身長はある日を境に成長を止めますが、体重はいつまでも成長し続ける、いやはや、人体というのは不思議なものですね。
ということで、今回のテーマは「身長」と「体重」です。
英語でそれぞれ何と言うかについてはもちろん、アメリカ独特の単位の計算方法や、身長体重を聞いたり答えたりする表現について確認していきます。
これまで英語で身長体重を上手く表現できなかった人も、この記事を読めば完璧に言えるようになりますよ。
それでは、早速始めていきましょう!
「身長」は英語で何て言う?
身長は英語で “height” と言います。発音記号は「hάɪt」、カタカナだと「ハイト」です。綴りに引きずられて「ヘイト」と読んでしまうと “hate(嫌悪する)” のように聞こえてしまうので注意してください。
height は high(高い)の名詞バージョン。身長というと tall のイメージが強い人も多いと思うので、最初は違和感があるかもしれませんね。
height は身長以外にも、山の標高や飛行機の高度、建物の高さなどさまざまな「高さ」を表す際にも利用可能です。ちなみに、「高さ」という意味において height は数えられない不可算名詞です。「高さが1つ、高さが2つ…」と数えることの不自然さを想像すれば、納得してもらえるかと思います。
「体重」は英語で何て言う?
体重は英語で “weight” と言います。発音記号は「wéɪt(weɪt)」で、カタカナ表記だと「ウェイト」となります。
weight も体重に限らず、重さ全般に使える単語です。日本では “weight lifting(ウェイト リフティング)” や “weight training(ウェイト トレーニング)”といった筋トレ関連の用語でよく使われています。
こちらも、height 同様に数えられない不可算名詞です。
height と weight、綴りも似ていてセットで覚えやすいですが、読み方は「ハイト」と「ウェイト」で音が異なるので、くれぐれも気を付けてください。
アメリカの身長と体重の単位とは?
アメリカでは、「身長」の単位に “inch(インチ)” と “foot(フット)”が、「体重」の単位には “pound(ポンド)” が使われています。私たち日本人には馴染みの薄い単位なので、いまひとつ上手く吞み込めないという人も多いでしょう。
ここからは、それぞれの単位が表す長さや重さについて、詳しく確認していきましょう。
インチ(inch)、フット(foot)はそれぞれ何cm?
inch(インチ)とfoot(フット)は、cm(センチメートル)に換算すると以下のようになります。
- 1inch = 2.54cm
- 1foot = 12inches = 30.48cm
m(メートル)法に慣れている私たち日本人からすると、なんだかややこしいですね。
ちなみに、inch は手の親指の横幅、foot は足の縦幅に由来する単位です。つまり、欧米人(男性)の親指の横幅は約2.5cm、足の縦幅は約30cm前後ということ。
試しに私で測ってみたところ、親指の横幅=約2.1cm、足の縦幅=約23cmでした。思ったより小さい…。
数値は実際に計測した方が記憶に定着しやすくなるので、皆さんもぜひご自分の手の指と足のサイズを測って比べてみてください。
インチ(inch)とフット(foot)の複数形には要注意
なお、inch も foot も、複数形になる際は形に少し注意が必要です。
inch の場合は、そのままs を付けてしまうと “inchs(インチス)” となって読みづらいので、間に e を入れて “inches(インチィズ)”となります。
一方、foot の場合は複数形になると “feet(フィート)” という特殊な形になります。
とはいえ、このように単数か複数かによって表記が変わってしまうのも面倒なので、実際にはinch(inches)= in 、foot(feet)= ft と短縮表記されることも多く見られます。
- 5 inches ⇒ 5 in
- 5 feet ⇒ 5 ft
インチ(inch)、フット(foot)を使った身長の表し方
単位としては「foot > inch」の関係にあるので、身長を表す際は、日本で「〇〇 m △△ cm」とするのと同様、「〇〇 feet △△ inch(es)」と表します。
My height is 4 feet 9 inches.
訳)私の身長は4フィート9インチ(約150cm)です。
また、日本で「1m70」などと cm を短縮して言うことがあるのと同様、inch(es)も短縮されることが多いです。
How tall are you?
訳)身長いくつ?
I’m 5 feet 6.
訳)僕は5フィート6(約170cm)だよ。
加えて、以下の記号を用いて更に短縮して表現することが可能です。
- foot(feet)= ′
- inch(inches)= ″
これらの短縮記号を使ってAさんとBさんの身長を表すと、それぞれ以下のようになります。
- Aさん:4 feet 9 inch(4 ft 9 in)⇒ 4′9″
- Bさん:5 feet 6 inch(5 ft 6 in)⇒ 5′6″
アメリカの体重の単位ポンド(pound)は何kg?
アメリカで体重を表す際に使われる単位は “pound(ポンド)” です。
pound を kg に換算すると、以下のような対応関係になります。
- 1 pound = 約0.454kg
小数点以下があって面倒ですね…。実際のところ、5 pounds が約2.2kg(5×0.454)なので、ざっくり計算したいなら「キログラム×2.2=ポンド」という公式に当てはめればOKです。
たとえば、Bさんの体重は60kgなので、ポンドで表すと132 pounds(60×2.2)となります。
また、ポンドを表記する際には “lb.” という記号が使われます。そのため、Bさんの体重は以下のように表記します。
- Bさん:132 pounds = 132 lb.
「pound なのに何故LとB?」って感じですが、これはラテン語の ”libra(天秤)” を短縮したもので、当時の人々の1日の食事量に由来しているそうです。
つまり、Bさんの体重は132日分の食事量と同じということですね。はい、特に意味はありません。
身長に関する英語表現
身長の聞き方、答え方
「身長はいくつですか?」と相手に尋ねたいときは、以下のいずれかの聞き方をしましょう。
- How tall are you?
- What’s your height?
答え方は次の2種類。それぞれが対応しているわけではないので、好きな方で答えてOKです。もちろん、フィート換算がわからなければ、mやcmで答えても問題ありません。
- I’m 〇〇 feet △△(inches).
- My height is 〇〇 feet △△(inches).
「身長が高い」「身長が低い」と言うには?
英語で「身長が高い」ことを表現するには tall を使い、反対に低い場合には short を使います。身長が height だからといって、身長の高さに high を使ってしまうと、建造物並みに高いような印象になってしまうので要注意です。
Your father is very tall.
訳)あなたのお父さんはとても背が高いですね。
また、背が低いことを表す場合、small でも伝わらなくはないですが、その場合は体格なども含めて小さい(小柄)というニュアンスになります。そのため、単純に「背が低い」ということのみを伝えたい場合は short を使う方が無難です。
All my family are short.
訳)私の家族はみんな背が低いです。
体重に関する英語表現
体重の聞き方、答え方
「体重はいくつですか?」と相手に尋ねたいときは、以下のいずれかの聞き方をしましょう。
- How much do you weigh?
- What’s your weight?
“weigh” は weight の動詞バージョン、発音は「ウェイ」でOKです。
質問に対して「私の体重は〇〇ポンドです」と答える際は、以下のように言いましょう。もちろん、ポンド換算がわからなければkgでも問題ありません。
- I weigh 〇〇.
とはいえ、他人の体重を聞くという行為は、日本でもなかなかナンセンスですよね。アメリカの場合は肥満率が高い関係もあり、体重に関する話題には日本以上に敏感です。そのため、相当親しい間柄でもない限りは、むやみに聞かないようにしましょう。
How much do you weigh?
訳)「体重いくつ?」
I weigh…why?
訳)「僕の体重は…って何で言わなきゃいけないの?」
「体重が増える」「体重が減る」と言うには?
英語で体重が増えることを表すには、以下のいずれかを使うのが一般的です。
- gain weight
- put on weight
具体的な重さを言いたい場合は、”weight” の部分をkilos(kilo grams)や pounds に置き換えればOKです。
I gained 3 kilos in just a month…
訳)たった1ヶ月で3キロも太った…。
反対に、体重が減る(痩せる)ことを表す表現は “lose weight(ルーズ ウェイト)” です。
I’m going to lose weight!
訳)よし、痩せるぞ!
まとめ
今回は、英語で表現する「身長」と「体重」について確認していきました。
日本とアメリカで単位が違うので、最初のうちは計算に戸惑うと思いますが、徐々に慣れていきましょう。
また、体重に関する問題は国を問わずデリケートです。あまりむやみに他人の体重を聞くと、ひんしゅくを買いかねないのでご注意を。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!