みなさんこんにちは!今回はボルテージについてです。

みなさんは「ボルテージが上がる」というフレーズを聞いたことがありますか?

実はこのフレーズ、スラングなのです。

本記事では、「ボルテージ」という言葉を中心に、スラングの表現も含め、関連する英語表現について詳しく解説していきます。

「ボルテージ」の意味とは?

「ボルテージ」の意味とは?

早速「ボルテージ」の意味について見ていきましょう。

「ボルテージ」のスペルは”voltage“です。始まりは”b“ではなく”v“ですので注意しましょう。

voltage“は主に名詞の意味を持ち、「電圧」「電位」が主な意味となります。

関連語として、”volt“(ボルト)がありますが、これは「電圧」を示す単位として使われています。

そもそも「電圧」「電位」はどのような意味なのかもこの機会にご紹介いたします。

「電圧」とは?

電圧は「回路に電流を流そうとする力」を意味します。先ほどもご紹介しましたが、単位は「V(ボルト)」が使われています。電圧が大きいほど、より強い圧力がかかっていることを示しています。

電圧は、世界各国で規定されており、日本では100Vが基本ですが、欧米では240Vあたりが一般的です。

「電位」とは?

一定の電荷(電気の量)が各点でもつ位置のエネルギーのことです。かなり応用的な言葉で、高校や大学の物理で扱う内容です。

補足ですが、「電流」についてもご紹介します。

「電流」とは?

電流は「回路を通る電気の流れ」のことです。電気の素である電子と呼ばれる小さい粒が、1秒間に流れる量を「A(アンペア)」という単位で表します。

アンペアの数字が大きいほど、流れている電子の数が多くなり、より多くの電流が流れていることを示します。

例文を参考に、イメージを深めてみましょう。

Aさん

The voltage in this circuit is too high for the components to handle.

訳)この回路の電圧は、部品が処理するには高すぎます。

Aさん

We need to measure the voltage across the resistor to ensure it’s within the safe range.

訳)安全な範囲内にあることを確認するために、抵抗器の両端の電圧を測定する必要があります。

Aさん

The technician adjusted the voltage regulator to stabilize the power supply.

訳)技術者は電圧レギュレータを調整して電源を安定させました。

続いては冒頭でもご紹介した「ボルテージが上がる」についてです。

「ボルテージが上がる」は日本固有の表現?

「ボルテージが上がる」は日本固有の表現?

「ボルテージが上がる」という表現はスラングであるとご紹介しましたが、更に言うと、日本固有の表現となります。

つまり、海外では通じなく、単に「電圧」「電位」を示すことになります。

「ボルテージが上がる」という表現は、感情やエネルギーの高まりを指す比喩的な表現です。これは、スポーツの試合やコンサートのような興奮する状況でよく使われます。

では、この「ボルテージが上がる」という表現を英語では、どのように表現することができるのでしょうか?

フレーズは複数ありますので、順番に見ていきましょう。

“get excited”

最初にご紹介するのは、”get excited“です。

前提として、”get“の後に形容詞などを付けると「[形容詞など]の状態になる」という意味になります。

この後も”get“と形容詞を繋げたフレーズをご紹介しますが、日常会話で頻出の”get“の使い方になります。ぜひこの機会に使い方を練習しておきましょう。

get excited“は「興奮する」「わくわくする」という意味になります。

自身の状態を表す際は過去分詞になることに注意しましょう。”exciting“ではなく”excited“のように過去分詞系になります。

Aさん

The crowd got excited as the concert started.

訳)コンサートが始まると観客は興奮しました。

“get pumped up”

続いては、”get pumped up“です。意味としては、「空気を入れる」という意味ですが、スラングで、「興奮する」「わくわくする」という意味でよく使われます。

スラングですので、”get excited“よりも砕けたフレーズになります。

Aさん

He gets pumped up before every game.

訳)彼は試合前に毎回興奮します。

“feel energized”

続いては”feel energized“です。意味は「元気づけられる」「元気が出る」という意味です。

Aさん

I always feel energized after a good workout.

訳)良い運動の後はいつも元気が出る。

Aさん

Drinking a cup of coffee in the morning makes me feel energized for the day.

訳)朝にコーヒーを一杯飲むと、一日中元気が出る。

“get enthusiastic”

最後にご紹介するのは”get enthusiastic“です。”enthusiastic“はあまり聞き馴染みがありませんが、「熱心な」「元気の出る」という意味です。

get“をつけると「~の状態になる」という意味になる。

get enthusiastic“で「元気になる」「熱心になる」という意味になります。

Aさん

She always gets enthusiastic when talking about her favorite book.

訳)彼女はお気に入りの本について話すとき、いつも熱心になる。

Aさん

The team gets enthusiastic before every big game.

訳)チームは毎回の大きな試合の前に熱狂する。

その他にも以下のように、「アドレナリン」や、「エネルギーの上昇」を例に興奮する状況を表現することができます。

Aさん

As the final whistle approached, the players’ adrenaline started to rise.

訳)試合終了の笛が近づくと、選手たちのアドレナリンが上がり始めました。

Aさん

Her energy levels rise whenever she talks about her favorite topic.

訳)彼女が好きな話題を話すときはいつもエネルギーが上がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「ボルテージ」という言葉を解説しました。

「ボルテージが上がる」という表現が日本独自の表現であることは意外に思われたのではないでしょうか。

今回は代わりの英語表現をいくつかご紹介しましたので、状況に合わせながら好きな表現を使ってみてください。

また、本来のボルテージの意味は「電気」にまつわる表現でしたので、こちらもこの機会に理解を深めていただければ幸いです。