庭や公園で見つけると嬉しくなる虫と言えば、毛虫、、、じゃなく、てんとう虫やカブトムシではないでしょうか?
てんとう虫はたまに家のなかに飛んでくることもあり、そんなとき子ども達の顔がキラキラします。
さて、てんとう虫は英語で何というか知っていますか?
この記事では、てんとう虫の名前の由来やイギリスとアメリカで呼び名が違うことなど、さまざまな角度でてんとう虫の英語について紹介しましょう。
お子さまが虫好きだったり、英会話を勉強しているご家庭にもぜひお読みいただきご参考にしてくださいね。
「てんとう虫(天道虫)」は英語で3つ
てんとう虫は漢字で天道虫と書きます。てんとう虫は春から夏にかけてよく見る虫ですが、赤いボディに黒い斑点が7つの「ナナホシテントウ」、黒のボディに赤の斑点が2つの「ナミテントウ」が代表的なものです。たまに黄色のボディのてんとう虫を見ることもありますね。
世界では約6,000種、日本でも約180種もあることをご存知でしたか?すべてのてんとう虫のパターンがコロコロと並んだところをみてみたいと思うのは筆者だけでしょうか?!
さて、てんとう虫の英語表現に話を進めましょう。
てんとう虫は英語で、以下の3つの言い方があります。
- ladybird(レディバード)
- ladybug(レディバグ)
- lady beetle(レディ ビートル)
どの表現もladyが使われているところが共通点。ladyと言えば女性、婦人、女の人という意味で、ladies and gentlemenという呼びかけの定番フレーズにも使われています。
ladyの後にはbird、bugそしてbeetleがついています。bugは虫、beetleは甲虫なので理解できますが、birdってどうして鳥?と思いませんか?実はbirdにはイギリス英語で「女の子・若い女性」という意味があるのです。このことから女性と女の子のダブル使いになっているの?という疑問が湧いてきます。理由は後ほどまた説明しましょう。
英語てんとう虫の使い方は以下の例文をご参考にしてください。
Look at the ladybird!
訳)このてんとう虫、見て!
I found a ladybug on a leaf!
訳)葉っぱの上にてんとう虫を見つけたよ!
A ladybug is on my palm.
訳)手のひらにてんとう虫が乗ってるよ。
There are 3 ladybirds, all look the same and so cute.
訳)てんとう虫が3匹、みんな同じに見えてとってもかわいい。
代表的なてんとう虫の英語表現
代表的な種類の呼び方をぜひ覚えてみませんか?
ナナホシテントウ seven-spot ladybird
ナミテントウ Asian ladybird
ちなみに、てんとう虫は一匹、二匹と「匹(ひき)」で数えます。
なぜ3つの呼び方があるの?
では、なぜてんとう虫には3つも呼び方があるのでしょう。どれを使えばいいのか、どう選べばいいのかちょっと迷ってしまいます。
まず、lady beetleは昆虫学者が使う表現です。beetleは甲虫(前翅(ぜんし)が厚く堅くなり体を覆っている昆虫の総称)で、昆虫を研究している学者にはlady beetleが使われているのです。ちなみに、コウチュウ目テントウムシ科としては「coccinellidae」であり、数え方も学術的には「頭(トウ)」となります。
次ではladybirdとladybug、なぜもう2つの呼び名があるのか、どんな違いがあるのかを説明しましょう。
由来やイギリス英語とアメリカ英語の違いとは?
てんとう虫にももちろん、オスとメスがいます。では、なぜladyなのか?と気になりませんか?ladyが使われているのかを知るための由来、なぜもう2つの呼び方があるのかについて解説します。2つの呼び方にはイギリス英語とアメリカ英語の違いがポイントになっていたのです。
なぜ、てんとう虫の英語にladyが使われているの?
ここで、なぜladyが使われているのか説明しましょう。由来がわかると、さらに単語が記憶に残りやすくなるというメリットがあります。
てんとう虫に使われるlady、女性という意味ではないんです。実は、聖母マリアからきているのです。なぜ?と思いますよね。これは、聖母マリアがour ladyと言われることからきています。
では、なぜマリア様がてんとう虫の名前に使われる?という次の疑問が出てきました。一説では、てんとう虫の赤の殻が聖書の絵に描かれているマリア様の赤いマントと似ている、このことからladyXXと言われるようになったようです。赤いマントに斑点のパターンが描かれるマントをまとうマリア様が描かれることが多いということで、皆さん次に海外の美術館などで宗教絵画を見る機会にはてんとう虫っぽいマントなのかぜひチェックしてみてください。
それにしても、まさかてんとう虫がマリア様と関係してたなんて知りませんでしたね。
ladybirdはイギリス英語
イギリス英語を目標にしている人は、ぜひladybirdという言い方を選んではどうでしょう?イギリスだけでなく、オーストラリアやカナダでもladybirdと呼ばれます。
さて、なぜladybirdとbirdという言葉がてんとう虫に使われているのか、です。birdにはイギリス英語で「女の子・若い女性」という意味があるとともに、小さな鳥をかわいい女性に例えるイギリス人の表現方法から”かわいい小鳥さん”=かわいいてんとう虫というニュアンスで捉えることができます。
お子さまのいる人には子ども向けの歌「Ladybird Song」をご覧になってみてください。イギリス英語で数字の覚え方とともにゆったりと英語の曲を聞く事ができます。
一方、ladybirdには俗語として「浮気な女、淫らな女、移り気な女」という意味もあることも添えておきましょう。
ladybugはアメリカ英語
こちらladybugはアメリカで使われるてんとう虫の英単語です。
Ladybugs are so well-loved by gardeners and farmers because of their voracious appetite for pests.
訳)てんとう虫が庭師や農家の人たちに愛されているのは、害虫を貪欲に食べてくれるからなんです。
well-lovedは「多くの人にとても愛されている」
voraciousは「食欲旺盛な、ガツガツ食う」
pestは「農作物などの害虫」
見た目の可愛さだけでなく、害虫を食べてくれるてんとう虫の特徴から愛されているんですね。
虫好きの人におすすめ英語学習?虫のフルコースのシーンに注目
虫が大好き、虫に興味を持っている人、お子さんが英会話の勉強をしている人、またはシンプルにワッ!といういうものを観てみたい人におすすめの動画があります。British CouncilのLearnEnglish TeensがNational Geographic「Eating insects」を紹介します。てんとう虫さえ出てきませんが、虫のフルコースを食べる人たちが出てきます。
衝撃的な動画を観た後は、ぜひ下に進んで質問に答えてみたりして英語学習に活かしてみてくださいね。
参考:British Council・LearnEnglish Teens「Eating insects」
まとめ
イギリス英語を目標にしているならladybird、アメリカ英語ならladybugがてんとう虫の英語です。
虫好きのお子さんとぜひてんとう虫が出てくる動画や絵本を利用して楽しく英語学習してください。
食糧危機を救う方法の一つとして昆虫食に注目が集まっていたりします。
てんとう虫や他の昆虫を英語で言えるようにしておくと、意外なところで英会話で使えるかもしれませんね!