生物が酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する過程のことを「呼吸」と言いますが、「深呼吸して落ち着く」「呼吸を意識する」など、運動するときや日常会話などでもよく使われる単語の一つです。
そこで今回は、「呼吸」を英語で何と表現するのか解説します。息や阿吽の呼吸など、呼吸に関連する英語表現についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
「呼吸」はどんなシーンで使う言葉?
まずは、「呼吸」という単語をどのようなシーンで使うのか見ていきましょう。
たとえば、生物や医学的な会話をするときに呼吸という単語が使われるほか、運動やストレットのときに呼吸を落ち着かせる、リラックスさせるという意味で使われることもあります。
さらに、日常生活で「いったん深呼吸して落ち着く」といった表現で使われることがあり、感情的な緊張を和らげるための手段や、「組織に新しい呼吸を吹き込む」といった比喩的な意味合いで使われることもあるでしょう。
このように、「呼吸」は単に息をする行為としてだけでなく、感情を表現したり、比喩的な意味を表現したりとさまざまなシーンで使われる単語だといえます。
「呼吸」は英語で何て言う?
「呼吸」を表現する英語には主に「breathing」と「respiration」という2つの単語があります。これらの単語は同じ「呼吸」をいう意味がありますが、単語によって意味合いやニュアンスが異なります。
breathing
breathing直訳すると「呼吸」となり、主に肺を通じて空気を吸い込んだり吐き出したりする物理的な呼吸を表現できます。
そのため、医学的なことや運動に関することなど一般的な「呼吸」を表現するときはbreathingを使います。たとえば、「Take a deep breath:深呼吸して」のように使いますよ。
意識的な呼吸運動は、ストレスを大幅に減少させ、精神的な明瞭さを向上させることができます。
respiration
respirationも「呼吸」と訳されますが、breathingよりも生物学的な分野、あるいは細胞レベルでのエネルギー産生に関わる化学的なことを表現するときに使われる単語です。たとえば、医学や生物学の分野で、細胞が酸素を利用してエネルギーを生み出す過程(細胞呼吸)を表現するときはrespirationを使います。
植物は昼間に光合成を行いますが、夜にはエネルギーを産生するために呼吸に頼っています。
「呼吸」にまつわる英語
呼吸は英語で「breathing」「respiration」と表現することがわかりました。では、「呼吸」に関連する英語表現を見ていきましょう。
・breath:息
深呼吸してください。
・breathe:呼吸する
ゆっくり均等に呼吸することを忘れないでください。
・synchronized breathing:阿吽の呼吸。(息を合わせる、チームやペアで呼吸を合わせること。)
ダンサーたちはパフォーマンスを高めるために呼吸を合わせる練習をしました。
・breathing difficulty・dyspnea:呼吸困難
肺炎にかかると呼吸困難になります。
・respirator:呼吸器
重症患者は呼吸器につながれました。
・inhalation:空気を吸う
汚染された空気の吸うのは有害です。
・exhalation: 空気を吐く
呼気は体から毒素を放出するのを助けます。
・ventilate:空気を通す、換気する
部屋を換気する必要があります
・pulmonologist:呼吸器専門の医師
慢性的な呼吸の問題がある場合は、呼吸器専門医を受診すべきです。
「呼吸」を使った英語例文
最後に、さまざまなシーンを想定して「呼吸」を使った英会話例文を紹介します。
ヨガは私の呼吸に本当に役立っていると感じます。
確かに、深呼吸に集中することはとてもリラックスできますね。
プレゼン中は呼吸をコントロールすることを忘れないでください。
思い出させてくれてありがとう。安定した呼吸が気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。
呼吸が苦しいです。喘息発作かもしれません。
すぐに新鮮な空気のある場所へ行って、吸入器を見つけましょう。
フライト中に不安を感じたら、呼吸すること集中してみてください。リラックスするのに役立ちます。
まとめ
今回は「呼吸」の英語表現について解説しました。
「呼吸」は英語で「breathing」「respiration」と言います。物理的な呼吸を表現するときは「breathing」、細胞の呼吸など医学的・科学的分野における呼吸を表現するときは「respiration」という単語を使うのが一般的です。
また、呼吸は「深呼吸」や「阿吽の呼吸」など関連表現も多いため、一緒に覚えておくと表現の幅が広がります。
ぜひ今回の記事を参考に、「呼吸」の英語表現を覚えてみてください。