「任意」は英語に訳すと「Optional」と言うことができます。

「会議への参加は任意です」や「プレゼントに応募するには、任意の項目へご記入ください」など、相手に判断を委ねる場合に「任意で」という言葉をよく使いますよね。

英語を使う外国人は、「Optional」以外にも色んな言い方で「任意で」を表現します。

この記事では、「任意で」を意味する色んな英語表現を例文付きでお伝えします。

この記事を読み終わる頃には、外国人の使う色んな「任意」の表現を、細かい意味やニュアンスごとに適切に使えるようになっているのでぜひ最後まで読んでください。

「任意の」を英語で言うと?

「任意の」を英語で言うと?

「任意の」を英語に訳すと「Optional」になります。

Optionalには「選択肢」の意味があり、「選択できる余地がある=任意の」と連想すれば「任意の」の意味もイメージしやすいですよね。

例文↓

  • Wearing a tie is optional at our company.
    当社ではネクタイの着用は任意です。
  • If you accept optional interview, you will receive a gift certificate.
    任意のインタビューに応じれば、ギフト券をプレゼントしますよ。
  • The workshop offers optional sessions for participants to choose from based on their interests.
    ワークショップでは、参加者の興味に基づいた任意のセッションが提供されています。

「任意の」を英語に翻訳してしまえば「Optional」とひと言で言えてしまうのですが、英語では他にもニュアンスごとに色んな言い方を使って「任意の」を表現します。↓

  1. Voluntary
  2. Leave it to you
  3. Up to you
  4. It’s your Decision
  5. At your discretion

順番に見ていきましょう。

1.Voluntary

Voluntaryは「自主的な」や「自主性の」を意味する英語表現で、転じて「任意の」の意味でも使われます。

Voluntaryに似た言葉に「Volunteer」という英語があるのですが、これは皆さんも聞いたことのある「ボランティア」の元になっている言葉です。

「ボランティア」は報酬が支払われるわけではないにもかかわらず、参加者は「自ら進んで」活動に参加しますよね。

「ボランティア」が持つ「自ら進んで」のニュアンスから「任意の」の意味を連想できれば、丸暗記をせずスムーズに意味を覚えやすいですよ。

例文↓

  • Participation in the charity event is voluntary.
    チャリティイベントへの参加は任意です。
  • Joining the after-school club is completely voluntary for students who are interested.
    放課後クラブへの参加は、興味を持つ生徒のためのもので完全に任意です。

2.Leave it to you

「Leave it to you」はもともと「あなたに任せる」という意味の英語表現です。

「Leave it to me!(私に任せて!)」の形で聞いたことがあるかもしれませんね。

「任せる」の意味で使われる「Leave it to 〜」を、「(〜を判断するのを)あなたに任せる」という形で使えば、「任意の」という意味に繋がりますよね。

「Leave it to 〜」のもともとの意味である「〜に任せる」を覚えておくと、「任意の」の意味に連想しやすくて覚えやすいですよ。

例文↓

  • You can leave it to individual preferences when choosing the dessert for the party.
    パーティのデザートは個人の好みに合わせて任意で選んでください。
  • Choosing your own schedule for the training sessions is allowed, so feel free to leave it to your availability.
    トレーニングセッションのスケジュールは、あなたの都合に合わせて任意でお選びいただけます。

3.Up to you

「Up to you」は「あなた次第」という意味で使われます。

上述の「Leave it to you」と同じで「(〜の判断は)あなた次第」というニュアンスから「任意で」の意味で使われるわけですね。

例文↓

  • Selecting the color for your room is up to you – choose what you like best.
    お部屋の色は任意でお選びいただけます。お好きな色をお選びください。
  • The style of your presentation is up to you – feel free to express your ideas as you see fit.
    プレゼンテーションのスタイルは任意です。アイデアを自分のやり方で表現してください。

4.It’s your decision

It’s your decisionは日本語に直訳すれば「それはあなたが決めることです」となります。

「あなたが決めること」の意味が転じて「任意」の意味でも使われるわけですね。

例文↓

  • Whether to join the club or not is entirely up to you. It’s your decision.
    クラブに参加するかどうかは完全にあなた次第です。任意でお越しください。
  • You’re in charge of selecting the project topic that interests you the most. It’s your decision.
    最も興味を持っているプロジェクトのトピックを選ぶのはあなた次第(任意)です。

5.At your discretion

At your discretionは直訳すると「あなたの裁量で」の意味になり、転じて「任意で」を意味する英語表現です。

Discretionが「裁量」を意味していて、「あなたの裁量で」というのはつまり「あなたの判断で」を意味します。

「あなたの判断で」とはつまり「任意で」を意味するので、「あなたの裁量」から「任意」を連想できるとGoodです。

例文↓

  • You can participate in the advanced training program at your discretion.
    上級トレーニングプログラムには、任意で参加できます。
  • Taking breaks throughout the day is encouraged, so do it at your discretion.
    休憩をとることは一日を通して奨励されていますので、任意で行ってください。

「必須」は英語でなんて言うの?「任意」の反対の意味

「必須」は英語でなんて言うの?「任意」の反対の意味

「任意」を意味する英語表現を紹介してきましたが、反対の意味を持つ「必須」は英語でなんて言うのでしょうか?

「必須」を英語に直訳すれば「Necessary」となります。

ただし「任意ではなく必須」という意味を強調して使いたい場合は「Mandatory」を使うと良いでしょう。

「Mandatory」には「義務」のニュアンスがあり、例えば「会議への出席は必須です」と言う場合には、「会議に出席する義務がある」というニュアンスが含まれています。

ですから「任意の反対の意味」として使う場合には「Mandatory」が適切だと言えます。

例文↓

  • “Attendance at the safety training session is mandatory for all new employees.”
    「新入社員全員に対する安全トレーニングセッション」には必ず出席してください。。
  • The submission of the report by the specified deadline is mandatory for project completion.
    プロジェクトの完了には、レポートを指定された締切までに提出することが必須です。

まとめ

この記事では、英語を話す外国人が使う色んな「任意で」を例文付きでお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、「任意」の英語表現を、英語を使う外国人のように細かい意味やニュアンスごとに適切に使えるようになっているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。