水族館で人気の生き物といえば、イルカが代表的ですよね。
水族館でイルカショーが開催されていたり、海に行くとイルカウォッチングが開催されていたりします。
人気の高さからイルカに関するイベントが開催されている背景がありますが、詳しい生態や生息地は知らない方も多いのではないでしょうか。
また、英語でイルカはdolphinですが、カタカナのまま発音してしまうと伝わらないこともあります。
そこで今回は、イルカの生態を紹介した上で、イルカの英語表現や発音について解説していきます。
イルカってどんな生き物?
スタイリッシュな見た目とかわいい表情、頭がいいなどさまざまな魅力があるイルカ。
非常に賢いイルカは、人が怪我や病気になっていることを判断でき、サポートする行動もとれるのだとか。
ここでは、意外に知られていないイルカの生態について解説していきます。
イルカの大きさや特徴
一口にイルカといってもさまざまな種類がありますが、一般的に全長1.3~10m、体重は30~300kgほどあります。
体の色は、グレーのイメージが強いかもしれませんが、ブラックやピンク、ホワイトの種類もいますよ。
また、水の抵抗を受けにくい流線型の見た目、短いくちばし、80~90本の歯、3つのヒレがイルカの特徴です。
一般的にイルカの寿命は20~50年とされており、他の海の生き物と比較しても長生きだと言えます。
イルカの生態
イルカの生態としてよく知られているのが、泳ぎながら睡眠をとっているということではないでしょうか。
イルカは片目を閉じると、脳の片側を休ませられます。
そのため、常に泳ぎつつ脳を交互に休ませながら、休息をとっているのです。
また、ふらふらと泳いでいるわけではなく、北半球に生息しているイルカは反時計回り、南半球に生息している方時計回りに一定に回転しながら泳ぎます。
さらに、イルカは哺乳類であり、10か月の妊娠期間を経て、1頭の子どもイルカを出産します。
生まれたイルカは、お母さんイルカの母乳で育ち、出産から4~6年で大人の仲間入りをしますよ。
イルカの生息地
イルカは世界中の海に広く生息しています。
イルカは一つの場所に生息するのではなく、生息しやすい場所を探しながら移動しています。
見つけた場所の居心地がよければ、長く生息することもありますよ。
敵が少ない、エサが豊富にある、仲間とコミュニケーションが取りやすい地形、水質、船の数が少ないなどが揃えば、イルカが住みやすい環境となります。
ちなみに日本では、北海道噴火湾、東京都小笠原、熊本県天草などでイルカに出会えます。
海外ではさまざまな場所でイルカが見られ、ニュージーランド・カイコウラ、ハワイ島、バハマ・ドルフィンサイト、グアムなどが有名です。
イルカとクジラの違い
イルカとクジラには、明確な違いがあるわけではないのをご存じでしょうか。
どちらも海に生息する哺乳類ですが、ざっくりと大きさで分類されているだけなのです。
正確にいうと、イルカはクジラの仲間であり、なんとなく身体が小さい種類がイルカと言われています。
ただ、基準が明確でないため、イルカよりも身体の小さいクジラもいます。
イルカは英語で?
イルカは英語でdolphinと言います。
「ドルフィンショー」という言葉もあるので、知っている方も多いでしょう。
イルカは哺乳類です。
哺乳類は「mammal」と言います。
わたしは14時から始まるイルカショーを見ます。
イルカの発音
気を付けなければならないのが、dolphinの発音です。
日本語のカタカナをそのまま読んで、「ドルフィン」と発音しても通じないのです。
dolphinの発音記号は「dάlfɪn」で、カタカナで発音を表現するなら「ドーフィン」となります。
「ドルフィン」の「ル」の部分が省略されるので注意しましょう。
クジラは英語で?
クジラは英語で「whale」と言います。
クジラも人気の海の生き物のため、「ホエールウォッチング」という日本語がありますね。
そのため、「クジラ=whale」は知っている方が多いかもしれません。
わたしはクジラを見たことがありません。
わたしはボートからたくさんのクジラを見ることができました。
クジラの発音
whaleも発音には要注意です。
カタカナそのまま読んで「ホエール」と言っても、意味が通じないのです。
whaleの発音記号は「wéɪl」であり、カタカナで発音を表現するなら「ウェイル」となります。
日本人からすると発音がむずかしいため、「ホエール」となっていますが、正しくは「ウェイル」なので英会話では間違えないよう気を付けましょう。
シャチはイルカやクジラの仲間?
イルカやクジラと似たような存在として認識されているのが、シャチですよね。
たしかに、シャチもクジラの仲間に分類されます。
ただ、イルカは体調4m以下、クジラは体調4m以上のものとしてざっくりと区別されているのに対し、シャチはクジラ目の中でもマイルカ科に属する1つの生物を指します。
シャチは白黒がはっきりしており、見た目から違いも分かりやすいので、1つの生物を指す名称としてシャチという言葉が使われるようになったとされていますよ。
シャチは英語で?
シャチは英語で何と呼ばれているかご存じでしょうか。
意外に知らない方が多いかもしれませんが、シャチは英語で「killer whale」と言います。
「killer whale」は直訳すると「殺し屋クジラ」となり、なんとも怖い言葉になってしまいます……
シャチに「killer whale」という名前が付いたのは、食べる餌に特徴があるからです。
クジラやイルカはプランクトンを主食としているのに対し、シャチは魚やタコ、イカなどを食べて生きています。
さらに、シャチは場合によってはクジラやイルカを食べてしまうこともあり、「海のギャング」という印象から「killer whale=シャチ」と名付けられたのです。
あなたは今までにシャチを見たことはありますか?
わたしは昨日、ボートからシャチを見ました。
ただ、シャチは非常に賢く、人懐っこい性格です。
日本でもシャチを飼育している水族館があり、訓練をすれば技を習得できるのでシャチショーをしている水族館もありますよ。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はイルカの生態をはじめ、イルカに関する英語表現を紹介しました。
イルカと似ている海の生き物に、クジラやシャチがいますが、いずれもクジラに属する仲間です。
「イルカ:dolphin」「クジラ:whale」「シャチ:killer whale」が英語の名称なので、覚えておきましょう。
また、dolphin、whaleはカタカナと同じ発音では通じないので、発音の練習も忘れずにしてくださいね。
今回の記事を参考に、「イルカ」に関する英語を習得しましょう。