「素敵な親子だね」「親子そっくりだね」など、親子の話が話題になることはよくありますよね。
”parent”(親)と”child”(子)の意味は、説明するまでもないですが、英語で「親子」を何と言うか知っている人は多くないでしょう。
今回は、意外と知らない「親子」の英語と、親子にまつわるいろいろな英語表現を紹介します。
「親子」は parent and child
「親子」は英語で”parent and child”です。
”parent”が「親」”child”が「子」で、そのまま「親と子」を直訳した言い方なのでとても覚えやすいですね。
英語では、「親子」を「家族」と言い換えても意味が通じます。
たとえば「素敵な親子」と言いたいときは、”nice parents and children”と”a great family”のどちらで表現しても問題ありません。
形容詞には、”nice”や”beautiful”のほかにも、”great”や”lovely”などもよく使われます。
They are such nice parents and children.
訳)とても素敵な親子だね。
You guys are such a beautiful family.
訳)とても素敵な家族ですね。
例文で「親子」の言い方を練習してみましょう。
Where is the best place in Kanto for parents and children to have fun?
訳)関東で、親子で楽しめるスポットってどこかなあ?
Going to Disneyland is a good family-friendly activity.
訳)ディズニーランドはどう?親子で楽しめるアクティビティとしておすすめだよ。
We are told that a total of 30 parents and children will participate in tomorrow’s walking event.
訳)明日のウォーキングイベントには総勢30組の親子が参加するって聞いているよ。
Yeah, I would especially recommend it to those who suffer from a lack of communication between parents and children on a daily basis.
訳)普段、親子のコミュニケーション不足に悩んでいるなら特におすすめしたいね。
I’m taking the kids to see a Pokemon movie next week.
訳)来週、子どもたちを連れてポケモンの映画を見に行くの。
Nice! It’s a really family-friendly movie! Having a membership card allows you certain privileges within the theater.
訳)いいね!親子で楽しめるよね!劇場のメンバーズカードがあれば特典をもらえるよ!
「親子」にまつわるいろいろな英語表現
「親子喧嘩」や「親子の絆」、「親子そっくり」など、「親子」を使った言葉はたくさんあります。
日本語ではよく耳にするものの、いざ英語で何と言おうとすると言葉に詰まってしまうという人も多いでしょう。
知っていると役に立つ「親子」の英語表現を紹介します。
「親子喧嘩」
「親子喧嘩」は英語で”family quarrel”と表現するのが一般的です。
親と子をはっきりと伝えたい場合は、”quarrel between parent and child”や”parent child argument”と言うこともできます。
- family quarrel
- quarrel between parent and child
- parent child argument
Last night, I had a parent-child quarrel again. It was dreadful.
訳)昨日の夜、また親子喧嘩しちゃったよ。凄まじかった。
Oh, I see. Your family quarrels are none of my concern.
訳)そうなんだ。きみの親子喧嘩は、僕には関係ないことだけどね。
「親子関係」
「親子関係」は英語で”parent-child relationship”です。
父母を分けてはっきり伝えたい場合は、それぞれ”father-child relationship”(父子関係)、”mother-child relationship”(母子関係)と表現できます。
It would be ideal, but also difficult to have a parent-child relationship in which one can honestly say both negative and positive things to each other.
訳)何でも素直に言い合える親子関係が理想だけど、難しいよね。
There are different types of parent-child relationships.
訳)親子関係にはいろんな形があるからね。
「親子の絆」
「親子の絆」は英語で”the ties between parents and children”です。
”tie”の代わりに「結びつき」や「縁」を意味する”bond”を使うこともあります。
また「親子の絆」は、英語では「家族の絆」と訳される場合が多く、”family ties”や”familial bonds”とも言われます。
Ties between parents and children of blood are strong.
訳)血のつながった親子の絆は強いものだよ。
Familial bonds provide support in tough times.
訳)辛いときこそ家族の絆が支えになるもんね。
Physical contact between parents and children such as hugging can help strengthen family bonds.
訳)抱きしめるといった親子のスキンシップは、家族の絆を深めるのに大切なんだよ。
「親子そっくり」
英語には「親子そっくり」や「似たもの親子」にぴったり当てはまるフレーズはありません。
近い表現をするなら、「親に似ている」と言うのが適切でしょう。
When he smiles, he looks just like his dad.
訳)笑ったときの顔が父親にそっくりだわ。
Their eyes, gestures, and overall behavior are very similar.
訳)目とか仕草、全体的な振る舞いがとても似ているよね。
英語で「この親にしてこの子あり」と言いたいときには、同性に限り、以下の表現がよく使われます。
”Like mother, like daughter. ”
Fishing is his favorite pastime, just like his father. Like father, like son.
訳)父親同様、彼は釣りが大好きなの。やっぱり親子よね。
同じニュアンスで、日本語の「蛙の子は蛙」を表す有名なことわざもあります。
”The apple never falls far from the tree.”
直訳すると「リンゴは木から遠くへは落ちない」ですが、“the apple”を「子」に、“the tree”を「親」にたとえて、木から離れた場所に落ちない=同じ場所に落ちる、すなわち「子は親に似る」を意味しています。
The apple never falls far from the tree. That’s what it is.
訳)つまり蛙の子は蛙、そういうことなのよ。
番外編:「親子丼」
「親子」にちなんで、大人も子どもも大好きな日本食の定番「親子丼」について少し解説します。
「親子丼」は英語でも”Oyakodon”と言います。
イタリア料理のラザニアを”Lasagna”、タイ発祥のトムヤンクンを”Tom Yam Kun”と言うように、日本の親子丼も”Oyakodon”と伝えて構いません。
その後に”what is it?”(それは何?)と聞かれたときには、わかりやすく説明できるように以下のような言い方を覚えておくと安心です。
Oyakodon is a Japanese rice bowl dish made with chicken and egg.
訳)親子丼は鶏肉と卵でできた日本のどんぶりだよ。
Oyakodon is a Japanese dish with rice, chicken, egg, and onion.
訳)親子丼は日本の料理で、お米、鶏肉と卵と玉ねぎで作るよ。
まとめ
「親子」を意味する英語と、親子にまつわるいろいろな英語表現を紹介しました。
親子は英語で”parent and child”ですが、海外では親子=家族の認識が強く、「親子喧嘩」や「親子の絆」といった言葉も、”family”を使って表現される場合が多くみられます。
親子も兄弟(姉妹)も、すべて家族に含まれるので、”parent and child”と”family”どちらも、同じようなニュアンスを持つと覚えておくと役立ちます。
例文で紹介したフレーズのなかには、長くて覚えにくいものもありますが、スキルアップを目指して繰り返し練習していきましょう。