車関係の英語表現で迷ったことはありませんか?実は車関係の英語は和製英語やアメリカ英語、イギリス英語が混在しているのです。
私自身、海外で車関係の表現を使う時に通じないことがよくありました。
旅行先や日常でも車はとても身近な存在ですので、この機会に車関係の英語を学んでいきましょう!
「車」の英語の使い分け
車の英語は「car」「vehicle」「automobile」ですが、実は微妙に意味が異なります。それぞれの意味を見てみましょう!
1.「car」
一番メジャーなcarは、「乗用車」という意味です。
一般的にな車のみを含みますので、「バス」や「タクシー」「トラック」などの「商用車」は「car」に含みません。
よく海外映画やドラマなどで自分の車のことを「my car」と呼ぶのを聞いたことがないでしょうか。自分の車は基本的に「乗用車」なので「car」を使います。「my vehicle」と言うのも間違ってはいないですが、あまり使わない表現です。
2.「vehicle」
「Vehicle[ヴィークル]」もかなり耳にしますよね。vehicleは「乗り物」という意味です。
乗り物全般を指しますので、人が乗って動かす乗り物全般を含みます。
つまり、「自転車」や「バイク」はもちろん、「飛行機」や「宇宙船」も含みます。
最近話題になっている電気自動車「EV」も「Electric Vehicle」の略で「vehicle」が使われています。なぜ「Electric Car」ではないのかというと、「トラック」や「バス」などにも電動化が導入されているため、広義の意味の「vehicle」が使われています。
また、もしUFOや宇宙船を見たら「What kind of vehicle is that!?」と言ってみましょう!
3.「automobile」
個人的には3つの中で一番聞き慣れない「automobile[オートモーティブ]」 皆さんはどんなイメージをお持ちですか?
「automobile」の意味は「自動車」です。
「automobile」は基本的にバイクは含まず、「4輪のタイヤでガソリンやディーゼルなどを動力源とする」乗り物を指します。
日本語の「自動車」とほとんど同じ使い方をするので、自動車産業「automobile industry」などと表記します。
車種や「トラック」などの乗り物は英語で?
車の種類も和製英語や異なる言い回しがあります。項目ごとに見ていきましょう!
1.「商用車」
「商用車」は「private car」となります。「トラック」や「バス」など働くクルマはこの「private car」に該当します。
2.「電気自動車」
「電気自動車」は「Electric Vehicle」となります。「EV」とよく略しますね。
その他にも「HV」や「PHV」「FCV」などがあります。
「HV」は「Hybrid Vehicle」となります。
エンジンと電動モーターが掛け合わされた車となります。
「PHV」は「Plug-in Hybrid Vehicle」となります。
こちらは電気とエンジンの掛け合わせで、電気を外部から供給する車となります。
「FCV」は「Fuel Cell Vehicle」となります。
日本語に訳すと「燃料電池自動車」や「水素自動車」となります。水素を燃料とした燃料電池を動力源とする車です。
3.「オープンカー」
「オープンカー」は一見すると英語ですが、実は海外では通じない和製英語です。
「オープンカー」は「convertible [コンバーチブル]」となります。メーカーによっては「cabriolet[カブリオレ]」と表記している場合もあります。
4.「セダン」
車の代名詞である「セダン」は立派な英語ですが、少し注意が必要です。
「セダン」のスペルは「sedan」なり、アメリカ英語となります。
イギリス英語では「saloon[サルーン]」となります。
5.「SUV」
近年爆発的に人気な「SUV」! 意味はご存知でしょうか。
「SUV」とは「Sport Utility Vehicle[スポーツ・ユーティリティ・ビークル]」の略です。
日本語では「スポーツ用多用途目的車」となります。
6.「ハッチバック」
ハッチバック「Hatch Back」とは、跳ね上げ式、または横開き式のバックドアを持つ車種を指します。
国内のみならず、世界中で人気の車種なのでぜひ覚えておきましょう!
ちなみに「Hatch Back」をスポーティに仕上げた車種を「Hot hatch」と言います。
「ハンドル」など車の部品(パーツ)は英語で?
車の部品関係はアメリカ英語やイギリス英語が混在しているだけでなく、日本ならではの単語を使っています。注意が必要な単語をまとめました。
1.「ハンドル」
「handle」という英単語はかなりメジャーな英単語です。しかし、ハンドルは海外では通じません。
車の「ハンドル」は「steering wheel」と表記します。
2.「トランク」
日本では一般的に車後部の荷物入れを「trunk[トランク]」といいますが、こちらはアメリカ英語となります。
イギリス英語では「boot[ブート]」といいます。
ちなみにトランクドアのことを「back door[バックドア]」といいます。
3.「ガソリンタンク」
車の燃料はイギリスとアメリカで表記が別れます。
イギリス英語は「petrol[ペトロル]」。アメリカ英語では「gas[ガス]」となります。
つまり、「ガソリンタンク」はそれぞれ「petrol tank[ペトロル タンク]」、「gas tank[ガス タンク]」となります。
4.「ウィンカー(方向指示器)」
「winker[ウィンカー]」はイギリス英語ですので、イギリス英語圏のみ通じます。
アメリカ英語では「blinker[ブリンカー]」といいます。
他には、「turn signal[ターンシグナル]」や「direction indicator[ディレクションインディケータ]」などもウィンカーの意味に該当します。
5.「ボンネット」
「bonnet[ボンネット]」はイギリス英語になります。
アメリカ英語では「hood[フード]」となります。
いかがでしたでしょうか。車の部品はイギリス英語とアメリカ英語が混在しているので、ややこしいですよね。
もし英語で車の部品の話題が出ることがあったら思い出してみてください!
ドライブやナビに関する表現
では、実際に車を運転する時やタクシーに乗る時に想定される英語を一気に学んでいきましょう!
1.車に乗る(乗せる)という表現
「車に乗る」:get in a/the car
「車で行く」:take a car
「乗ってきなよ」:get in
「乗せてくれない?」:Can I get a ride?
2.「ナビ関係」
「(その方角に)向かう」:Head + (方角)
「(その場所に)行く、向かう」:Head to (場所)
「そのまままっすぐ」:Keep straight
右(左)に曲がる:Turn right(left)
「~に合流する」:Merge onto〜
「出口を出る」:Take exit
「〇〇を通りすぎてください」:Go past 〇〇
「目的地は右(左)にあります」:The destination is on the right(left)
終わりに
いかがでしたでしょうか。今まで車に興味がなかった方も英語を通して興味を持っていただければ嬉しいです!
海外は日本よりも自動車に関心がある人が多いので、学んでいて損はありません。
町中で車を見たら、ぜひここで学んだことを思い出してください!