皆さんこんにちは!今回は「契約」にまつわる英語です。「契約」はビジネスの場で使うことが多いワードなので、日常会話よりも少し気を付けなければなりません。
今回は「contract」や「agreement」 の違いや契約に関連するワードや表現などをご紹介していきます!
「contract」と「agreement」の違い
どちらも名詞の意味を持つ「contract」と「agreement」(contractは動詞としてもよく使われます)。
明確な違いがわかりにくいこの2つのワードを解説します。
「contract」
「contract」は「agreement」に比べると少し固い(ビジネスでよく使う)表現となります。
企業や政府、団体などの組織に関わる文書による「契約、規約、協定、締結」などを意味します。
正式な契約のことで、「contract」を使用する場合、その契約は文書化されています。
つまり、「contract」 は 「agreement」 の曖昧な部分を、明確にしていることになります。
「agreement」
agreementは名詞「agree」の名詞となり、「contract」よりもフランクなワードです。
「contract」では表現できない、友人間で交わされる口約束も意味することができます。
「契約」という意味もありますが、「合意」や「承諾」、「同意」などの意味の方が近いワードです。
「agreement」はビジネスの場で使用しても、あまり不自然ではないですので、無難なワードです!
使い分けの例
「暗黙の了解」 unspoken agreement a tacit agreement
「暗黙の了解」は契約書や文章はおろか、口約束も不要な約束のことですよね。
つまり「contract」ではなく「agreement」を使用するこになります。
「自由貿易協定に同意した。」 I agreed to a free trade agreement.
「自由貿易協定」は「FTA(Free Trade Agreement)」といいます。二国間の約束事なので「Agreement」の方を使います。
「この契約書にサインいただければ、契約は成立です。」 If you sign this contract, the contract is completed.
「契約書」などの文章が存在する場合は「contract」を使います。後にも出てきますが「契約書」も「contract」を使います。
「契約する」などの動詞
契約する
make a contract
→「契約する」という表現をする上で最もメジャーな表現です。
form a contract
→「form」の意味が「形作る、結成する」などの意味です。「contract」と組み合わせることによって「契約する」という意味になります。
sign a contract
→「契約書にサインする」という意味です。
contract
→動詞で「契約する」という意味もあります。
get a contract
→「契約を取る」という意味です。
同僚が「Got the contract!!」[契約取ったぞ!!]と喜んでいるのを見たことがあります(笑)
契約を更新する
extend the contract
→「契約を更新する」という意味です。「extend」は「引き伸ばす、延長する」という意味があるので、イメージしやすいと思います。
renew the contract
→こちらも「契約を更新する」という意味です。
be under contract to~
→「〜と契約を結んでいる」という意味です。「contract with ~」でも表現する事ができます。
※the と a(an) に注意
この「contract」の例のように動詞と名詞を組み合わせる時は、「theやa(an)」などの冠詞に気を付けなければなりません。
会話の中で新しく出てくる名詞には「a(an)」を使います。対して、すでにある既存の名詞には「the」を使用します。
「契約」の関連英語
「契約書」 contract contract document
→「contract」は名詞である「契約書」や「契約」、動詞である「契約する」という意味にもなりますので、とても便利なワードです!
「仮契約」 provisional contract preliminary contract
→「provisional」は「暫定的な、仮の、一時的な」、「preliminary」は「予備の、本番前の」という意味です。
「契約違反」 in breach of contract a contract violation
→「breach」「violation」ともに「違反」という意味です。
「契約期間中」 for the duration of the contract during a contract period
→「for the duration」は「期間中」という意味です。「during」の後は「期間の名称」が入ります。
「during」の後には「期間の長さ」が入らないことに注意しましょう。
※以下その他の表現となります。
「契約解除」: cancellation of contract 「契約期間中の解約」:cancellation during the contract period 「未契約」: no contract, don't have a contract 「契約内容」:content of contract, contract detail
「契約」を使った例文
I would like to make a contract.
訳)契約をしたいのですが。
Please sign this contract.
訳)こちらにサインして下さい。
What if I break the contract?
訳)契約を破った場合どうなりますか?
There will be a penalty.
訳)違約金が発生いたします。
We will make a written contract. Are you sure about this contract?
訳)文面による契約をいたします。この契約内容でお間違いないですか?
Yes, it is true/correct. that is correct
訳)相違ございません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「contract」と「agreement」に言及してきました。
「契約」というワードを使う時は「contract」のニュアンスが近くなりますね。
一方、「同意」や「協定」は「agreement」を使います。
「契約」というワードではビジネスの場では必須のワードです!よく使うので覚えておきましょう!