日本語でも英語でも「断る」という表現には様々な表現の仕方があります。小学校や中学校ではNoやNo, thank youのような言い回しを教わることが一般的です。しかし、実際に英語ネイティブとの会話の中で、それらだけを使っていると不快に思われることも。そこで、今回は実際に使用できる英語で「断る」のおすすめフレーズを紹介していきます。おすすめフレーズを上手く使えれば、会話もより楽しくなり、微妙なニュアンスもしっかりと伝わるようになるでしょう。

「断る」という意味の単語!RejectとDeclineはどう違う?

「断る」という意味の単語!RejectとDeclineはどう違う?

英語には「断る」という単語が多くあります。たとえば、rejectやrefuse、declineやdenyなど、みなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。会話をしている相手や場面に合わせて、適切な単語を使うことで、不快感を与えずにスムーズな会話ができるようになるでしょう。ここでは、たくさんの「断る」という意味の単語の中でも、特に注意が必要なRejectと丁寧な表現のDeclineの使い方を説明していきます。

Rejectの使い方

rejectは中学校や高校で習う英単語の一つです。入学試験などでも頻繁に出てくる単語であり、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。rejectには「断る」「拒否する」という意味があります。

Aさん
I will reject his invitation because I have another appointment.
訳)他の予定があるので、彼からの誘いを断ります。

和訳すると、問題なさそうなのですが、実はかなり強い断りのニュアンスを持っています。なぜなら、rejectには「拒否する」「拒絶する」という意味があるからです。したがって、使用する場面を誤ると相手に不快感を与えてしまうかもしれません。
ちなみに、rejectを使用した方が良い場面もあります。

Aさん
My application will be rejected, because the deadline has already passed.
訳)締切日を過ぎてしまったので、申込書は受け付けてもらえません。

このように、完全に「拒否」される場面ではrejectを使用したほうが良いでしょう。

Declineの使い方

declineにも「断る」という意味があります。ただし、rejectよりも柔らかさが含まれているのが特徴です。

Aさん
I will reject his invitation.
Aさん
I will decline his invitation.

どちらも、彼からの誘いを断っている表現なのですが、declineのほうが、やんわりと断っているイメージになります。また、declineのほうが丁寧な単語なので、申し訳なく断る場合にも使用することができます。

ポイント解説
    • reject

確固たる拒絶

    • decline

丁寧でやんわりとした断り

断る場面ごとに使い分けられる!シーンに合った英語表現を学ぼう!

断る場面ごとに使い分けられる!シーンに合った英語表現を学ぼう!

英語にはrejectやdecline以外のも「断る」という意味を持った単語が多くあります。また、「断る」という意味のフレーズも多くあり、シーンに合わせてぴったりなフレーズを選ぶことが大切。各シーンに合ったぴったりの英語フレーズを紹介していくので、ぜひ使ってみてください。

申し訳なさを伝えたい場合はどうしたら良い?

誰かに誘われたり、少し断りにくかったりする時、Noと一言で済ましてしまうのは、なんだか気が引けますよね。特に日本人の場合、そもそも「断る」ということに慣れていないため、これから紹介する2つのフレーズは絶対に覚えておいたほうが良いでしょう。

I’m sorry but〜を使って断る

I’m sorry but〜はどのような場面でも使える万能フレーズです。

Aさん
I’m sorry but I can’t make it this time.
訳)申し訳ないのですが、今回は予定が合いません。
Aさん
I’m sorry but I cannot go there today.
訳)ごめんなさい。今日は行けそうにないです。

Unfortunately, 〜で残念さを伝える

Unfortunately, 〜 は残念さを伝えることができます。Unfortunatelyとbecauseを組み合わせることで、より丁寧で不快感を与えない断り方になります。

Aさん
Unfortunately, I have to stay home today.
訳)残念だけど、今日は家に居なきゃいけないんです。
Aさん
Unfortunately, I can’t attend the English class tonight because my son has got a fever.
訳)申し訳ないんですが、息子が風邪を引いてしまったので、今夜の英語教室は参加できません。

カジュアルに断るにはどうしたら良い?

友人からの誘いなど、もっとカジュアルな感じで断る場合はどうしたら良いのでしょうか。

Maybe next timeを使う

Aさん
Hi, Sakura! I will go see a movie tonight. Do you want to come?
訳)こんにちは。さくら!今夜、映画を見に行くんだけど、一緒にどう?
Bさん
Sounds nice, but maybe next time.
訳)いいね!でも、また今度かな。

Sounds niceの代わりに、I’m sorryもよく使います。

Bさん
I’m sorry but maybe next time.
訳)ごめん。今日は厳しいけど、次回なら!

友人からの誘いの場合、かしこまった言い方よりも、カジュアルな断り方のほうが気持ちが伝わりやすくなります。

どうしても断らなければいけない時はどうしたら良い?

本当は断りたくないけど、どうしても断らなければならない時。みなさんなら、どのように表現しますか。

Aさん
I am thinking that I will have the birthday party next Sunday. Can you come over to my house?
訳)今週の日曜日に誕生日パーティーを開こうと思っているんだけど、来てくれる?

「友人から誕生日パーティーの誘いを受けたけど、その日は子どものピアノの発表会があっていけない!」そのような場合、あなたならどのように断りますか。もちろん、前半で紹介したrejectは絶対に使ってはいけませんよね。また、カジュアルなニュアンスでMaybe next timeを使うこともできますが、少し軽すぎる印象が残ってしまいます。そこで、おすすめのフレーズなのがI wish I could〜です。I wish I could〜は本当は〜したいんだけど、というニュアンスを伝えることができます。

今回の場合、本当は誕生日パーティーに行きたいんだけど、子どものピアノの発表会があるから、仕方なく断るしかないという場面です。そんなときはI wish I couldを使うことで、相手に行きたい気持ちを伝えつつ、丁寧に断ることができます。

Bさん
I wish I could go, but I will go to my daughter’s piano recital next Sunday.
訳)予定が合ったらぜひ行きたいんだけど、その日はあいにく娘のピアノの発表会があるの。

どうしても断らなければいけない大切な友人からの誘い。そんなときはI wish I couldを使うことで、行きたい気持ちを伝えることができます。

まとめ

どのような場面でも、断らなければ行けないときがあります。しかし、Noという表現だけでは、相手を不快にさせてしまったり、伝えたいニュアンスが伝わらなかったりすることも多いです。英語で断る場合、様々な「断る」という意味の単語を理解することはもちろん、シーン別に使用できる英語表現を覚えておくと便利です。ぜひ、この機会にいろんな断り方を覚えてみてはいかがでしょうか。