会話において、「さらに」「加えて」といった言葉の存在は欠かせません。

すでに述べたことに対して、情報を付け加えるシーンで使われる表現でしょう。

これらの言葉は、日常会話はもちろん、ビジネスシーンでも良く使われる言葉でもあります。

しかし、英語で「他にも」「さらに」を表現するとなると、パッと言葉が出てこない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「他にも」「さらに」といった言葉の英語表現を解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

「さらに」「他にも」は英語で?

英語では「さらに」「他にも」という意味を表現するのに複数の単語・フレーズが使い分けられています。

主に日常会話のようなカジュアルなシーンで使うのか、ビジネスシーンのようなフォーマルなシーンで使うのかによって、選ぶべき単語・フレーズが変わります。

それぞれの言葉のニュアンスの違いを理解し、使いわけできるようにしましょう。

besides

besides

すでに述べたことに対して情報を追加する場合は、「besides」を使います。

besidesは「さらに」「加えて」「他に」といった意味になりますよ。

besidesは日常会話のようなカジュアルなシーンで使われるのがポイントです。

besidesは接続詞ではなく、副詞として使います。
そのため、接続詞のように文章と文章、文節と文節を繋ぐ役割はありません。

Aさん
What kind of hobby do you have besides ?
あなたはサイクリングの他にどんな趣味がありますか?
Aさん
Besides this Sunday, when are you free?
日曜日のほかに、いつが空いていますか?
Aさん
Besides, I caught cold.
さらにわたしは風邪をひいた。

besidesは文中・文頭のどちらでも使える表現です。

また、besidesと混同されがちな言葉にbesideがありますが、意味が異なります。

besideは「~のそばに」という意味になるので注意しましょう。

on top of that

あまり聞きなれないフレーズかもしれませんが、ネイティブの間ではよく使われる表現に「on top of that」があります。

「on top of that」はワンフレーズで「さらに」「それに加えて」といった意味合いになります。

Aさん
I was bullied. On top of that, I quit school last week.
わたしはいじめられました。さらに、先週学校を辞めました。
Aさん
I must go to work early time every day. On top of that, it’s hard to take time off.
わたしは毎日早く出勤しなければならない。それに加えて、休みを取るのがむずかしい。

「on top of that」は不幸な状況に対してよく使われますよ。

also

also

口語表現としてよく使われるカジュアルな表現に「also」があります。

alsoは「また」といった意味があり、「さらに」というニュアンスで使われることもあるので覚えておきましょう。

alsoは主語の直後または文頭で使われることが多いですよ。

Aさん
I am also the same as you.
わたしもあなたと同じです。
Aさん
She is also a wonderful teacher.
彼女もすばらしい先生です。
Aさん
Also, I ate roasted beef and sushi.
さらに、わたしはローストビーフと寿司を食べました。

Alsoは「カンマ(,)」と一緒に文頭に使うと、「さらに」という意味になります。

in addition

ビジネスシーンでも使えるフォーマルな表現として「さらに」「加えて」を表現する場合は、「in addition」というフレーズを覚えておくと便利です。

ただ、日常会話で使われることもあるので、カジュアルさとフォーマルさの両方を含む表現なのがポイントです。

「in addition」は文頭で使われますよ。

Aさん
I can speak Japanese fluently. In addition, I can speak English, too.
わたしは日本語を流ちょうに話せます。さらに英語も話せます。

なお、文章によっては、「in addition to」が使われることもあります。

「in addition to」は後に続く単語が名詞になるのが特徴です。

Aさん
In addition to Japanese, 1 can speaks English fluently, too.
日本語のほかに、わたしは英語も流ちょうに話せます。

What’s more

「さらに」「おまけに」という意味をカジュアルに表現できるフレーズに「What’s more」があります。

ポジティブなシーン、ネガティブなシーンの両方に使えます。

Aさん
She has good reflexes. What’s more, her school record is very good.
彼女は運動神経が良いです。さらに、彼女は学校の成績も良いです。

furthermore

フォーマルな印象の強い表現の一つが「furthermore」です。

口語表現で使われるケースもありますが、文面でもよく見かける表現でしょう。

文頭と文中、両方で使えて、一単語で「そのうえ」「さらに」という意味で使える便利な単語です。

Aさん
I don’t want to go drinking party furthermore, I have no time to do so.
わたしは飲み会に行きたくない、そのうえ、わたしには時間がないです。
Aさん
Furthermore, I can’t speak English well.
さらに、わたしは英語がうまく話せません。

moreover

moreover

フォーマルな表現として「moreover」が使われるケースもあるでしょう。

moreoverは「そのうえ」「さらに」といった意味があります。

ただ、会話で使うというよりも、文面で見かける表現として覚えておくのがおすすめです。

フォーマルシーンで会話として「さらに」を表現するなら、先ほど紹介した「furthermore」を使うようにしましょう。

Aさん
Moreover, I will retire as a player next year.
さらに、わたしは来年、選手として引退する予定です。
Aさん
Cycling is good exercise. Moreover, it doesn’t cost money.
サイクリングはいい運動になります。そのうえ、お金がかかりません。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は、「他にも」「さらに」といった英語表現を紹介しました。

日常会話やビジネスシーンにおいて、「さらに」という言葉は欠かせません。

ただし、英語には「さらに」を表現できる複数の単語・フレーズが存在します。

今回紹介したのは基本の表現ですが、ほかにもさまざまな表現があります。

カジュアルなニュアンスで伝えたいのか、フォーマルなシーンで使うのかによって表現が使い分けできると、会話がスムーズになりますよ。

また、「さらに」を使うことで、相手の注目を集めることもできるでしょう。

ぜひ今回の記事を参考に、「さらに」「他にも」の英語表現を英会話で活用してみてくださいね。