英語で「希望」と言いたい時、その名詞は主に3つあります。今回はその3つの名詞と、名詞と動詞を組み合わせて使う表現をたくさんご紹介していきたいと思います。動詞と「希望」と組み合わせれば、「希望に沿う」だとか、「希望を持つ」などとたくさんの言い回しができるようになります。その時に適切な動詞を知っていれば会話で使えて便利です。
「希望」を英語で表すと?
では早速、「希望」を英語で表してみましょう。以下の3つがメインで使われるものとなります。
- “desire” (希望、要望)
- “hope” (希望、望み)
- “wish” (願い、希望)
少しニュアンスは異なるものの、どの単語にも「希望」という意味が入っていますね。私たち日本人が「希望」という訳で習うことが多いのはHopeでしょうか。
「それが私たちの希望です」と言いたいなら That is our wishと言うこともできますし、 That is our desire と言っても正解です。冠詞は付かないことに注意しましょう。
英語を母語とするアメリカ人からすると、DesireはWishと比べて少し「ドラマチック」な言い方のようです。一般的にはWishの方を使うとのことなので、日常会話ではWishの方を使うのが適切です。
思いのほか、「希望」という訳でネイティブが取り出すのはHopeではなくWishだったので、ここにも着目していきたいですね。
「第一希望」の「希望」はChoice
「希望」といっても、すべての日本語訳に上記の3つの英語が当てはまるわけではありません。例えば、受験や就職などでよく使われる「第一希望」や「第二希望」といった言葉は、英語だとFirst choiceやSecond choiceとなります。英語の感覚がある人ならどうしてこのような単語を使うのかおわかりでしょう。
一般的に使われる「希望」は、自分が望むことですよね。それに対して「第一希望」でいうところの「希望」とは、もちろん第一に望んでいることという意味ではありますが、「希望」そのものを表しているかというとちょっとニュアンスが異なりませんか?英語にするなら、「最初の希望」としてFirst Wishと言うよりも、その学校や職場を選択したという意味でFirst choiceと言った方が適切であるとわかります。これは英語というよりも日本語の微妙なニュアンスの違いを理解できるかという問題でしょう。
「希望」に意味を追加する英単語
「希望」という英語の名詞はわかりましたね。ではここからは、その「希望」の前に形容詞を付けて、色々な「希望」という表現をマスターしていきましょう!いくつか選んでみたので、「こんな言い回しをするにはこんな形容詞を使うのか」と学びを深めてみてください。
- an eager hope(切なる希望)
- a faint hope(かすかな希望) / a slight hope
- a beacon of hope(希望の星)
- a crumb of hope(わずかな希望) / a slim hope
- a glimmer of hope(かすかな希望/希望の光) / a ray of hope/ a beam of hope / a gleam of hope
- a bright hope(明るい希望)
- the realization of one’s hopes(希望の実現)
- one’s long-cherished hope(長年の希望)
日本語でよく言うのは「希望の星」だとか、「かすかな希望」ですよね。これらを英語で表すと、意外と知らない英単語が出てきたりします。知っているはずの単語でも、和訳できる数が多いとちょっと意外に感じたりして、使い方を具体的に知らなかた単語が役に立ち始めます。
「希望」に使う適切な動詞
では次は、序盤でも述べたように「希望に沿う」など、適切な動詞を付けて意味を変える練習をしてみましょうか。色々な表現が色々な単語でできるので、暗記してしまってフレーズとして使ってみるのもおすすめですよ!動詞以外もありますが、ここはイディオムのように覚えるのが得策です。
- 希望がある have a wish
- 希望に燃える/希望に満ちている
- 希望に満ち溢れている be brimming over with hope
- 希望を持つ have a hope
- 希望をふくらませる develop hope
- 希望を表明する express a wish
- 希望がない have no wish
- 希望を捨てる give up (one’s) hope / abolish (one’s) hope / abandon (one’s) hope / relinquish a hope
- 希望を打ち砕く shatter one’s hope / dash one’s hope / wreck one’s hope
- 希望が打ち砕かれる one’s hope is shattered
- 希望を聞く listen to one’s wishes
- 希望にそう fulfill someone’s wishes / meet someone’s requirements / meet expectations
- 希望がかなう one’s wish comes true / have one’s wishes realized / have one’s wishes fulfilled
- 希望したとおり as <someone> had hoped
ここでは「希望」の名詞にHopeをたくさん使いました。動詞は日本語訳そのままで使えるものもあれば、ちょっとひねってニュアンスの違いが出るものもありますね。少し例文を作ってみましょうか。
My hope is shattered by my mother. She doesn’t understand anything!
訳)私の希望は母によって閉ざされたんだ。母は何もわかってない!
I’m full of hope now…! I fell I can do anything here!
訳)私は今希望に満ち溢れてるの・・・!ここで何だってできる気がする!
皆さんも上記を参考に色々文章を作って練習してみてくださいね。
まとめ
英語で「希望」は主に3つありましたね。DesireやHopeもそうでしが、ネイティブが一般的だと言うのはWishでした。また、形容詞や動詞を組み合わせることでたくさんの表現ができるようになるので、それぞれにふわさしい、違和感のない単語を選び取ることも学習には必要です。ネイティブらしい言い回しを覚える時には時として丸暗記の方が早い時もあるので、自分なりに工夫して取り込んでいきましょう!