「壺」というと、何かを入れておく容器のことを指しますよね。

花瓶のようなものを想像する方もいれば、玄関先に置いてあるインテリアのような壺を想像する方もいるでしょう。

また、「壺」という言葉を使って、「ツボにはまる」「ツボる」といった表現が会話で出てくることもあります。

壺には決まった形がないため、大きく”何かを入れておくもの”として認識されており、意味が派生して慣用句も存在するのです。

では、英語で「壺」は何と表現するのでしょうか?以外にもパッと思い浮かばない方が多いかもしれませんね。

実は英語で壺は、使用されている素材や何を入れるかによって、言葉が使い分けられているのです。

そこで今回は、「壺」の英語表現を紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてください。

壺は英語で?

壺は英語で?

「壺」と言うと、花瓶や高級なインテリアとして置かれている壷などを想像する方が多いのではないでしょうか。

日本語では「何かを入れておくもの」といったざっくりとした認識があり、「壺」に決まった形や大きさがあるわけではありませんよね。

しかし、会話で「壺」という言葉が出てきた場合、会話の流れに応じて何を指して「壺」と言っているのかが理解できるでしょう。

一方、英語の場合、何を入れるが、何を素材としているかによって、「壺」の表現が変わります。
主に3つの英単語があるため、順に確認していきましょう。

pot

英語で「壺」を表現する際、よく使われるのがpotという英単語です。

日本語でも「ポット」という言葉がありますが、やかんや魔法瓶のことを想像するのではないでしょうか。しかし、英語のpotには「やかん」「魔法瓶」といった意味はありません。
和製英語であるため、「日本語のポット」と「英語のpot」を同じニュアンスで使わないよう注意しましょう。

一方、potには「壺」「かめ」「深鍋」といった「丸くて深みのある容器」全般のことを指します。
素材は主に陶器・金属を使用しているものを指しますよ。

jar

「壺」を英語で表現する際、jarも一般的な表現です。
jarが使われる場合は、陶器またはガラスが素材の口の広いびんを指します。

日本語でも「炊飯ジャー」という言葉があるため、ご飯などを入れておく保温機器として「ジャー」という言葉が認識されていますよね。
しかし、「ジャー」は「ポット」と同様に和製英語です。

英語のjarには「ご飯などを入れておく保温機器」という意味はないので注意しましょう。

vase

日本語で「壺」という言葉を使う際、最も多いのが「花瓶」や「花たて」といったニュアンスでしょう。

「花瓶」「花たて」を英語で表現するなら、vaseを使うようにしましょう。

壺に関連する英語表現を紹介

英語で「壺」を表現する場合、pot、jar、vaseという英単語を使うことが分かりましたね。

「ポット」「ジャー」は日本語にもある言葉ですが、和製英語として英語とは異なる意味で使われているので気を付けなければいけません。

また、「壺」は「滝壺」「インク壺」といったように、「〇〇壺」という言葉も多く存在します。

ここでは、「〇〇壺」のような言葉を英語で紹介していきます。

日本語 英語
インク壺 an ink-bottle
滝壺 the basin of a waterfall
藤壺 Fujitsubo
桐壺 Kiritsubo
加飾壺 Decorated jars
茶壺 tea pot

「笑いのツボ」は英語で?

「笑いのツボ」は英語で?

おもしろい状況を表現するのに「ツボる」という表現がありますよね。
また、笑いが止まらなくなってしまう様子を「笑いのツボ」にはまると言うこともあるでしょう。

そもそも「壺」からおもしろい状況を表現する言葉として使われるようになったのは、いくつかの由来があると考えられています。

由来を一つ紹介すると、「壺」には「何かを入れておく容器」という意味のほか、「急所」「要点」などの意味があります。

そのため、「笑いの急所」=「笑いのツボ(壺)」という言葉が使われるようになったと考えられています。

では、英語で「笑いのツボ」を表現するにはどのような表現を使うのでしょうか?

笑いのツボ:a laughing fit

「笑いのツボ」を表現する場合、最もニュアンスがしている表現が「a laughing fit」です。

fitには「発作」「突然」という意味があり、laughingには「笑っている」という意味があります。
そのため、「a laughing fit」で「笑いの発作」といった意味になり、「笑いのツボ」というニュアンスが伝わるのです。

Aさん
She was locked in a laughing fit.
訳)彼女は笑いのつぼにはまった。

壺を使った慣用句を紹介

壷を使った慣用句を紹介

ここでは、「壺」にまつわる慣用句をご紹介。

慣用句は単語ごとの意味を訳しても意味が理解できないものもあるため、ワンフレーズで覚えておくようにしましょう。

相手の思う壺

まんまと相手に騙される、相手のペースにはまるというニュアンスを表現する言葉に「相手の思う壺」という言葉がありますよね。

「まんまと」「ミスミス」といったがっかりしている様子を表現できます。

英語では、「fall into someone’s trap」で相手の罠にはまるという意味があり、「相手の思う壺」と同様のニュアンスを表現できますよ。

fallは「落ちる」「落下する」という意味があります。trapは日本語の「トラップ」と同じで、「策略」「わな」などの意味があります。

Aさん
That’ll fall into her trap.
訳)それでは彼女の思う壺だよ。

壺を心得ている

ものごとを上手に進めるための要点を理解している様子を表現する場合「壺を心得ている」という慣用句を使いことがあるでしょう。

英語で「壺を心得ている」というニュアンスを表現する場合、「catch the main points」または「understand the essence」を使うのがおすすめです。

「catch the main points」は日本語でも頻繁に使われる言葉がほとんどであるため、意味を理解しやすいでしょう。
「主要な点を掴んでいる」という意味になります。

一方、「understand the essence」は、essenceに「本質」「真髄」といった意味があり、「本率を理解している」というニュアンスになりますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

英語で「壺」を表現する場合、pot、jar、vaseという英単語を使うことが分かりましたね。

「ポット」「ジャー」は日本語にもある言葉ですが、和製英語として英語とは異なる意味で使われているので気を付けなければいけません。

また、「壺」を使った言葉に「笑いのツボにはまる」という言葉がありますよね。
英語で「笑いのツボにはまる」を表現する際は、「a laughing fit」というフレーズを覚えておくと便利です。

ぜひ今回の記事を参考に「壺」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。