皆さんは、英語で「目的」と言えますか?言えそうで言えない・・・!、たぶん習っているから聞いたら「あー!」ってなる、というもどかしい感じがあるかもしれませんね。一方で言えた方は、いくつ言えたでしょうか。英語で「目的」という意味を表す単語は複数あるので、それぞれのニュアンスを掴んで実際に使えるようにしたいのです。ということで、今回は「目的」という英単語を以下でご紹介していきますよ!
「目的」を含む語彙
purpose
purposeは、日本語訳をして「目的」となる一番メジャーな単語でしょう。これを見て「あー!そうだった!」と思い出した方もいるのでは?この単語は、特に「実現するぞ!」という強い意思を持っているという特徴があるので覚えておいてくださいね。
My purpose in going to England is to know its culture and languages.
訳)私はイングランドに行く目的は、そこの文化と言葉を知ることです。
The purpose of today’s meeting is to check the feedback from our customers.
訳)今日の会議の目的は、お客様からのフィードバックを確認することです。
aim
aimは「目的」という訳になるかと言われると少し微妙です。どちらかというと「目標」という訳が適切になるので、覚える時には注意が必要になる単語ですね。
そもそも目的と目標にどれだけの意味の違いがあるのかという問題もありますし、明確に2つを区別したい時とどちらでも意味が通じる時があるのでシチュエーションに応じて使うこととなります。aimは努力をして行きつくというニュアンスがあり、動詞として使うことが多いです。
We aim to lead students to their first choice.
訳)私たちは、生徒を第一志望校まで導くことを目指しています。
この例文の場合、「私たちの目的は、生徒を第一志望校まで導くことです」でも良いですし、「私たちの目標は、生徒を第一志望校まで導くことです」でも通じますよね。動詞としてaimを使ったので「目指す」という訳にしてみましたが、名詞として訳すことも可能です。
target
こちらも日本語訳では「目的」よりも「目標」として使われることが多い単語です。targetには、より具体的な目標、数値化された目標という意味があるので、明確に目標があるならこちらを使った方がしっくり来ます。名詞のイメージが強いかもしれませんが、動詞としても使えますよ。
Our target is to reach one million pounds.
訳)100万ポンドの売上を目標にしています。
goal
goalは一番日本語的に馴染みがある単語かもしれませんね。ゴール、つまり目的、目標、色んな訳が可能です。目的という訳として使うのであれば、目指すものの内容を示しますが、目標という訳で使うのならば、その目的に到達するための具体的方法を指すといったニュアンスがあります。深く考えるとよくわからなくなってしまいそうですね。
He finally achieve his goals through hard work.
訳)彼は一生懸命働いた末に、やっと目標に辿り着いた。
My goal is to be able to speak English fluently.
訳)私のゴールは英語がペラペラになることです。
intention
intentionは、これからしようと考えている計画や目標を示します。どちらかというと「意思」や「意図」という意味で覚えている方の方が多いように感じますが、別の意味もあるのだとアップデートしておきましょう。
My intention was to become rich and famous.
訳)私の目的はお金持ちになって有名になることでした。
I bought some eggs with the intention of making cake.
訳)ケーキを作るつもりでいくつか卵を買ったんです。
objective
objectiveは明確な目的を表す特徴があり、かつ主にフォーマルな場面で使われます。口語ではあまり言わない代わりにビジネスシーンや論文を読むと出て来る単語です。英語の試験を受験するつもりであるならば、リーディングで出会う確率も高いですね。
ちなみに、英語という言語を学習しているなら、objectiveは目的格という意味にもなることを覚えておきましょう。英語で英語を学ぶ時や、英語でドイツ語やスペイン語などの多言語を学ぶ時には必ずといっていいほど出て来る単語です。
What’s your objective for this study?
訳)あなたがこの研究をしている目的は何ですか?
人に目的を聞く時の英語フレーズ
では、人に目的を聞きたい時に使えるフレーズもご紹介しましょう。上記で習った単語は使ってないものの、別の言い方で目的を聞けることも知っておくと便利です。
What brought you to Japan?
「どうして日本に来たのですか?(日本に来た目的は何ですか?)」という意味の文章です。
broughtがbringの過去形で、「運んできた」という意味です。直訳は、「何があなたを日本に運んできたのですか?」ですね。つまり、日本に来た理由を問うているのです。英語では自然な表現なので覚えておきましょう。
What made you want to learn Japanese?
「どうして日本語を勉強しているのですか?(日本語を勉強する目的は何ですか?)」という表現がこちら。
直訳は、「何があなたを日本語の勉強をさせるようにしたのですか?」になります。makeには「~させる」という意味があります。日本語では人ではなく物を主語にする表現があまりないため、始めは違和感を感じるかもしれませんがこれも英語では自然な言い方です。
What is your interest?
「何が目合てなのですか?(目的は何ですか?」は、自分に対する目的を聞く時に使います。interestは「興味」ですから、「あなたの興味は何ですか?」というのが直訳です。なんだか海外ドラマや洋画のワンシーンで出てきそうなセリフですね。
「目的」を含む日本語を英訳してみよう!
では、ここからは語彙力強化のために「目的」という日本語が入っている単語を英語で言うとどうなるのかをご紹介しますね。日常生活でも使う単語がこちら。
- 目的地:destination
- 目的意識:a sense of purpose
- 多目的:multipurpose
- 営利目的:profit
purposeという先ほど解説した単語が入っていることもあれば、まったく別の単語で既に形を成しているものもありますよね。
まとめ
「目的」を英語で言うなら、基本的にはpurposeを覚えておけば良いでしょう。その上で、別のニュアンスのものが欲しくなったり、英語のライティングでも使える書き言葉に適したものが良いと思ったり、人に目的を聞くフレーズごと覚えたいと思ったらこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。たくさんの単語と表現方法を知れば知るほどネイティブらしく会話できるようになります。