今回は、「探す」という動詞を英語で解説していきます!どんなシチュエーションで何を探すのか、これによって適切な動詞は変わってくるので、どれを使うべきかがわかると会話の幅はグッと広がります。聞けばわかるけれど自分からは言えないという状況をなくし、自分発信で会話を進められるようになるといいですね。動詞は文章を作るために必ず必要なものですから、「探す」を使ってライティングの練習をすることもおすすめです。

最も一般的に使えるlook for

見つかる前提を含むfind

「探す」を英語で言う時、最も一般的なのがlook forというイディオムです。単語がひとつでないところに違和感があるかもしれませんし、lookというと「見る」という意味が強いですから知らないと使えない表現になりますね。

何かを探している時なら全般的に使えるので、例えばお店で紺色のパーカーを探している時や、出かける前に家の鍵を探している時などにも使えます。こういうシチュエーションはなかなか日常に結びついていて、英語圏に行けば聞く機会も使う機会も多いでしょう。

Aさん
I’m looking for a present for my mother.
訳)母さんのプレゼントを探してるんだよね
Bさん
Oh! her birthday is coming!
訳)ああ!誕生日もうすぐだっけ!

見つかる前提を含むfind

findは「見つける」という意味で習ったかと思いますが、こちらは意味合い的には「探す」と捉えることもできませんか?今は見つけられていないけれど、すぐに見つけるという状態は探しているということ。ですからこちらの単語も一応「探す」という意味で使えます。

より「探す」という意味合いを強くしたいのであれば、try to~「~しようとしている」というイディオムと連携させてみましょう。try to find「見つけようとしている」となり、つまりは「探している」という意味になりますよね。むしろこうなったら「見つけようとしている」という和訳の方が不自然になってきます。この表現はカジュアルなので、日常生活でもよく使われます。

Aさん
I’m trying to find the notebook. It’s so important to study English…
訳)ノートを探してるの。英語の勉強をするのにすごく大事なやつなんだけど・・・
Bさん
It might be at school.
訳)学校にあるかもしれないよ?

探すのが難しいsearch

汎用性が高いlook forと違って、searchは探すのが難しいものに対して使う傾向があります。サーチの方が日本語にもなっていて使いやすいと思うかもしれませんが、気軽に使えるというよりは、問題の解決策を探しているとか、人を探しているという時に使うのであまりカジュアルではないかもしれません。

searchの使い方には少し注意点があり、search〜とすぐに目的語を入れてしまうと「〜(場所)を探す」という意味になってしまいます。ですから、物や人を探しているのであれば、前置詞のforを使ってsearch for~と言いましょう。

Aさん
They are searching for their daughter right now.
訳)彼らは娘さんを今探しているところだよ
Bさん
What? Something happened?
訳)え?何かあったの?

形のないものを探すseek

seekは、形のないものを探す時に使う動詞です。概念的なものを探す場合に使うことが多く、例えば真実であったり答えであったりします。look forやsearchと比べると少しフォーマルなニュアンスになるので、ちょっと小難しいかもしれませんね。

seekは学生時代にはあまり習わない単語なのですが、不規則動詞で変化後のスペルも覚えておきたいのでこちらに載せておきますね。

seek-sought-sought

seekを使うイディオムだと、seek out〜というものがあります。意味は「(助言や解決策を)求める、依頼する」です。こちらも前置詞がちょっと覚えにくいので、暗記してしまいましょう。

Aさん
Do you really want to seek the truth?
訳)本当に真実を探したいんだね?
Bさん
…Yes. If it is good or bad, I’ll accept.
訳)・・・はい。それが良い事でも悪い事でも、受け入れます

探し回る時に使うhunt

探し回る時に使うhunt

huntというと狩猟の意味が強いですよね。モンスターハンターでも、狩りのイメージです。もちろん狩猟として獲物を探す時にも使える表現ですが、強い目的を持って探すという意味を持っているので、例えば血眼になって新しい仕事を探している時なんかにも使えます。

意外と思ったかもしれませんが、日本語でもヘッドハンティングなんて言ったりしますよね。意外と使われているものです。

Aさん
Have you heard that he is hunting a job now?
訳)彼が今仕事探ししてるって聞いた?
Bさん
No. So you mean, he is in trouble?
訳)ううん。じゃあ彼困ってるの?

探索するならexplore

探索するならexplore

「探検する」、「探究(調査)する」という意味や、何かを「探る」という意味で使う単語はexploreです。なくしているものを探す場合では使わないので注意してくださいね。調査によって何かを探す時に限定される動詞です。

意味合いから少しフォーマルな単語と言え、理系の学生や調査員などがよく使う動詞になります。

Aさん
He was the first person to explore America.
訳)彼は初めてアメリカを探索した人ですよ
Bさん
When did he go there?
訳)彼はいつアメリカに行ったんですか?

まとめ

「探す」という英単語のうち、もっともポピュラーであり、日常会話で使うのはlook forでしたね。そして、ちょっと変わり種ですが、try to findも日常会話においてよく使われる表現なので、この2つはセットで覚えておきましょう。その他では、目的を強く持って探すことに重点を置いた動詞や、なくしたものではなく、調査による結果を求める動詞、概念などの抽象的なものを探す時に使える動詞などがありましたね。使うシチュエーションが少し異なるので、これらの微妙な差異を意識しながら使ってみてください。