漁獲量が減っていることで年々値段が上がっている秋刀魚。
地球温暖化の影響で海水温が上がり、秋刀魚の好むエリアが変わったことが漁獲量の減少理由の一つといわれています。
高くても食べたい、という人もいれば、食べたくても手が出ない、という人もいて、今年の秋刀魚ははたしていくらになるのかとネット上ではすでに話題になっています。
さて、秋刀魚は英語でなんて言うんでしょう?他の秋の味覚の英語表現も合わせていろいろ紹介します。
秋刀魚って英語でなんて言う?発音は?
秋刀魚は英語で「Pacific saury (Cololabis saira)」や「mackerel pike」といいます。
「Cololabis saira」は学名です。
「秋刀魚」は「saury」で表すことが出来ますが、あえて「pacific」を付けるのは私たちが普段食べている種類を限定するためです。(付けなくても通じます)
発音記号は「pəsífik sɔ’ːri」で、カタカナでは「パスィフィック ソーリィ」になります。
「saury」の発音は「sorry」と同じです。「sorry」の発音記号は「sɑːri」と「 sɔ’ːri」があり、どちらを使っても問題ありません。
(これは好みの問題のようで、実は「sɑːri」の方が好みだという人の方が多いです)
美味しい秋刀魚の選び方
美味しい秋刀魚の選び方を英語で説明してみましょう。これは他の魚を選ぶ時にも役に立つと思いますよ!
会話形式で紹介します。
Hmmm, which one should I choose?
訳)うーん、どれにしようかな?
What are you doing? They all look the same to me.
訳)何やってるの?全部同じに見えるけど
I’m choosing fresh pacific sauries. Fresh ones have clear eyes and a yellowish mouth, old ones have bloodshot eyes.
訳)新鮮な秋刀魚を選んでいるのよ。新鮮なものは目が澄んでいて口元が黄色いの。古くなると目が充血してくるのよ
have clear eyes:目が澄んでいる
秋の味覚って英語でなんて言う?
秋の味覚は、色々な表現が出来ますね。多いのは「Autumn food」や「Fall food」で、意味はそのまま「秋の食べ物」となります。
「秋」を表す単語の「autumn」と「fall」ですが、基本的にはアメリカでよく使われるのが「fall」でイギリスでは「autumn」が好んで使われるようです。
他にも「seaonal food for autumn(秋が旬の食べ物)」とか「fall delicacy(秋のごちそう)」という表現もできますよ。
この「delicacy」は、「ごちそう」や「美味」、「珍味」という意味があります。
「食欲の秋」って英語で説明してみよう
食欲の秋、って本当ですよね。秋になると、なぜかどの食べ物も美味しく感じます。
秋刀魚、ぶどう、栗、松茸、さつまいもも秋に一番美味しくなるんだそうです。
そして食欲に負けてしまった結果、体重が増えてしまう、毎年それを繰り返している人も多いのではないでしょうか。
さて、「食欲の秋」を英語で説明するにはどうすれば良いでしょうか。会話形式で確認してみましょう。
In Japan, autumn is the season of harvesting crops, so we say “autumn is the season of appetite.” There are many great seasonal foods in the fall.
訳)日本では秋は農作物が収穫される季節だから「食欲の秋」っていうんだよ。美味しい食べ物がいっぱいあるの
Like what?
訳)例えば?
Sweet potatoes, Pacific saury, Matsutake mushrooms, and Chestnuts.
訳)さつまいもでしょ、秋刀魚でしょ、松茸に栗とかね
食欲の秋に食欲が増すのはなぜ?
秋に美味しい物がたくさんあるからといって、なぜ食欲が増すのでしょうか。
実は、それにはいくつかの理由があるんです。いくつか紹介しますね。
①冬に備えてエネルギーを補給するため
厳しい冬を乗り越えるためにはしっかり栄養を蓄える必要があるため、食欲が増すのだという説があります。
②セロトニンの分泌が減少するため
セロトニンは、日光を浴びることによって脳内で分泌される神経伝達物質です。
セロトニンには食欲を抑える働きがあり、日照時間に比例して分泌量が増えます。
つまり秋には日照時間が短くなり始めますからセロトニンの分泌が減少し、食欲が抑えられなくなる、という説です。なるほど、納得できる気がしますね。
③夏バテが解消されるため
夏の間、暑さのために食欲が減退し、夏バテになる人は少なくありません。
夏バテの症状の一つに「食欲不振」がありますが、秋になって夏バテが解消されると食欲が戻ってきてたくさん食べてしまう、という説です。
Hey, you’re eating too much.
訳)ちょっと、食べ過ぎじゃないの?
It can’t be helped. Autumn is a perfect season for eating.
訳)しかたないじゃん。食欲の秋なんだから。
You always do.
訳)いつものことでしょ
「さんま」「松茸」「栗 」秋の味覚を英語にすると?
秋の味覚はたくさんありますが、英語で説明するにはどう表現すれば良いでしょう。
一つずつ確認してみましょう。
「Pacific saury」さんま
Pacific saury is one of the fish most associated with autumn in Japan.
(秋刀魚は日本で最も秋を感じさせる魚の一つです。)
It is commonly eaten grilled with grated daikon radish and soy sauce.
(焼いて、大根おろしと醤油で食べることが多いです。)
「Matsutake mushroom / Pine mushroom」松茸
Matsutake mushrooms are rare and expensive food.
(松茸は希少なため大変高価な食材です。)
It can be cooked in various dishes but grilled matsutake mushroom is the best way to enjoy its aroma.
(松茸は色々な調理法がありますが、香りを楽しむなら「焼き松茸」が一番おいしい食べ方です。)
Dobin mushi and matsutake gohan are also popular matsutake dishes, too.
(土瓶蒸しや松茸ご飯も人気の松茸料理ですね。)
「chestnut」栗
Chestnuts are known as a fall delicacy in Japan.
(日本では栗は秋の味覚として知られています。)
Many delicious chestnuts are harvested in fall.
(秋には美味しい栗がたくさん収穫されます。)
まとめ
秋刀魚をはじめとする秋の味覚は、四季のある日本ならではの楽しみですよね。
それがまさか地球温暖化のあおりを食らって奪われる日が来るかもしれないなんて。
年々秋刀魚の収穫量が減って、大衆の楽しみだった秋刀魚が高級魚になってしまいました。
また昔のように秋刀魚が気軽に買える日はやって来るのでしょうか。
機会があれば、外国人と一緒に秋の味覚を楽しんでみてはいかがでしょう。
今回紹介した単語やフレーズを使って、食欲の秋についても説明してみましょう。
ついつい食べ過ぎてしまっても「食欲の秋」なら大丈夫。Let’s enjoy fall food!