり得ます。
“how to spell”「〜の綴り方」を使った例文を紹介します。
Aさん
Could you teach me how to spell entrepreneur?
訳)「起業家」という単語の綴りを私に教えていただけませんか?
“how to pronounce”「〜の発音の仕方」
“how to pronounce”「〜の発音の仕方」は、英会話の中で自身の発音が間違っていて相手に指摘されたときなどに使えます。「発音の仕方を教えてよ」といった形です。
“how to pronounce”「〜の発音の仕方」を使った例文を紹介します。
Aさん
Please teach me how to pronounce this word.
訳)この単語の発音方法を教えてください。
“how to use”「〜の使い方」
“how to use”「〜の使い方」は、海外のあらゆる案内で見かけます。海外に行くと色々なものが日本と異なり、どうやって使ったらいいのか分からなかったりします。そういった時は”how to use”「〜の使い方」と書いてないか探しましょう。
名詞 + on how to ー の活用
“how to ー”の表現は知っている人は多く、世の中に浸透してきていますが、”名詞 + on how to ー” を使うと、英語表現がぐっと広がって、ワンランク上の上級レベルの英語表現ができるようになります。
「名詞+on how to ー「ーする方法に関する名詞」を使うだけで、そんなに英語表現が広がるのか?」と半信半疑の方もおられるかもしれませんので、具体例を挙げて解説していきます。
information on how to ー
「ーする方法に関する情報」をいう意味になりますが、この表現はさまざまなシーンで使えます。
例文をチェックしてみましょう。
Aさん
I searched for information on how to save money on the Internet.
訳)私はお金のため方に関する情報をインターネットで検索したの。
訳)何か役に立つ情報は得られた?
Aさん
Yes, I did. I got very useful information. So, I’m going to put it into practice.
訳)うん。とても有益な情報が得られたよ。だからそれを実践するつもりだよ。
advice on how to ー
「ーする方法に関するアドバイス」という意味ですが、この表現もよく英作文で使えます。
例文をチェックしてみましょう。
Aさん
Can you give me some advice on how to learn a new language effectively?
訳)効果的な新しい言語の学び方に関するアドバイスをもらえない?
訳)まず、明確な目標を定めて。2番目に定期的に練習して。さらに、言語アプリも活用してみて。
Aさん
Thanks for your advice.
訳)アドバイスをありがとう。
tips on how to ー
”tips”は「コツ」で、”tips on how to -”で「ーする方法に関するコツ」という意味になります。
Aさん
Could you give me tips on how to manage work stress?
訳)仕事のストレスに対処するコツを教えてくださいませんか。
訳)いくつかコツはあるけど、まず定期的に休憩をとるべきだね。加えて、「ノー」ということを学ぶことだね。
Aさん
I see. I usually take regular breaks. The second tip sounds effective.
訳)なるほど。私はたいてい定期的に休憩をとるんだ、2番目のコツは効果的に聞こえるよ。
「疑問詞+to ー」の使い方
“how to -”は「どのようにーすべきか」は、「疑問詞+to ー」の一例ですが、それ以外の「疑問詞+to ー」について見ていきましょう。how 以外の wから始まる5つの疑問詞 (what, when, where, which, whether)と to ー の組み合わせを紹介します。
“what to ー”「何をーすべきか」
to の後には、動詞の原形が来ます。
簡単な例文で、”what to ー”の使い方をチェックしてみましょう。
Aさん
I don’t know what to do to pass the test.
訳)その試験に合格するために何をすべきか分からない。
“when to ー”「いつーすべきか」
簡単な例文で、”when to ー”の使い方をチェックしましょう。
Aさん
He told me when to start the new task.
訳)彼は私にいつ新しいタスクを始めるべきか言った。
”where to ー”「どこでーすべきか」
簡単な例文で、”where to ー”の使い方をチェックしてみましょう。
Aさん
Can you tell me where to buy a new computer?
訳)どこで新しいコンピュータを買うべきか教えてくれない?
“which to ー”「どちらを選ぶべきか」
簡単な例文で、”which to ー”の使い方をチェックしてみましょう。
Aさん
I can’t decide which to decide.
訳)どちらを選ぶべきか決められないよ。
“whether to ー”「ーすべきかどうか」
簡単な例文で、”whether to ー”の使い方をチェックしてみましょう。
Aさん
I’m wondering whether to take the exam.
訳)その試験を受けるべきかどうか思案しているよ。
まとめ
“how to”「ハウツー」が持つ3つの訳し方について例文付きで解説しました。”how to”「ハウツー」に関することが一通り分かったのではないでしょうか?
“how to”「ハウツー」は英語でも使う機会が多い表現です。今回の記事で”how to”「ハウツー」について理解できたら、早速実際の英会話で”how to”「ハウツー」を使ってみましょう。
何度も何度も使っていくうちに、完全に表現を自分のものにすることができ、考えずとも自然に”how to”「ハウツー」という表現が出てくるようになりますよ。
また今回のように分からない英語表現があった場合は、すぐに調べる癖をつけましょう。そうやって1つ1つ分からない英語表現を調べることが、英語力アップへの1番の近道です。