今回のテーマは、海のギャングとも言われる「シャチ」の英単語です。
シャチの英単語には2通りあります。どちらも一般的に使われるので、これを機会に両方確認しましょう。
英語のシャチの名前の由来とともに、ご紹介していきたいと思います。
合わせて、日本語のシャチの名前の由来にも触れますよ。
また、例文を通してシャチの特性も絡めているので、ぜひ語彙力強化に役立ててください。
さらに、シャチの仲間であるイルカやクジラなどの英単語もおさらいをします。
「シャチ」の英単語その1“killer whale”
「シャチ」の英単語の一つは、“killer whale”です。
“whale”とはクジラのことです。よって、killer whale とは「殺すクジラ」や「殺し屋クジラ」が直訳。
このちょっと残酷な命名、シャチがアザラシなどを食べることが理由にあるそうですよ。
ちなみに、日本語の「シャチ」は、日本伝承に出てくる想像上の生き物「鯱(しゃち)」が由来。
頭は虎で、体が魚の形態をしています。
シャチが海の食物連鎖の頂点にいる、という考えが背景にあるとか。
英語と日本語で、捉え方が全然違って面白いですね。
Have you seen a killer whale before?
訳)シャチって見たことある?
Only at an aquarium. The killer whale was the show’s star attraction.
訳)水族館だけでね。シャチがショーの一番の見物だったよ。
Are killer whales aggressive?
訳)シャチって攻撃的なの?
They are carnivorous so they could be but killer whales don’t eat people or generally try to attack them.
訳)肉食だからそうとも言えるけど、人を食べることはないし、一般的に人を攻撃することもないよ。
「シャチ」の英単語その2 “orca”
「シャチ」の英単語の二つ目は、“orca”です。カタカナでは「オーカ」または「オルカ」と表記します。真ん中に”R”の音を少し入れて下さい。
これは、シャチの学名「Orcinus orca」(「オーシナス オーカ」)に由来します。
一方で近年では、シャチが複雑な社会を築き、繊細な感覚を持っていることが明らかになってきました。
その賢さの部分が注目されて、英語名のネガティブな印象は形式だけのものになってきている様ですよ。
Where are orcas most sighted?
訳)シャチってどこで一番見られるの?
Well, I know that at least one of them is Antarctica.
訳)えっと、その内の一つは南極大陸なのは知ってるよ。
How smart are orcas?
訳)シャチってどれくらい賢いの?
Oh, orcas have the second biggest brain of all marine mammals.
訳)あぁ、シャチはね哺乳類で2番目に大きい脳をもってるんだよ。
シャチの仲間?クジラなどの英単語
ところで、イルカ、クジラ、シャチは哺乳類(”mammals”)で、「クジラ目」に分類されるということをご存知でしたか。体長や見た目の違いなどで、別々の名前で呼ばれる様になったそうです。
ざっくりいうと、クジラはプランクトンを主食とし、イルカやシャチは魚やタコ、イカなどを主食とします。さらにシャチは、アザラシやペンギンをも食べてしまうというわけです。
一方でサメは魚類(”fish”)に属し、そもそも呼吸の方法がエラ呼吸となり、イルカやクジラの肺呼吸とは全く異なるのです。
とはいっても、どれも海の大型生物として肩を並べる存在です。これを機会に、それぞれの英単語を確認しておきましょう。
クジラは英語で?
「クジラ」は英語で“whale”です。
【例文】
- A whale was found washed up on the shore.
(訳)海岸に座礁しているクジラが見つかった。 - We saw a whale blowing a jet of spray high in the air.
(訳)私たちは、クジラが水しぶきを高く吹き上げているのを見た。
イルカは英語で?
「イルカ」は英語で“dolphin”です。
【例文】
- A dolphin’s life expectancy is at most 50 years.
(訳)イルカの寿命は最長50年です。 - If you are very lucky you might see some dolphins and seals.
(訳)運が良ければ、イルカとアザラシが見れますよ。
サメは英語で?
「サメ」は英語で“shark”です。
中でも、危険度の高いホホジロザメは英語で“great white shark”とよばれます。
映画「ジョーンズ」のモデルとなったのもホホジロザメですね。
【例文】
- We could see the fin of a shark as it slowly circled our boat.
(訳)我々のボートの周りをゆっくり回遊するサメのヒレが見えた。 - A shark can smell blood at a distance of half a kilometer.
(訳)サメは500メートル先の血の匂いを嗅ぎつけることができる。 - Great white sharks are large aggressive sharks of warm seas.
(訳)ホホジロザメは温暖な海にいる、大きくて攻撃的なサメです。
シャチ の目はどこ?英語で説明してみよう
ところで、シャチには、目のように見える白い模様があります。これはアイパッチと呼ばれるもの。
これが目だと思っている人も多いですね。
本当のシャチの目は、そのアイパッチの下の前の方にある黒い部分です。
イルカやクジラと違って、シャチはかなり鋭い視力をもっているとされています。やはりハンターなんですね。
Do you know where killer whales eyes are located?
訳)シャチの目ってどこにあるか知ってる?
I actually do! Their eyes are found in the lower-left corner of the eye patches right?
訳)知ってるよ!彼らの目はアイパッチの左下の方にあるんでしょ?
まとめ
「シャチ」は英語で“killer whale”または“orca”です。
日本語と英語で名前の由来が違って、両文化の物事の捉え方の違いが表れて面白いですね。
また、クジラやイルカはシャチの様に哺乳類で三種は仲間、サメは別の品種であることも分かりました。
“mammals”等のキーワードを使って、それぞれの違いを英語で説明する練習をしてみてください。
シャチの目の位置については、”lower-left corner of the”という表現がポイントです。
この位置表現は色々なシーンで使えるので、これを機に使いこなして下さいね。