日本語の「どっちでもいい」という表現は諸刃の剣で、言い方1つでポジティブな返答にもなれば、ネガティブで投げやりな印象にもなります。では、英語の場合はどうなのでしょう。

ということで、今回のテーマは「どっちでもいい」です。英語で「どっちでもいいよ」とポジティブに答えたり、「どちらでも構いません」とフォーマルに伝えたりする際に便利な表現を、厳選してご紹介します。

また、記事の後半では、使用に注意が必要なスラング的な言い方についてもご紹介するので、反面教師としてぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「どっちでもいい」は英語で何て言う?

「どっちでもいい」は英語で何て言う?

英語で「どっちでもいい」とポジティブに表現する場合、以下の表現がよく使われます。

  • Either is fine.
  • Anything is fine.
  • Both sound good.
  • It’s up to you.
  • It doesn’t matter.

それぞれに表すニュアンスやフォーマル度が異なるので、1つずつ詳細を確認していきましょう。

「どちらでも構いません」を表す “Either is fine.”

「どっちでもいい」という意味で最も使用頻度が高いのが “Either is fine.” という言い方です。

either は選択肢が2つあるとき、それらの「どちらか」あるいは「どちらも」を表せる便利な言葉です。また、fine は OK よりも肯定的な「問題ない」というニュアンスを表します。

そのため、Either is fine. を別の言い方で表すと「どちらもまったく問題ないです」「どちらでも構いません」といった意味になります。

カジュアルな会話からフォーマルな場面に至るまで、幅広いシーンで使いやすい万能表現だといえるでしょう。

Aさん
Which would you like, coffee or tea?
訳)コーヒーと紅茶のどちらを召し上がりますか?
Bさん
Either is fine.
訳)どちらでも結構です。

 

選択肢が3つ以上あるときは “Anything is fine.”

選択肢が3つ以上与えられた際に「どれでもいい」と肯定的に伝えたいなら “Anything is fine.” がよいでしょう。

先ほどご紹介した Either is fine. に含まれる either は2つの選択肢にしか使えませんが、anything は3つ以上の対象を表すことができます。選択肢が多過ぎて決められないときなどに便利な表現です。

なお、either にしても anything にしても、fine の部分を “good(良い)” や “great(素晴らしい)” に替えても問題ありません。

Aさん
Would you like coffee, tea, or green tea?
訳)コーヒーと紅茶と緑茶では、どちらを召し上がりますか?
Bさん
Anything is fine.
訳)どちらでも構いません。

 

ただし、”Anything is OK.” と言うのは要注意。OKだと少し否定的なニュアンスになるので、投げやりな返答にとられかねません。

Aさん
Would you like coffee, tea, green tea, or even cola or energy drinks?
訳)コーヒーに紅茶、緑茶、それからコーラやエナジードリンクまでありますが、どちらがよろしいですか?
Bさん
Ah, anything is OK.
訳)あー、どれでもいいです。

 

Aさん
(He suddenly became indifferent.)
訳)(急に投げやりになったな。)

甲乙つけがたい場合は “Both sound good.”

どちらの選択肢も良くて選べない場合は “Both sound good.” が便利です。

both は「両方」を表し、sound は「~に聞こえる」という意味の動詞で使われています。そのため、Both sound good. を直訳すると「両方の選択肢が良いように聞こえます」となります。

英語圏の国々はハッキリした物言いを好むので、”I can’t decide(決められないよ)” などと言うと消極的な印象を与えてしまいますが、Both sound good. なら「どっちも良すぎて決められない」という前向きな姿勢を表現できます。

Aさん
Which do you want to go to this weekend, the amusement park or the movie?
訳)今週末、遊園地と映画どっちに行きたい?
Bさん
Both sound good!
訳)どっちもいいね!

 

「あなたに任せるよ」を表す “It’s up to you.”

決めるのを相手に任せたいときに便利なのが “It’s up to you.” という表現です。短縮した “Up to you.” もよく使われます。

up と聞くと「上」が出てきますが、ここで使われている up to you は depend you に近い表現で、「決定権はあなたに委ねる」というニュアンスを表します。

比較的カジュアルに響く言い方なので、友人や同僚など、気の置けない仲で使うようにしましょう。

Aさん
When should we have a meal with your parents?
訳)ご両親との食事、いつにする?
Bさん
It’s up to you.
訳)君が決めていいよ。

 

「どっちでもいいよ」をカジュアルに表す “It doesn’t matter.”

“It doesn’t matter.” も、「どっちでもいい」ことを表現する際によく使われる決まり文句です。

matter は動詞で「問題になる(ほど重要だ)」の意味ですが、それを doesn’t と否定することで「問題じゃない、重要じゃない」という意味を表します。

そのため、It doesn’t matter を敢えて直訳すると「それはたいした問題じゃない」という感じ。日本語の字面は少し冷たい感じに見えますが、英語の日常会話ではよく使われるので、心配ありません。

ただし、It doesn’t matter. はカジュアルな表現なので、ビジネスシーンなどでは他の表現を使う方がよいでしょう。

Aさん
What time should I come to your house tomorrow?
訳)明日は何時に君の家に行けばいいかな?
Bさん
It doesn’t matter. Come whenever you like.
訳)いつでもいいよ。好きなときに来て。

 

使うのは要注意? 「どうでもいい」と響く英語表現

使うのは要注意? 「どうでもいい」と響く英語表現

以上見てきた表現はどれも「どっちでもいい」を肯定的に表せますが、中には「どうでもいい」と投げやりに響く表現も存在します。

一見すると些細な違いに見えますが、相手に与える印象が大きく変わるので、気づかぬうちに悪印象を与えないよう注意が必要です。

ここでは、安易に使うのは危険な、「どうでもいい」を表すフレーズを確認していきましょう。

「どっちも興味ないよ」とネガティブに響く “I don’t care.”

“I don’t care.” は聞く人にネガティブな印象を与える表現なので、なるべく使わないようにしましょう。

care はよくも悪くも何かを気にすること、つまり興味を持つことを表します。そのため、I don’t care. と言うと「どの選択肢にも興味ない」という投げやりな印象になります。

気心の知れた友達同士で使われることはありますが、それ以外のシーンでは相手に失礼にあたる可能性が高いので要注意です。

Aさん
Which outfit looks better, this one or this one?
訳)このコーデとこのコーデだったら、どっちが似合う?
Bさん
I don’t care.
訳)どっちでもいいよ。

 

Aさん
That’s not a nice way to say it!
訳)そんな言い方ってないじゃない!

ぶっきらぼうに聞こえるスラング “Whatever.”

スラング的によく使われる “Whatever.” は、「どうでもいい」とぶっきらぼうに答えるニュアンスなので、なるべく使用は控えることをおすすめします。

whatever は本来「whatever+○○(どんな○○でも)」と形容詞的に使う表現です。それを Whatever 単体で言うと、「何でもいいよ」という投げやりな響きになります。まるで子供が拗ねているかのような稚拙な印象を与えるので、大人の英会話では使わないに越したことはありません。

Aさん
What do you want to eat for dinner tonight?
訳)今日の晩ご飯は何が食べたい?
Bさん
Whatever.
訳)何でもいいよー。

 

Aさん
If you’re going to be like that, then you can just skip dinner!
訳)そんな言い方をする子は晩ご飯抜きだよ!

まとめ

今回は「どっちでもいい」を表す英語表現について、詳しく確認してきました。

英語には色々な「どっちでもいい」を表す言い方がありますが、ポジティブなものとネガティブなものがあるので、適切に使い分ける必要があります。

また、日本語の「どっちでもいい」が言い方によって印象が変わるように、今回ご紹介した各表現も、言い方1つでニュアンスが大きく変わります。

相手から好印象を持ってもらうためには、どの言い方をするにしても、笑顔で明るいトーンで返答することを心がけると良いでしょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!