1人でするより誰かと一緒にするほうが楽しいことってたくさんあります。
外国人を誘うとき「〜しませんか?」と声をかける英語を知っていると便利だと思いませんか?

そこでこの記事では、英語のお誘いフレーズ「しませんか」を紹介します。こちらから「しましょうか?」と提案するようなフレーズも合わせてみていきましょう。

「誘う」の英語2選

「誘う」の英語2選

○○を一緒に観ませんか?

○○を試してみませんか?

これらは「~しませんか?」と誘うときの会話ですね。何かについて一緒に行動するようにすすめています。

知り合って間もない外国人にこのように声をかけるとき、いきなりカジュアルな言い方で「~しない?」というよりもある程度丁寧な表現にすることをおすすめします。

「誘う」の英語2選

ここでは、誘う場合の定番フレーズを2選、丁寧なもの、だいぶ打ち解けたときに使えるものと分けて紹介しましょう。

Would you like to ○○?

英語の学習をしている皆さんにとっては、この「Would you like to ○○?」は様々な場面で使えるということを学んできているのではないでしょうか?海外への機上でCAがWould you like coffee?と聞くアレですね。このように、特徴としては”丁寧な言い方”という点があります。

○○を一緒に観ませんか?を英文にしてみましょう。まず、ご自分でトライしてみてください。

Aさん
Would you like to watch it together?
訳)一緒に観ませんか?

観るものitには、映画だったりドキュメンタリーだったり、一緒に観てみたいものを当てはめてくださいね。

Aさん
Would you like to have lunch with me?
訳)一緒にランチをしませんか?
Aさん
Would you like to have an English lesson?
訳)英語のレッスンをとりませんか?
Would you like ~ ?で、~の部分に名詞が来る場合は、「~はいかがですか?」という意味になります。
Aさん
Would you like some tea?
訳)お茶はいかがですか?
では、この表現を「一緒にお茶しませんか」したい場合は、どうなるでしょうか?
Aさん
Would you like to have some tea with me?
訳)一緒にお茶しませんか?
like の後を、”to have some tea with me?”と変えればいいですね。「私たちと一緒に」という場合には、”me”の部分を”us” に変えればいいです。”together”は、「一緒に映画や劇を見ませんか?」と言いたい場合に使うと、自然に聞こえます。

Do you want to ○○?

ずいぶんとダイレクトな印象があるとも言える表現がDo you want to ○○?です。上で使った”○○を一緒に観ませんか?”をカジュアルに変えれば”一緒に観ない?”、これを英文にしてみましょう。

Aさん
Do you want to watch it together?
訳)一緒に観ない?

want(望んでいる・欲しい・〜したい)が使われているため、話し相手の希望を聞いているような文になっています。しかし、この場合は相手がそれをしたいか聞くことで誘っていることになるんですね。

例文itには話題になっているNetflixのシリーズでもスポーツ観戦でも入れましょう。こんな風に気軽に誘えるような外国人の友達がいればどんどん英語を使えますね。

Aさん
Do you want to listen to music?
訳)音楽を聞かない?
Aさん
Do you want to plan our holiday together?
訳)休暇の計画を一緒に立てない?
“our holiday”「私たちの休暇」と言ってるので、一緒に計画を立てるという含みがありますが、最後に”together”を入れて、「一緒に計画を立てない?」とした方がいいですね。

親しき仲にも “Would you like ~?”

さて、会話のコツがあります。
上の2選で、”Do you want to ○○?” が親しい人へカジュアルに誘う場合と述べました。ところがネイティブ達、特にイギリス人は親しい仲、例えば家族や親友であっても”Would you like ~?” を使います。このことからも、”Would you like ~?”は使いこなせるようになって損はないフレーズと言えるんですね。

日本語は、目上の人に対しては特に敬語を使うことが推奨される言語で、英語には敬語はないのかと思われがちですが、丁寧語はあって、丁寧な表現を使った方が良いシチュエーションはよくあります。

「しましょうか」の英語

「しましょうか」の英語

次に紹介するのは「しましょうか?」の英語表現です。
例えば、旅先で見知らぬ人に”写真を撮りましょうか?”などと声をかけることができます。

Shall I ○○?は使わない

Shall IやShall weという言い方があります。助動詞Shallを使った表現は中学英語で習うため、皆さんにもお馴染みかもしれません。辞書でShallを調べると「〜すべきである・〜するつもりである」といった意味の他に「疑問文で~しましょうか?」と載っています。

ところが、ネイティブはShall Iを使うことはかなり少ないのです。Shall I ~?は、「私が~しましょうか?」という意味で、自分が~しましょうかという提案の時に使い、Shall we ~?は、「私たちは~しましょうか?」という意味なので、相手を誘う時に使う表現と、学校の英文法で習いますね。”Shall we dance?”という映画がヒットしたので、Shall we ~?は相手を誘う場合に一般的によく使われる表現だと思われがちですが、Shall we ~? もあまり使われなかったりします。

また、Let’s go(行きましょう)/Let’s eat(食べましょう)のようにLet’s+動詞のパターンもあります。初心者が習う英語表現ですが、イギリスに限ってはそれほど日常会話で聞くことはありません。

では、使えるフレーズを紹介しましょう。2つの表現は、どちらも相手があなたに○○をして欲しいのか聞くというダイレクトな形の英文になります。

Would you like me to ○○?

前出のWould you like to ○○?の英文に”me”が入ったパターンになりました。この意味が「(私が)○○しましょうか?」になるんですね。

例えば、バスの窓側の席にあなたが座っているとします。車内の温度が上がり、隣の人がとっても暑そうにしています。
こんなとき、見知らぬ人に丁寧な言い方で、以下のように声がけすることができます。見知らぬ人に対して、Do you want me to ~? と話しかけるのも、何だか失礼な感じがしますよね。

Aさん
Would you like me to open the window?
訳)窓を開けましょうか?

窓を開けるのは”私”であることからmeを使っています。「Would you like+me+to+動詞」のパターンをぜひ覚えましょう。

日本の中学生・高校生向けの英文法のテキストには、Shall I open the window? という表現がよく紹介されていますが、実際ネイティブは、Shall I …? の代わりに、Would you like me to …?という表現がよく使われているということを、頭の片隅に置いておいていただければ幸いです。

Aさん
Would you like me to take a picture of you?
訳)(あなたの写真を私が)写真を撮りましょうか?

グループで観光地にいる人たちが一緒に集合写真を撮れるように、グループ外の人が声をかけることってありますね。Shall I ~?を使うより、Would you like me to ~? を使った方が、謙虚で相手に配慮して話しかけているという感じがします。

Aさん
Would you like me to go with you?
訳)(私が)一緒に行きましょうか?

病院なのか、初めて行く場所なのか、不安そうにしている知人などに向かって声をかけているところが想像されます。

Do you want me to ○○?

こちらもDo you want to ○○?に”me”を加えたパターンです。カジュアルに何かを提案するときに使える「〜しようか?」フレーズです。

Aさん
Do you want me to cook dinner?
訳)ディナーを作ろうか?
Aさん
Do you want me to give you a lift to the station?
訳)駅まで車で乗せていこうか?

give a liftは覚えると便利なフレーズです。車でどこかに送ることを意味します。何かを提案するなかで、車を出して送ってあげることは日常会話で使えるオファーの表現です。

「一緒に行きませんか」の英語

「一緒に行きませんか」の英語

外国人の同僚や友人に「○○に一緒に行きませんか?」「もしよければ一緒に行きませんか?」と誘うフレーズも抑えておきたいですね。

Why don’t we ○○?

Why don’t we ○○?もぜひ覚えたいフレーズです。提案する側が何かをしたい希望があり、一緒にやりたい人に誘っている時に使える表現です。

Why don’t you ○○?だと、「あなたは~したらどうですか?」という意味になり、相手に対する提案になりますが、you の部分を “we” に変えることで、「一緒に~しませんか?」というお誘いの文になります。

ここまで、紹介してきたフレーズは誘う側よりも誘われた側がどうするかの答えを決めるニュアンスがありました。しかしこの表現には一緒に決める意味合いがあり、それについて相手がどう思うのか聞くニュアンスも含まれています。

Aさん
Why don’t we go to the venue together?
訳)一緒に会場へ行きませんか?
Aさん
Why don’t we go to the museum together this weekend?
訳)今週末、一緒に美術館に行きませんか?

How about ○○?

「〜するのはどう?」とお誘いができるのがHow about ○○?です。
その前に会話があり、それでは○○はどうかな?と提案する場合もあります。

Aさん
How about going to the party together?
訳)一緒にパーティに行きません?
Aさん
How about we go to kendo practice together?
訳)剣道の稽古に一緒に行きませんか?
Why don’t we ~? と How about ~ing?は、日本の中学生、高校生向けの文法書でもよく紹介されている表現です。アメリカやイギリスでも便利に会話で使える表現ですので、ぜひ使ってみてください。文法的には、How about の後には、~ing と動名詞を持ってくるのが正しいとされています。

「お誘い」の英語

イベント

お誘い・招待の代表的な英語は “invite” です。inviteは動詞としての「招待する・招く」のほうが使い慣れているかもしれません。しかし、名詞としてinvitationのように「招待(状)」の意味も持っています。

お誘い・招待の英語

自分の誕生日パーティ、結婚式、様々なイベントを一緒にお祝いするために友人をお誘いします。多ければ多いほど、楽しい会になりますね。

お誘いするとき

Aさん
I would like to invite you to my 30th birthday party. Please let me know if you can make it by the end of this month .
訳)30歳の誕生日パーティにお誘いしたいんです。今月末までに出席できるか教えてください。

お誘いされたとき

一方、お誘いされたときのレスポンスもみていきます。

Thank you for inviting me to the birthday party.

Thank you for the invite to the birthday party.

これらはどちらも「誕生日パーティにお誘い(ご招待)いただきありがとうございます」の意味です。
参加できてもできなくても、まずこのフレーズでお礼を言います。Thank you for … で for の後には、動名詞か名詞が来ます。「~してくれてありがとう」と言いたい場合には、”Thank you for ~ing”を使います。

そしてその後に、Yes, I would love to join./I’m sorry. I won’t be able to join.などではっきりと参加/不参加を伝えましょう。I won’t be able to join.の後には、出席できない理由を付け加えて説明した方が、相手にいい印象を与えますね。詳しく理由を言いたくない場合は、”I have an appointment.”と伝えるだけでも、用事が入っているから参加できないことが伝わります。

まとめ

外国人とのコミュニケーションをとるなか、誘ったり誘われたりすることがあります。自分で誘いたい人に声をかけられること、誘われたときに何て言われているのかを理解できることは大切ですね。本記事では、Shall we ○○?やLet’s ○○よりネイティブが使うフレーズを紹介しました。Shall we ○○?やLet’s ○○以外にも、誘う表現はいろいろあるということが伝わりましたでしょうか。

“Would you like ~?”という表現は、日本の学生も学びますが、誰かを誘いたい場合にも使えるというのは、ご存知でない方もおられるのではないでしょうか。”Would you like to have … with me?”という表現にすると、便利に使えるので、ぜひ英会話で使ってみてください。

それ以外にも、Why don’t we ○○? や How about ○○?というお誘いの表現も紹介しました。相手を誘う場合に表現は、いくつかバリエーションがあります。

「自分が~しましょうか?」という言いたい場合、日本人は “Shall I ~?” という表現ばかり使いがちですが、発想を変えて、「あなたは私に~してほしいですか?」Would like me to …? という表現を使うのおすすめです。相手に対して「私に~してほしいですか」という表現から、相手に対する配慮が感じられますね。

ぜひ今回の表現を活かし、春のお花見や夏の花火大会、秋や冬の行事など季節を感じるイベントに外国人を誘ってみましょう!