さて今回は、海でひときわ大きな身体を見せる「くじら」を表す英語について解説していきますよ!くじらと言えば、簡単な英単語でwhale(ホエール)というものがありますが、これでネイティブに伝わるのでしょうか。また、くじらには色々な種類がありますが、それらもすべてwhaleで代用できるのでしょうか。そして、この記事ではくじらという単語を使った英語独特の表現もご紹介しているので覚えて使ってみてくださいね。

くじらは英語でwhale

結論から言ってしまうと、英語でくじらはwhaleで合っています。辞書で調べてみると、以下のような記載がありました。

くじら 鯨
a whale

  • 雄[雌]鯨
    a bull [cow] whale
  • 鯨の油
    whale oil
  • 鯨の子
    a whale calf
  • 鯨の肉
    whale meat
  • 鯨のひげ
    a whale fin
  • 鯨の骨
    a whalebone
  • (捕鯨船の船員が)鯨を見つける
    sight a whale
  • 鯨が潮を吹く
    . A whale blows.|A whale spouts (water).
  • 鯨尺
    a cloth measure
  • 鯨幕
    black and white striped bunting.

くじらという名前が付くものであれば、大抵の英単語にはきちんとwhaleという単語が入っているので比較的覚えやすい単語であることがわかりました。くじらの肉やくじらの子は、whaleとはまったく別の単語に置き換わらなかったのでホッとした方もいるでしょう。どうせ覚えるのなら記憶しやすい方が良いですもんね。

くじらの種類を英語で言ってみよう!

くじらの種類を英語で言ってみよう!

くじらと言えばそれで伝わりますが、一口にくじらと言うのではなく、その種類まで相手に伝えたいという場合にはそれぞれの呼び名を知っておく必要があります。特に動物好きな方や、ホエールウォッチングに行くという方は自分の得意分野となり話しやすいので、以下の代表的なくじらの名前も英語で言えるようにしておきましょう。

  • ゴンドウクジラ black whale/pilot whale
  • マッコウクジラ sperm whale[スパーム]
  • シロナガスクジラ blue whale
  • ザトウクジラ humpback whale[ハンプバック]
  • オオギハクジラ beaked whale[ビークト]
  • トックリクジラ bottlenose whale[ボトルノーズ]
  • ホッキョククジラ bowhead whale[ボウヘッド]
  • ナガスクジラ fin whale/finback whale[フィンバック]
  • ヒゲクジラ whalebone whale[ホェールボーン]
  • クロミンククジラ Antarctic minke whale[アンタークティック]
  • ツチクジラ Baird’s beaked whale
  • オキゴンドウ false killer whale

どのくじらももちろんくじらの仲間だということで、英語にも最後にはきちんとwhaleという単語が付いていますね。相手からこれらの名前を言われたとしても、最後にwhaleと付くのであればくじら的な何かだろうと予想はできますね。それは日本語でも同じことです。

「くじら」にはオスとメスそれぞれに英語がある

くじらをオスであるかメスであるかで区別したいなら、英語では以下のように言います。

  • cow whale(カウ・ウェイル):メスのくじら
  • bull whale(ブル・ウェイル):オスのくじら

あまり聞き慣れない単語だなあと思った方もいますかね。動物のオス・メスを表す時、くじら以外でも使うことがあるので覚えておきましょう。

whaleの「くじら」以外の意味

くじらはwhaleなんだと覚えてもらいましたが、しかしこのwhaleという単語には他にも意味があります。ですから、文章を英語で読んでいる時に、どう考えてもここでいきなりくじらが出て来るのはおかしいだろうと思ったら、別の意味として使われているかもしれないと思いを巡らしてみてください。リスニングでもwhaleが出てきた時に勘違いしてしまうと前後の会話の意味もわからなくなるので注意が必要です。

動詞としてwhaleを使った場合、「強く打つ」という意味になります。名詞でなく動詞であることに気付けたらくじらという意味ではないとすぐにわかりますね。

Aさん
They whaled at each other.
訳)彼らはお互いに強く打ちまくっていた。

ただ、厄介なことに名詞でもくじら以外の意味を持つ場合があります。「カジノや賭博で大金を賭ける人」という意味もあるので、博打関係の流れで出てきたならくじらという意味ではないかもしれないと推測しておきましょう。

Aさん
Bob is always a whale.
訳)彼はいつも博打で大金を賭ける。

whaleを含む熟語

くじらの種類を英語で言ってみよう!

次は、whaleを含む熟語についてご紹介しましょう。表現として面白いですし、知っていると英語をよく勉強しているなと思われるので鼻が高くなります。

a whale of ~

こちらは「とっても素晴らしい~」という意味になります。くじらの意味合いがないように思えるので覚えるのには少し苦労するかもしれませんね。

Aさん
I had a whale of time with you.
訳)あなたと素晴らしい時間を過ごしました。

whale population

くじらの数を言いたいなら、populationを使います。これは「人口」という意味として有名なので、くじらなのに人口という単語を使うことに驚くかもしれません。ですが動物の数についてもきっちり使える単語なので、早くに違和感をなくしておきましょう。

Aさん
The whale population is slowly recovering.
訳)くじらの数は緩やかに回復している。

beached whale

こちら、単語を見れば意味は推測できちゃいますよ?答えは、「打ち上げられたくじら」です。普通くじらはビーチにいませんから、これでなんとなく意味がわかります。けれど、いざ自分がこの単語を使う側となると出てこないので覚えておくとニュースで見たことなどを相手にスムーズに伝えられます。

Aさん
I saw a beached whale last week.
訳)先週、打ち上げられたくじらを見たよ。

every eel hopes to become a whale

every eel hopes to become a whale・・・すべてのウナギはくじらになりたい??直訳では何を言いたいのかイマイチわかりにくいですが、これは「どんな人でも大きな野望を持っている」という意味です。ウナギは小さいですから、あの海の王者であるくじらに憧れを抱いているというわけですね。表現としてはなかなか知っている人はいないので、ネイティブの前で使ってみると驚かせるかもしれませんよ!

まとめ

くじらと言えば英語でwhaleでしたね。ただ、このwhaleを使った熟語や表現は多く、これらを覚えた方が英語の表現力は豊かになるでしょう。ちょっと面白い英語ならではの言い回しは直訳してみると変な感じかもしれませんが、意味合いがわかったならきちんと使えます。英語を聞いていて、単語がわかるのに意味がさっぱり繋がらないと思ったら、それは英語独特の表現で別の解釈があるのかもしれません。もしwhaleを使った表現が出てきたら、この記事にある表現ではないかと耳を澄ませてみてください。