外国人との会話では、家族が話題になることがよくあります。そんなとき、両親だけでなく兄弟や姉妹についても伝えられることが大切です。
姉、妹、兄妹などは中学英語で習う英語ですが、混乱せずにしっかり使い分けができていますか?
この記事は、姉妹のいる方必読、英語「妹」や、義理の妹などまつわる英語表現について例文たっぷりで紹介しましょう。
姉妹の英語
姉と妹がいる場合、それを姉妹と呼びます。姉妹は家族のなかの女のきょうだいですが、系統を同じくする2つのものを”姉妹品”のように言ったり、日本の都市と外国の都市が提携し”姉妹都市”と呼んだりすることもあります。
女のきょうだい”姉妹”の英語はsisters
姉妹の英語はsisters(スィスターズ)です。姉と妹の2人、または3人以上なので複数形にします。
さっそく、例文でsistersの使い方をみてみましょう。
Sisters are cooking dinner together.
訳)姉妹は一緒に夕食を作っています。
One brother and sisters are arguing again.
訳)1人の弟と姉妹がまた口喧嘩してる。
Our sisters are very close; they spend a lot of time together.
訳)うちの姉妹はとっても仲が良いです。一緒に多くの時間を過ごしますよ。
家族の話をするとき、ネイティブはcloseという言葉を使うことがよくあります。これはcloseに人同士が親しい、密接なという意味があるからです。このことから、例文のように仲が良いという日本語で使っています。
ちなみに、親から見ればbrotherはson(息子)、sisterはdaughter(娘)ですね。
姉妹都市の英語はsister city
東京都はロンドンをはじめ、現在世界各国の8都市と姉妹都市になっています。この姉妹都市を英語で言うとsister cityになります。他にはtwin townという呼び方もあります。
London is Tokyo’s sister city since 2015.
訳)ロンドンは2015年以来、東京の姉妹都市です。
A sister city relationship is a form of legal or social agreement between two cities.
訳)姉妹都市の関係は、2つの都市間の法的または社会的合意の一形態です。
「兄弟」の英語
姉妹に対して、兄と弟のことを兄弟と呼びます。簡単に兄弟の英語もおさらいしておきましょう。
男のきょうだい”兄弟”の英語はbrothers
兄からみた弟はbrother、弟からみた兄もbrotherです。姉妹都市に当たる兄弟都市は存在しませんが、兄弟げんかのように使われる言葉でもあります。
兄弟の英語はbrothers(ブラザァズ)です。兄と弟の2人、または3人以上なので複数形にします。
The brothers are having a film night.
訳)兄弟たちはフィルムナイトを楽しんでいます。
The brothers left for school together.
訳)兄弟は一緒に学校へ出かけました。
Do you have any brothers?
訳)兄弟はいますか?
Yes, I have one brother.
訳)はい、兄弟が1人います。
「義理の妹」「義理の姉」の英語
義理とは、血縁はないけれど血縁者と同様な関係にあることを言います。結婚し、パートナーに妹がいるとあなたにとって義理の妹、姉がいる場合は義理の姉ということになります。
義理の妹・姉の英語はsister-in-law
ネイティブが「インローが我が家に来たのよ」なんていうことがあります。このインローはin-lawのことを言っています。◯◯-in-lawのパターンにすることで、義理の母mother-in-law、義理の父father-in-lawなどと表現できますのでぜひ覚えましょう。
このパターンでsister-in-lawにすれば義理の妹および義理の姉になります。どちらもまとめてsister-in-lawなんですね。あくまでも、自分から見たときの義理の◯◯にします。
I like my sister-in-law. I don’t have any sisters so it’s nice to chat and go out with her.
訳)義理の妹が好きです。私には姉妹が誰もいないので、彼女とおしゃべりしたり出かけたりするのが楽しいんです。
My husband invited my sister-in-law for dinner. I hope she will enjoy my cooking.
訳)夫は義理の姉を夕食に招待しました。彼女が私の料理を楽しむといいな。
sibling-in-lawのパターン
ここで、姉妹や兄弟の別の英語表現を紹介します。
それがsibling(スィブリング・略はsib)で、きょうだいや兄弟姉妹を意味します。女性も男性も関係なく兄弟姉妹すべてをカバーする単語です。
筆者の住むイギリスでは学校からのメールなどのお知らせでsiblingがよく使われます。姉か兄がすでに在校生であれば、そのsiblingが優先的に入学できる制度もあります。
ということで、もうsibling-in-lawの意味がお分かりではないでしょうか?結婚相手にいる姉・妹・兄・弟に限らず義理のきょうだいが表現できるのです。
あえて、女性か男性かと言う場合はfemale sibling-in-law/male sibling-in-lawと区別します。
姉・妹の英語 略バージョン
日本人は言葉をよく省略しておしゃべりやメッセージに使いますね。英語でもいくつかあり、妹にも略したバージョンがあります。
sisterを略するとsis
最初の3つのアルファベットだけにした「sis」がsisterの省略した形です。インフォーマルな言い方ですので、公的な場面では使うのを避けましょう。
一つ、注意したい点はお姉さんや妹だけでなく、仲のよい友達に対してもsisが使われるというところです。
My sis moved out and into university accommodation and I’m missing her.
訳)お姉ちゃんが大学の寮に引っ越してしまって寂しいんです。
Where do you want to go for lunch, sis?
訳)どこにランチ行きたい?
brotherを略するとbro
ちなみに、brotherもbroと省略した形で使われます。broのほうは兄弟よりも友達のニュアンスが強くなり”ヨォ”の感じで、特にアメリカで使われています。
Don’t be silly, bro!
訳)ふざけるなよ、ブロ!
英語で姉と妹の区別をしよう
最後に、姉と妹をどう区別して伝えるかについて説明しましょう。
通常、ネイティブたちは姉がいるならI have a sister.と言い、妹がいると言うときでもI have a sister.として表現します。日本語のように姉・妹と区別しないため、文脈で感じ取るか、またはぜひ知りたいという場合には聞き手が聞くことになります。
姉と妹を区別した英語表現
皆さんはもうご存知かもしれませんが、姉・妹は以下のように言うことで表現できます。
- older sister(姉)
- younger sister(妹)
olderは”年上の”、youngerには”年下の”の意味があるからですね。
さらに、一番上の姉、一番下の妹のフレーズもみてみましょう。
- the oldest sister(一番上の姉)
- the youngest sister(一番下の妹)
olderはelderに、oldestはeldestに置き換えることができます。elderやeldestにも年上の・最年長のと言う意味があるからです。olderとelderの違いですが、前者は人以外でも古いものに使えるのに対し、後者は人にのみ使えるという点です。
I have one older sister.
訳)姉が1人います。
My older sister works for a bank.
訳)姉は銀行で働いています。
The younger sister has been learning English as she wants to go to England in the near future.
訳)妹は近い将来、イングランドに行きたいので英語を勉強しているのよ。
The oldest sister got married to an American and she is living in Los Angeles.
訳)一番上の姉はアメリカ人と結婚して、ロサンゼルスに住んでいます。
The youngest sister bought karaage from a supermarket for her lunch.
訳)一番下の妹はランチにスーパーで唐揚げを買ってきたよ。
まとめ
sisterを基本に、妹や姉の英語について紹介しました。家族の英語について学ぶとき、in-lawを使って義理の妹、義理の兄というところまで話せるようにできれば会話もできますし、インローと言われたら義理だと理解できます。
身近な英語として、本記事の単語やフレーズをしっかり身につけましょう。