「そんなの当たり前だよ」「当たり前の暮らし」「当たり前のことだ」などと、日常会話では「当たり前」という言葉は日本語でよく使われえています。そんな「当たり前」という言葉、直接1語で表せたら楽なのですが、文章のニュアンスや場合分けによって様々な言い方があります。
今回は、そんな「当たり前」という日本語を英語で表現する方法をご紹介します。

そもそも「当たり前」って日本語ではどういう意味?

Goo辞書によれば、「当たり前」という日本語は、

1,そうあるべきこと、そうすること。そのさま「起こって当たり前」

2,普通のこと、ありふれている。またはそのさま。並み。ありきたり。「ごく当たり前の人間」「当たり前の出来」

このように、日本語でも少しずつニュアンスが異なってくること分かります。以下、例文ごとに英語で表現する方法を紹介していきます。

「当たり前だ」「当然だ」の英語表現

「当たり前だ」「当然だ」の英語表現

「それは当然だ」という意味の「当たり前」はどう英語で表現するのでしょうか。

「natural」を使った表現

まずは、「当然」、つまり「自然なことだ」とう意味の形容詞「natural」を使った表現を紹介します。広く使える典型的な表現なので、まずかこれを覚えておくとよいでしょう。

Aさん
I think it was absolutely natural to help elderly people in that situation.
訳)あの状況でお年寄りを助けるのはもっとも当たり前だと思うよ。

「absolutely」をつけることでさらに強調表現となります。

Aさん
It is natural for a human being.
訳)人として当たり前のことだ。
相手に挨拶をしたり、誰かに手を差し伸べたりしたときに、人として当たり前のことをしているんだという表現を言いたい場合に使える文です。

「Obvious」を使った表現

「Obvious」は「当然」「明白な」「明らかな」「もっともな」という意味です。この単語を使っても「知っていて当然」「明白に当たり前だ」という表現をすることができます。目に見ても明らか、または誰が見ても周知な様子だというニュアンスの場合に使えます。

Aさん
It’s obvious that he is gonna be late tonight because he is always late.
訳)彼はいつも遅刻するから、今夜遅れてくるのは当たり前だろう。

「No wonder」を使った表現

「No wonder」は「驚くに値しない」「~も無理はない」「~は当然だ」とう意味です。
Aさん
I am so hungry. I didn’t eat breakfast this morning.
訳)とってもおなかが空いた。今朝朝食を食べなかったんだよね。
Bさん
No wonder you are hungry.
訳)お腹空いているのも当然よね。

「Of course」を使った表現

日本では割と危機馴染みのある英語表現「Of course」は、「もちろん」だけでなく「当たり前だ」「当然」という意味も含まれています
Aさん
Who goes first?
訳)誰が最初に発表する?
Bさん
You! Of course! You said you were ready!
訳)君だよ!当たり前だ!準備が出来ていると言ってたじゃん!

「Expected」を使った表現

「Expected」は、「予想していた」というという意味で、「予想した通りに当然の結果だった」という表現になります。

Aさん
It was expected that she would not win the contest.
訳)彼女がコンテストで勝てなかったのは当たり前の結果だ。

「Take it for granted」を使った表現

「Take it for granted」は、「当然のこと(当たり前のこと)と思う」という意味です。「it」を他の言葉に置き換えて使うことができます。
Aさん
Don’t take my kindness for granted. I am normally busy with work.
訳)私の優しさを当たり前だと思わないでくれよ。私はいつも仕事で忙しいんだから。

「not surprising」を使った表現

「surprise」(驚く)べきではない(not)、つまり「当たり前のこと」「当然なこと」という場合に「not surprising」を使います。
Aさん
It was not surprising that she won the contest. Her dance was the best of all.
訳)彼女がコンテストで買ったのは当たり前のことだ。彼女のダンスは全員のなかで一番だったよ。

「It goes without saying that」を使った表現

「言うまでもなく~だ」は「It goes without saying that」を使います。「言うまでも無く」は「without saying」と表現されています。
Aさん
It goes without saying that you go to school everyday to catch up your study.
訳)勉強についていくために毎日学校に行くのは当たり前のことだ。
この場合は、「問答無用」のように少し強い意味が含まれています。
Aさん
The Lakers will win today’s game, it goes without saying.
訳)レイカーズは今日かつよ、当たり前だけどね。

「当たり前」スラングで言うなら「Duh!」

「当たり前」スラングで言うなら「Duh!」

「Duh!」(ダー!)と言うだけで「当たり前だよ!」と表現することができます。
「そんなこと言わなくても分かるでしょ!」という意味になります。映画などで、気だるそうな人が「Duh!」と言っているのを見たら、この人は答えるのが面倒だから「当たり前でしょ!」と言いたいんだなと分かります。

「Duh!」は上の中に挙げた表現のなかでも「It’s obvious.」に意味が近いです。「当たり前だよ」「明らかにそうでしょ!わかるよね!」と言いたいときに使います。

Aさん
Are you coming to my birthday party tonight?
訳)今夜のわたしの誕生日パーティにくる?
Bさん
Duh!!
訳)当り前だよ!行くに決まってるよ!

友達の間柄では良いですが、初対面の人や目上の方には失礼な表現になることもあるので、使い方には気を付けましょう。

「当たり前」には沢山の表現がある!

「当たり前」「当然のこと」を英語に表現する方法は沢山あることが分かりました。まずは「natural」や「obvious」を覚えて、徐々に様々な表現を使ってみるとよでしょう。直接「当たり前」言わずに「it goes without saying」「take it for granted」などのフレーズもあるので、暗記をしてどの場面で使われているのかを具体的に考えてみましょう。