握手は、英語圏では非常にポピュラーな挨拶手段です。日本人は握手が苦手な方も多いですが、正しいマナーで握手ができれば、言葉で語る以上にお互いの距離を縮められます。

ということで、今回のテーマは「握手」です。英語で握手を何と言うか、握手の起源やマナーなども踏まえながら、詳しく解説していきます。

これを読めば、握手を表す英語表現だけでなく、正しい握手の仕方もマスターできますよ、

それでは、早速始めていきましょう!

「握手」は英語で何て言う?

「握手」は英語で何て言う?

「握手」は英語で “handshake(ハンドシェイク)” と言います。

ここで使われている hand は「手」、shake は「振る、揺らす」という意味なので、handshake を直訳すると「手を振ること」となります。これだけ見ると、まるでヒラヒラと手を振る様子を表しそうですが、実際は2人で手を握り合う挨拶を表すので注意しましょう。

Aさん
Handshake is a common means of greeting in English-speaking countries.
訳)握手は、英語圏でよく使われる挨拶の手段です。

「握手する」は英語で何?

「握手する」と動詞で表現する際は “shake hands(シェイク ハンズ)” と言います。

先ほど説明した handshake は、この shake hands が元になって生まれた表現です。本来はこのように hands と複数形の s が付くので、2つの手を握り合って振るイメージが付きやすいでしょう。

なお、「~と握手する」と言いたい場合は、人の前に with を付けて “shake hands with ~” と表現します。

Aさん
The Prime Minister of Country A shaking hands with the President of Country B became international news.
訳)A国の首相がB国の大統領と握手をしたことは、世界的なニュースになりました。

なぜ握手なのに shake(振る)なのか?

現代の握手はほとんど手を振らず、単に握り合うだけで終わることがほとんどです。そのため、なぜ英語の握手に「振る、揺らす」を意味する shake が使われているのか、疑問に思う方も多いでしょう。その答えは、握手の歴史に隠されています。

もともと握手は、剣士が決闘を行う際の挨拶でした。一説によると、その際に袖口に武器を隠していないと示すため、握手時にはわざと大げさに手を上下に振っていたといわれています。その頃のなごりで、現在でも shake が使われているわけです。

また、握手で繋いだ手は双方の絆を象徴していて、それを上下に振ることで、切れない絆を強調していたという説もあります。

いずれにしても、現代の握手では手を上下に揺らす必要はありません。もちろん、揺らしたからといって失礼になるわけではないので、相手の作法に合わせるとよいでしょう。

Aさん
When shaking hands, there is no need to shake your hand up and down.
訳)握手をする際、手を上下に振る必要はありません。

「握手してください」は英語で何?

相手に対して「握手してください」と求める場合は “shake my hand” と言いましょう。丁寧さをプラスしたいなら “Please shake my hand.”、より丁寧にお願いしたいなら “Would you shake my hand?” と言ってもよいでしょう。

このとき、相手が握る私の手は1つ(右手)だけなので、誤って hands と複数形にしないように注意してください。

Aさん
Shake my hand, please!
訳)握手してください!
Bさん
Of course!
訳)もちろん!

 

握手を表す英語のスラングは?

「握手しようよ」を表すスラングとして、”give me some skin” をぜひ覚えておきましょう。

give me some skin を直訳すると「ちょっと肌をちょうだい」となって意味不明ですが、要するに相手の肌と触れたいという意味になります。そのため、状況によっては握手だけでなくハイタッチ(high five)を求める表現にもなります。

ちなみに、ハイタッチは和製英語なので、high touch と言っても海外では通じないので注意しましょう。

Aさん
Give me some skin!
訳)握手しようよ!
Bさん
Alright!
訳)よっしゃ!

 

握手とハグの使い分けは? 海外の人との挨拶マナー

握手とハグの使い分けは? 海外の人との挨拶マナー

日本では挨拶として握手が日常的ではないこともあり、握手を苦手にしている日本人も多いです。中には、握手とハグの使い分けがわからない方もいるでしょう。

そこで、ここからは海外の人と握手をするときのマナーについて、詳しく確認していきます。握手やハグの作法がわからず困っている方は、ぜひ参考にしてください。

握手をするのは必ず右手

まず基本として、握手は必ず「右手」で行いましょう。

先述の通り、握手の起源は剣士たちの友好の挨拶だとされています。その際、武器を持つ右手を互いが差し出すことで敵意がないことを表し、現在でも右手での握手が正式な形とされています。

もし左手で握手をすると、相手への敵意を表していると思われかねません。また、インドなどの仏教国では、左手は浮上の手とされているので、同様に注意が必要です。

握手は相手の目を見て強く握るのがマナー

握手をする際は、相手の目を見るのがマナーです。日本人の中には、照れや恥ずかしさから顔を俯けて握手する人も多いですが、これは失礼にあたるので注意しましょう。

また、握手する際はしっかり力を込めるのも礼儀です。しかし、相手が女性の場合はその限りではないので、相手の握る強さに合わせるようにしましょう。

両手で握手するのは失礼?

日本人の中には、敬意を高めるために握手を両手で行う人もいますが、これは失礼にあたるのでNGです。

先述の通り、握手は右手同士で行うのが基本であり、そこに左手を添えると、相手に媚びている印象を与えかねません。日本においても、ビジネスシーンでは両手での握手は避けた方がよいとされているので、くれぐれも注意しましょう。

ハグは親しい間柄での挨拶

握手と同様、日本人が苦手な挨拶にハグ(hug)があります。握手とハグの違いは、相手との親密度です。初対面などで親密度が低い場合は握手が、家族や友人などで親密度が高い場合はハグが適しています。

そのため、ビジネスなどでハグをするのは基本的にNGです。場合によっては、相手に不信感を抱かせる恐れもあります。

しかし、プロジェクトが成功した直後など、チームの親密度が上がってハグするケースもあるので、ケースバイケースで使い分けるとよいでしょう。

まとめ

今回は「握手」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

「握手」という名詞なら “handshake”、「握手する」という動詞なら “shake hands” と言います。握手は欧米をはじめ、多くの国で共通している挨拶の手段です。やり方によっては、かえって相手に不快感を与える恐れもあるので、マナーを踏まえて正しく握手するようにしましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!