眠くなったときや、疲れがでたとき、退屈したときなどに出る「あくび(欠伸)」。
「あくびをする」の他、「あくびが止まらない」「あくびを我慢する」「あくびが移る」などの表現で使われたりしますよね。
日本では、公共の場で大きく口を開けてあくびをすることはあまり好まれないかと思います。特に、講義中や会議の席では不謹慎とされるのが一般的でしょう。
海外ではどの様に受け止められているのでしょうか。今回の記事では、あくびの英語表現に合わせて、海外のあくびのマナーについてもお伝えします。
「あくび」を英語でなんていうの?
あくびは英語で「yawn」です。「yawn」の形のまま、名詞、動詞、そして擬音としても使うことができます。読み方は「ヨーン」です。「イォーン」と聞こえる方もいるでしょう。
発音の仕方が日本人には分かりにくい単語の1つだと思います。まずは「y」と「awn」に分けて考えてみてください。
「awn」は、日本語で書くと「アウン」ではなくて「オウン」になります。「awn(オウン)」の頭に「y(ィヤ)」の音をくっつければ完成です。
ではまずは、「あくびが出た/あくびしちゃった」と言ってみましょう。
訳) あくびしちゃった。
訳) 人が話してる時にあくびしないでよ!
訳) あくびしちゃった。
訳) 君があくびすると僕も出ちゃうんだよね!
まれに「gape」が「あくび」として使われることがありますが、gapeは無意識に顎が落ちるその状態のことを示します。あくびをしたり、びっくりした時に口がポカーンとすることですね。
口を開けて息を吸い込み、脳を活性化させ様とする生理現象は、やはり「yawn」です。
海外のあくびのマナー
海外では人前でのあくびはどう受け止められているのでしょうか。いざという時に上手に対処したいですよね。
ほとんどの国ではNG!
米国・欧州をはじめ、ほとんどの地域では、日本と同じ考え方の様です。
あくびをする事自体に罪は無いけれど、人前でする時は手で口を覆うなどして慎みを持つべきという意見が大半です。
特に誰かとの会話中にあくびをしてしまう時には注意が必要です。日本と同じで、自分の話がつまらないのかと受け止められることもあるでしょう。
あくびが出そうになったら、脇を見て手で口を覆い、終わった後には、「Excuse me」と一言添えるのが一般的です。
さらに配慮したい時は、加えて「Sorry, I didn’t sleep well last night.」などと言えば無難です。
また、上司の前などではあくびは絶対にNG!という意見もあるので、そういった緊張感のある場面では、かみ殺す努力くらいはした方が良さそうですね。
中国ではOK!?
何と中国では公共の場であくびをすることは一般的で、失礼に当たらないという意見もあります。くしゃみや唾を吐くこと同様、おおらかに捉えられている様です。
ただし私の中国人の友人は、やはり人前での大胆なあくびは失礼だと言っています。広い中国、意見も様々なものがありそうです。
世界に目を向けると、あくび一つで議論が広がって面白いですよね。
「あくび」に関する英語表現
それでは、その他「あくび」に関する英語表現をいろいろと見ていきましょう。「あくびが出てしまう時」と「あくびを抑え様とする時」の2つのシチュエーションで分けてみました。
あくびが出てしまう時
訳) あくびが止まらないよ。あんまり寝てないんだ
訳) どうしてもあくびが出ちゃう。このミーティングすごくつまらないよ
訳) 今あくびが出そう
訳) 今のすごいあくびだったね!
長さが際立つあくびなら、「a big yawn」の代わりに「a long yawn」という表現もできますよ。
訳) あなたのあくびが移っちゃった
これは代わりに、「You got me yawning too!」なんていう風にも言えますね。
あくびが出ない様にする時
訳) 仕事であくびをかみ殺すのが一苦労なんだよ
「stifle」が一番一般的に感じますが、「suppress」や「smother」でも同じ意味です。
より口語的に下記の様にも言えますよ。
訳) あくびが出ない様に必死だったよ
「to hold in a yawn」や「to hold back a yawn」という表現も使えます。
訳) 私は手で口を覆ってあくびを隠す様にしてるわ
yawn は名詞も擬音も動詞にまでなる
「yawn」はこのままの形で、名詞、動詞(自動詞と他動詞)さらには擬音としても使うことができます。それぞれ例文とともに整理しておきましょう。
名詞
単純に「あくび」の意味で、「give a yawn」以外にも、例えば下記の様に使われます。
- Yawns are contagious. あくびは移る。
- She said so with a yawn. 彼女はあくびをしながらそう言った。
- This lecture is a big yawn! この講義はあくびが出るほど超つまらない!
動詞(自動詞)
自動詞として使う場合が一番多いかと思いますが、そのまま「あくびをする」の意味です。単純に「I yawned.」以外にも色々な使い方が考えられます。
【例文】
- His speech made the audience yawn. 彼のスピーチは観客にあくびをさせた。
- Our eyes water when we yawn. 私たちの目はあくびをする時に涙ぐむ。
動詞(他動詞)
他動詞として使うときは「あくびをしながら~と言う」の意味になります。
【例文】
- Sara yawned good night. サラはあくびしながらおやすみと言った。
- James yawned a reply. ジェームズはあくびまじりに返事をした。
- He yawned his way to his bed. 彼はあくびしながらベッドに向かった。
擬音
日本語ではあくびをしている時の声を表すとしたら、「ふぁ~あ」「はぁ~あ」などになりますよね。英語では何とそのまま「yawn」を使います。
【例文】
- Yawn, I’m still sleepy. ふぁ~あ、まだ眠い。
主に文語で使われます。日本語だったら「あくび~」と書いている様なものだと思うと、ちょっと可笑しいですよね。
まとめ
あくびは英語で「yawn」です。自動詞や名詞だけでなく、他動詞としても使いこなせると表現の幅が広がりますよ。
また、擬音の「yawn」を知らないと、いきなり出てきたら疑問に思うところではないでしょうか。
海外でも、ほとんどの地域では、人前でのあくびには配慮が必要であることも確認しました。
「How dare you yawn when I am talking to you! 」とか、「Stop yawning like that all the time!」なんて言われない様に気を付けましょう。
あくびをするシーンは日常で沢山あると思います。今回紹介した例文も、そういった時にイメージしてみて下さいね。
それでは、I hope you didn’t yawn on this article!