今回は「誹謗中傷って英語でなんていうの?」をテーマに、さまざまな英語を紹介します。
さらに、誹謗中傷とは、そもそもどういう意味なのか、どのようなシーンで使われるかも見ていきましょう。
なお、記事の後半では英語例文と、その日本語訳も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「誹謗中傷」ってどういう意味?
誹謗中傷は、他人の評判や名誉を傷つけるために、虚偽または誇張した情報を広める行為を指します。悪意を持って意図的に相手を非難し、信用を傷つけ、社会的な評価を低下させる行為そのものが、誹謗中傷です。
誹謗中傷は、口頭で行われることもありますが、昨今はインターネットやSNSの普及により、オンラインで行われることが増えつつあります。具体的には、虚偽の情報、デマ、侮辱的なコメント、人種差別、性差別、暴力的な言葉など、さまざまな形であるでしょう。
「誹謗中傷」ってどんなシーンで使われる?
ここでは、誹謗中傷がどのようなシーンで使われるかを具体的に紹介します。
法律の文脈
誹謗中傷は法的な問題として扱われることがあり、法律の話をするときにも使用します。
SNS
SNS上での誹謗中傷が増えており、個人や企業などが標的にされることがあります。オンラインハラスメントや差別的なコメントも誹謗中傷の一形態です。
人間関係
個人間の対立や衝突、不和などにおいて、相手を傷つけるために虚偽または悪意のある情報を広める場合にも、「誹謗中傷」の言葉が使用されます。
公共の場での議論
政治家や公的な人物に対する攻撃的な発言が行われる場合、「誹謗中傷」の問題が浮上します。候補者や政治家同士の討論においても顕著に表れることも少なくありません。
倫理と教育
倫理学や倫理教育の文脈で、誹謗中傷が倫理的に許容できない行動であることが議論されることがあります。
「誹謗中傷」は英語でなんていうの?
「誹謗中傷」は英語で”defamation”と言います。
また、具体的な形態に応じて以下のような用語も使われます。
- Libel:名誉棄損
印刷物や書面における中傷行為を指します。 - Slander:誹謗中傷(スラング)
口頭での中傷行為を指します。 - Character Assassination:人物破壊
相手の人格や評判を傷つける行為を指します。
“Slander”は「誹謗中傷」を意味する英語のスラングであり、比較的若い世代で使用される言葉です。昨今はSNSの普及により、インターネット上での誹謗中傷が顕著となっており、”slander”という言葉自体もたびたび出てくるようになってきました。
「誹謗中傷」にまつわる英語
ここでは、誹謗中傷にまつわる英語を見ていきましょう。
Defamation(名誉棄損)
他人の評判や名誉を傷つける行為や虚偽を言いふらす行為を指します。
Character Assassination(人物破壊)
誹謗中傷の一形態で、相手の人格や評判を傷つけることを意味します。
Malicious Rumors(悪質なデマ)
虚偽または誇張された情報を広めて、相手を傷つける試みを指します。
Hate Speech(差別発言・ヘイトスピーチ)
特定の人種、宗教、性別、性的指向、国籍などの特定のグループに対する攻撃的な発言や中傷を含む、憎悪を煽るコミュニケーションを指します。
Online Harassment(オンラインハラスメント)
インターネットやSNS上で行われる誹謗中傷や攻撃的な行為を指します。
Mudslinging
政治的な選挙戦などで候補者同士が互いの評判を傷つけるための攻撃的な行為を指します。
「誹謗中傷」を表す英語を使った例文集
ここでは、誹謗中傷を表す英語を使った英会話例文と、その日本語訳を見ていきましょう。
Discussing Online Harassment (オンライン嫌がらせの話題)
SNSでオンラインハラスメントを受けたことはありますか。
はい。悪意のあるコメントや虚偽のコメントなどを受けました。誹謗中傷だと思います。
Dealing with False Rumors (虚偽の噂に対処する)
職場で、あなたに関するデマが広まっていると聞きましたよ。
はい。人物破壊ですね。それについてはしっかりと言及していて、名誉を回復しようと思っています。
Discussing Cyberbullying (サイバーいじめの話題)
私の娘がオンラインチャットグループでいじめに遭っているんです。
オンライン上でのいじめはひどいですし、ヘイトスピーチを含む場合がありますからね。
Political Campaigns (政治キャンペーン)
選挙候補者は、お互いに汚名を着せあい、人格攻撃をしています。
残念ながら、政治キャンペーンではよく使われる手法なのです。
Legal Consequences (法的な結果)
誹謗中傷に対して法的措置を取れる方はいらっしゃいませんか。
はい。もし悪意のあるデマが個人の名誉を傷つけた場合、名誉棄損の罪で訴訟できると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「誹謗中傷」をテーマに、さまざまな英語を紹介しました。インターネットが普及する中、SNSなどのオンライン上での誹謗中傷が増えつつあります。人を傷つけるだけでなく、誰もが不幸になる行為です。
英語では、”slander”や”defamation”と表現できます。あまりいい意味の英語ではありませんが、日本だけでなく、世界中で社会問題となっています。
さまざまな英語表現を知っておくことで、外国のニュースやテレビなどで活用することができます。
ぜひ、この機会に覚えておきましょう。