「英語学習を続けられない」という悩みをよく聞きます。ですがそういう人でも、学習テーマが趣味に合っていれば続けられるケースは多々あります。趣味のスポーツ観戦では、難しい用語や複雑なルールを覚えられることと一緒です。
そこで今回は、英語学習を「スタートできない」「続けられない」という人に、オリンピック競技である「テコンドー」を学習テーマにして、お勧めの勉強法を紹介します。
テコンドーを通して「英語学習」を楽しく、効率的に学ぶ
それでは、具体的にテコンドーを学習テーマにした英語の勉強法を紹介します。
オリンピック正式競技の一種であるテコンドー。今年開催の東京オリンピックがきっかけでこの競技に関心を持ったという人も少なくないはずです。
この記事では、以前からテコンドーを学んでいるという人、またはオリンピックがきっかけでこの競技に関心を持ったという人が、テコンドーを学習テーマにして英語をスタートし、続けていくためにお勧めの勉強法を5つ紹介します。
また、テコンドーに焦点を当ててはいますが、他のスポーツや他ジャンルの趣味でも十分に応用可能です。ぜひ英語学習をスタートするきっかけにして下さい。
テコンドーを学習テーマに英語を学ぶ
・「テコンドーを始めたきっかけは?」~「自分自身」について説明する
・「いつからオリンピックに?」テコンドーの歴史や五輪メダリストを説明する
・「この用語の意味は?」~テコンドーの用語について説明する
・「海外の人はこの試合をどう感じている?」~SNSを使って海外の人と英語でコミュニケーションする
「テコンドーを始めたきっかけは?」~自分自身について説明する
「なぜテコンドーを始めたのか」「どうしてテコンドーを習おうと思ったのか」「どこが魅力?」
これらは、テコンドーを習っている人の多くが一度は聞かれたことのある質問です。
また、テコンドーに限らず様々なテーマに対して、始めたきっかけや選んだ理由を聞かれることはよくあります。あまり難しい単語や例文ではないので、まずは肩の力を抜いて気楽に始めて下さい。テキストだけでなく、インターネット上の例文を見ているうちに「中学校時代に学んだ文章や単語が多い」と気づくはずです。まずはそこから気軽にスタートしましょう。
ここでお勧めの例文は、下記の通りです。
「オリンピックを観て、自分もやってみたいと思いました」「私は、テコンドーがテーマの映画を観て、それをきっかけに習い始めました」「週に一度、会社帰りに道場に通っています」「私は黒帯です」など、動機や習っている頻度、テコンドーのレベルに関する英語表現から学ぶのがいいでしょう。何に関してもそうですが、人間はやはり自分自身に関する記憶は覚えが早く、しかも忘れにくいものです。それに慣れてきたら、徐々に自分以外のことも表現してきましょう。
「いつからオリンピックに?」テコンドーの歴史や五輪メダリストを説明する
テコンドーをテーマに自分自身についてある程度話せるようになったら、今度は少し対象を広げていきます。テコンドーの歴史、世界の競技人口、オリンピックの日本人メダリストなどを説明できるようになっていきましょう。一見難しそうですが、競技人口やメダリストはオリンピック関連の英文を差し替えれば比較的簡単に作れるため、お勧めの勉強法です。
テコンドーは、世界206ヶ国・約7000万人の競技人口を持っています。英語で「taekwondo」、漢字では「跆拳道」と書きます。韓国発祥のテコンドーは足技を主体とする伝統的な武術です。そのため、手さばき中心の空手とは大きく異なります。道着は似ていますが、実はまったく違った武道です。空手とどう違うかは、テコンドーを学んでいない人にわかりにくいため、この点を説明できると喜ばれるでしょう。
テコンドーは、2000年のシドニーオリンピックにて正式競技と認定されました。日本人五輪メダリストはこれまでに三名おり、2000年のシドニーオリンピックでは岡本依子選手が日本人初の銅メダル、2012年ロンドン大会で濱田真由選手が5位、笠原江梨香選手が7位入賞を果たしています。「オリンピック」「メダリスト」や「入賞」という言葉の入った例文は豊富にあるため、すぐに見つかるでしょう。
「世界何ヶ国で行われ、約何万人が参加しているか」「どの大会で何位か」といった文章は、テーマを「リスナー」や「ユーザー」「テスト」に変えても十分使えるため、とても便利です。また「例文が簡単に見つかるものから探す」ことも大きなポイントです。
「この用語の意味は?」~テコンドーの用語について説明する
テコンドーは韓国発祥の伝統競技のため、「数の数え方」から「試合の用語」までその大半が韓国語です。サッカーやバスケットボールの用語はあまり詳しくなくても推察できますが、テコンドーの用語はまったく聞き覚えがなく、ほとんどわかりません。そこで、それらの用語を英語ではどのように説明するのかを学び、説明できるようにしておくと、英語表現や会話の幅が広がります。
選び出す用語も自分自身に関連していると、調べるのが楽しく、確実に身に着けられます。審判の合図や技の名前などのよく使う用語だけでなく、自分の得意技、好きな技や憧れの技などを説明できる例文を探してみましょう。
「「パルチャギ」は技の用語の一つで、「足蹴り」という意味です」「私は今「ティッチャギ」という「後ろ蹴り」の練習をしています」「かけ声の一つ「パロ」は「なおれ」を意味します」など、それぞれ違う構文を用いると、一層表現力が広がります。
また余裕が出てきたら、日本ではどういった層に人気か、海外とどう違うのかなどを比べてみるのもお勧めです。武道を志す人や子どもの習い事としてでなく、退勤後の女性社員にも人気といった意外な点も見えてきます。
SNSを使い、海外の人と英語でテコンドーをテーマにやりとりをする
国際試合で公式発表される各国の選手やコーチ、監督のコメントが少しずつ聞き取れるようになると、ますますそのスポーツへの興味が深まり、観戦がおもしろくなるものです。また現在は、選手や監督もSNS上に公式アカウントを持っていることが多いため、直接自分で応援の言葉を伝えられるのもSNSのいいところです。テコンドーについても同じことが言えます。
また海外のファンのSNSは、同じ国際試合を観ていても、着眼点や考え方が異なることがあり新鮮な驚きがあります。そうかと思えば、まったく同じ瞬間に同じだけ感動していることも多く、それらの時間を共有できるのもスポーツ観戦の楽しみの一つと言えるでしょう。
まずはそういった海外アカウントのSNSを見て、徐々に英語に慣れていきましょう。直接メッセージを送るなどのコミュニケーションを取らなくても、そういったアクションが十分に英語学習の一環になります。また、ネイティブ独特の英語表現は見ていてもおもしろく、「もっとわかるようになりたい」といういい刺激になります。
慣れてきたら、直接メッセージを送ってみましょう。最初は「素晴らしい試合でした」「感動しました」など、定型文のある簡単な言葉から始め、徐々に「私はあなたを応援しています」「私もテコンドーを習っています」など、会話内容を深めていくのがお勧めです。
「普段日本語で投稿しているのに、突然英語を使うのは気が引ける」「間違っているかもしれない英語を投稿するのは不安だ」という人は、英語学習専用のアカウントを作っておくといいでしょう。誰にも気兼ねなく英文を使えます。そこでならニュースからエンターテインメントまで英語圏のアカウントを自由にフォローできるため、様々な文章に触れられお勧めです。
「自分を英語学習へ向かわせてくれるテーマ」を探す
英語学習に対してどんなに大きな目的や必要性があっても、どうしても英語学習が捗らない時期はあります。また、続けられるか不安でスタートできないという人も多いでしょう。ですが、趣味を学習テーマにして学び始めればまた違うはずですし、モチベーションが下がる時期もなんとか乗り切れます。ぜひ「自分を英語学習へ向かわせてくれるテーマ」を選び、始めてみて下さい。