ふとした瞬間、「英語ではこれって何て言うんだっけ・・・」と悩むことはありませんか?名詞であっても、ちょっと抽象的なものでイメージしにくいものだと特にこのような疑問が浮かび上がりやすくなります。その例として今回ご紹介するのは「特徴」という英単語です。同じ名詞でも、リンゴや自転車のように、物が頭の中でパッと浮かぶものではありませんよね。そんな曖昧であやふやなイメージを持つ「特徴」を表す英単語について、どのようなものがあるのか見ていきましょう!

characteristics

「特徴」の英単語として思い浮かびやすいのはこちらでしょうか。ただ、単数形で考えた人もいるかもしれませんね。通常たくさんの特徴があると考えるため、複数形で使われます。

一般的な「特徴」という意味で使えるので用途は広く、人や物だけでなく事にも使えます。

語源は皆さんご存知、日本語にもなっているcharacterですが、こちらの意味は「特徴」ではなく、「性格、性質」という意味なので少しニュアンスが違います。

Aさん
My high school has unique characteristics.
訳)私の高校は独自の特徴を持っています。

property

property

こちらは材料などがもともと持っている特徴のことを表すため、物質に対して使う表現です。「特徴」という意味以外にも、「財産、所有物」という意味があるのでこちらの方で覚えた人も多いでしょう。

学術的な話の中で使われる単語なので、軽い日常会話で使うとネイティブには少し違和感を抱かれる可能性があります。

Aさん
I found that this animal has the property of sleeping at noon.
訳)この動物は昼に寝る特徴があることを発見した。

quality

qualityというと「品質、資質」という意味が一番に思い浮かびますよね。既にこちらも日本語としてクオリティーと言っているのですから。

しかし、英語では本質的な特徴や重要な特徴を意味する名詞でもあります。人や物に使え、それがその人や物の本質を表しているような時に使います。特徴的なのは、表面に見えない内なる特徴について言及するところです。

Aさん
He has the quality of a leader.
訳)彼はリーダーになる性質を持っている。

attribute

attribute

こちらは人・物の内在的な特徴であり、ニュアンスをより正確に捉えるならば「属性」という意味合いもありますね。人に使えば性格について言及することができます。

attribute動詞の形であれば「結果を~に帰する」や、「作品などを(人)の作とする」という意味があるので、これを期に一緒に覚えておきましょう。

Aさん
Flexibility is the key attributes of this company.
訳)柔軟性はこの企業の鍵となる特徴です。

feature

こちらはは視覚的に目立つ特徴ですので、内なる特徴について言及する英単語とは逆の性質を持ちます。見て目立つような特徴があったりしたときに使えます。

ですから「目鼻立ち」という意味もありますし、物に対しても使えるので雑誌などの「特集記事」といった意味合いで使われることもあります。

Aさん
Decreasing birthrate is a significant feature.
訳)出生率の低下は著しい特徴です。

trait

trait

こちらはあまり聞き慣れないかもしれませんが、人間の個人的な特徴を言う時に使います。そのため使用頻度としては他よりも多いかもしれませんね。遺伝的に受け継がれた特徴であったり、他の人とは違った個性的な特徴などに使います。

Aさん
He has bad traits of character.
訳)彼の性格には悪い特徴がある。

ちょっと悪口を言ってしまいましたが、特徴を言う時には良い特徴も悪い特徴も特に制限はないので、どんな言い回しでもOKです。

aspect

aspectは表面的な特徴という意味があり、訳すのであれば「様相」や「側面」がふさわしい文もあります。以下の例文も、「特徴」と訳すよりは「側面」と訳した方が日本語的にはわかりやすくなります。言葉でニュアンスを掴むのは難しいので、以下の例文を見て意味合いを掴んでみてください。

Aさん
Let’s think about the problem in all aspects.
訳)この問題についてあらゆる側面から考えてみよう。

「in all aspects」で「あらゆる側面から」という意味になります。直訳すれば「すべての特徴から」となりますが、よく使うフレーズなのでこのまま暗記しても使いやすいですよ!

まとめ

いざ「特徴」という英単語を使おうと思った時に、サッと出てこないと英語力が上がったとは感じられませんよね。ここで複数の単語を覚えて、出来る限り使い分けできるよう覚えていきましょう。中でも表面的な特徴を示す単語と、内面的な特徴を示す単語があったのでこの区別だけでもしておくとネイティブレベルに近づけます。伝わるけれどネイティブにとっては違和感が残るという文章では、まだまだ英語学習者の域を出ませんからね。