英語で「予約」と言うとおそらく2つくらいの訳が思い浮かぶと思いますが、どちらを使っても良いのでしょうか。それとも、それぞれに違った意味があるのでしょうか。また、単語だけを知っていても文章として相手に伝えたいことが伝わらないので、動詞を使って実際にホテルなどの予約が日本からでもできるようにしておきたいですよね。英語のサイトを見ても意味がわかるようになれば、海外旅行も安心です。

Reservation

reservationは、おそらく「予約」と聞いて思いついた人も多いのでは?こちらはスペースなどを自分が使うものとして確保しておくことを意味します。

オンライン版ロングマン現代英英辞典でreservationを引いてみると、こんな英文が出てきました。

an arrangement which you make so that a place in a hotel, restaurant, plane etc is kept for you at a particular time in the future

「将来の特定の時期にホテル、レストラン、飛行機などの場所を確保しておくための取り決め」とあり、具体的に使われる場所としてホテルやレストラン、飛行機が書かれているのでわかりやすいですね。海外旅行に行く際にはどれも利用することが多いところなので、ぜひ覚えておきたい英語です。

「予約する」と動詞で使いたいならreserveとなります。「〜を予約している」はhave a reservationと言うことが多く、動詞としてreserveを使うよりカジュアルな印象です。

では、実際にどう使うのか例文を見て確認していきましょう!

Aさん
I would like to reserve a room at ABC Hotel for tonight.
訳)今晩のABCホテルの部屋を予約したいです。
Aさん
I would like to make a reservation at ABC Hotel for tonight.
訳)今晩のABCホテルの部屋を予約したいです。
Aさん
I have a reservation for a flight ticket to London.
訳)ロンドン行きの航空チケットを予約しているんですが。
Aさん
I have a reservation for a cooking lesson on Wednesday.
訳)水曜日に料理のレッスンを予約しています。

Booking

Booking

「予約」という英語でもうひとつポピュラーなのはbookingですね。こちらはどうしてbookというのかというと、昔使っていた予約のための台帳を指しているからです。これが本のようだから、予約という言葉にbookが使われるようになりました。このように、由縁を知っているとちょっと覚えやすくなりませんか?また、日本語でも予定が被ることをダブルブッキングなどと言うのでこちらは比較的記憶しやすいですね。

こちらも辞書で調べてみたところ、このように書かれていました。

an arrangement to travel by train, use a hotel room etc at a particular time in the future

「将来の特定の時期に列車で旅行したり、ホテルの部屋を利用したりするための取り決め 」

なんだか先ほどご紹介した単語、reservationの説明と瓜二つですね。ということで、reservationとbookingは、ほぼ同じ意味として使えることがわかります。

「予約」という名詞ならbooking、動詞ならbookとなるので、名詞の「本」ではないこともあるんだと認識してみてくださいね。普通なら動詞がある位置に名詞のbookがあると思ったら、それはまごうことなき動詞であり、「予約する」という意味になります。

「〜を予約している」はhave a bookingと、reservationと同じように使うのでやはり単語の意味だけでなく使い方も似ています。例文も、reservationと同じように使えるのでどちらでも言い換えられるようにしておきましょう。

Aさん
I would like to book a room at ABC Hotel for tonight.
訳)今晩のABCホテルの部屋を予約したいです。
Aさん
I have a booking for a train to Osaka.
訳)大阪行きの電車を予約しています。
Aさん
I have a booking for a taxi for Friday at 9 o’clock.
訳)金曜日の9時にタクシーを取ってあります。

使用頻度に注目すると、どちらかというとhave a bookingよりもhave a reservationが一般的に多く使用されています。迷ったらreservationの方を使うと良いでしょう。

Appointment

「予約」という意味でも、人に会う約束を取り付けてあるならappointmentを使いましょう。これは日本語でもアポなんて言うのでそのイメージはそのまま使えます。たまに日本語で間違った意味として伝わってしまった英語もあるのですが、これに関しては大丈夫です。要は、今までのreservationやbookingと違って、場所を確保するのではなく人を確保して会う時に使う単語と覚えておけばOKです。

「予約する」はmake an appointmentで、ちなみに、「〜を予約している」と表したい時はhave an appointmentと言います。これもreservationやbookingと同じ使い方ですね。

Aさん
I would like to make an appointment for a haircut on Sunday at 10 o’clock.
訳)日曜の10時にカットを予約したいです。
Aさん
I have an appointment for a haircut on Sunday at 10 o’clock.
訳)日曜の10時にカットを予約しています。

Order

Order

他にも「予約」を表す英語はあります。販売している商品を予約している時にはorderという単語を使います。動詞だと、「注文する」という意味が先に思い浮かぶ人もいるでしょう。似ている意味ですから、イメージとしてはほぼ同じで良いかもしれません。

Aさん
I ordered a birthday cake.
訳)誕生日ケーキを予約したよ。

Pre-order

まだ商品が販売されていない段階での「予約」はpre-orderと言います。ちょっとした違いですけど、前もって予約するという意味合いが強くなります。これもorderと一緒に覚えておきましょう。

Aさん
I would like to pre-order an iPhone 13.
訳)iPhone13を予約したいのですが。

まとめ

様々な「予約」という英語を見て来ましたね。基本となるのはreservationやbookingで、ホテルやレストランなどの場所を予約する時に使うのでした。そして人と会うことを予約するのであれば、appointmentという単語に変わるのでしたね。そして、商品を予約している場合はまた違った単語になり、orderと言うのでした。この3つの何についての予約なのかを意識した単語を使いこなせるようになれば一段とレベルアップできますよ!