英語を習っている意図頻繁に出て来るのがtoですよね。これ、中学ではしれっと出てきて、なんとなく熟語的にgo to~のように使うんだよと言われたままになっていますよね。不定詞が出てきた時も、to+動詞の原形だよと教えられてそれを鵜呑みにして覚えたはずです。それはそれでテストの点数は取れるので良いのですが、もっと先へ行くと結局toって何?という混乱が生まれてしまいます。そこで今回は、その途中から混乱しやすいtoの解明をしていくことにします。
基本は方向を表す「~へ」
まずtoのようなあまりはっきりとした意味がないものは、前置詞と呼ばれます。これらは例えばforとかonとかatとか、それ自体に大きな意味合いはないものの、これがないと文としてへんてこりんになります。日本語でも、一見意味がなさそうな助詞が抜けるだけでやはりへんてこりんになりますからね。
toを理解したいなら、まずは「方向を表すために使うもの」と理解しておきましょう。すべての英語に日本語訳を付けることができると思ったら大間違いです。そもそもの言語が違うのなら、そのような完全な合致を求める方が無理でしょう。だから、理解するなら英語を他の言葉に置き換えるのではなくて、イメージで理解することが大切です。その方が、他の言語を介さない分早く英語脳ができあがりますし、英語が得意な人は既にそのように自然にできています。
toをちょっと無理に訳して見るとするならば、一定の方向に向かうイメージですから「~へ」とか、「~に」となるでしょう。
その意味を含み、よく知られているのはこちらですね。
I go to the gym every Saturday.
訳)毎週土曜日にジムに行くんだ。
Do you like sports?
訳)スポーツが好きなの?
どこかへ行くという時、その目的地を方向で表すのに使われることが多いので、よくgoと一緒にtoが使われるというわけですね。中学の時にはここまで説明がなく、熟語として暗記せよと言われたかもしれません。それは、中学生の英語を学び始めたばかりの脳にはまだ難しいからです。
辞書でtoを調べてみると?
念のため、辞書でもtoがどのような意味を持つか調べてみましょうか。以下は辞書に記載されていたものです。
- …(のほう)へ、…まで、…へ、…に
Weblio(研究社英和中辞典) - ((方向・方角)) (到着・接触の意味を含んで)…へ,に,まで
goo辞書(ランダムハウス英和大辞典) - 【前】〔物事の進行・人の気持ち・意志・考え・状態・運命・目的などが〕~の方向に向かって、~へ(の)、~を目的(地)として
アルク(英辞郎) - in the direction of or as far as
【拙訳】~の方向に、~に至るまで
(Cambridge 英語辞書)
まあ、方向だとか、「~へ」という意味が出そろっているという印象ですね。
to不定詞について
次に、toと言えばな不定詞を説明しましょうか。こちらは中学2年生や3年生で習います。不定詞の中にも3種類あり、同じ不定詞でも意味の捉え方が異なるところに難しさを感じる子どももいます。普通、意味が違えば使う単語や文法も異なりますからね。今からはそんな不定詞のおさらいですよ!
基本的に、前置詞であるtoの後には名詞が来ます。ところが、ここで学習する「to不定詞」の場合、toの後に動詞が来ます。このように例外的な扱いになるので、「to不定詞」のようなややこしい名前になっているのです。しかし、不定詞の場合、toの後は動詞というルールは基本中の基本なので注意して覚え込まなければいけません。
~するために
ではまずは、わかりやすい用法から解説していきましょうか。「~するために」と言いたい時にはto+動詞の原形を使って表現することができます。例えばこんな感じですね。
I work to buy a new laptop.
訳)新しいパソコンを買うために働いてる。
How mush is it?
訳)いくらくらいするの?
このように、一般的で簡単な文章の後にto不定詞を繋げればもっと中身の濃い内容にできます。簡単に使えるのでたくさん練習して慣れてみてくださいね。
I came here to buy a laptop.
訳)パソコンを買うためにここに来たんだ。
You really like them, do you?
訳)本当に好きだね。
慣れればどんどん新しい文章を自分で作れるようになるので、今から思いつくままに10文作ってみてはいかがでしょうか。
~するための・・・
では、不定詞の別バージョンをご紹介しましょう。これは、名詞+to+動詞の原形で表します。これで、「~するための・・・」つまり、「動詞をするための名詞」と言うことができます。例えば・・・
- books to study
読むための本 - books to sell
売るための本 - something to eat
何か食べるもの - something to drink
何か飲むもの
このように、後に動詞を置くことでどんな名詞か説明することができますよ!
~すること
不定詞は、「~すること」と訳せるものもあります。これは動名詞でも言えるものがあるのですが、今は不定詞のみに集中しますね。
I want to drink coffee.
訳)コーヒーが飲みたいな。
with sugar?
訳)砂糖いる?
want to~も熟語だから暗記!と言われたかもしれませんが、実はこれも解剖してみれば、「コーヒーを飲むことが欲しい」となり、自然な訳にしなければいけないなら「コーヒーが飲みたい」となります。
まとめ
これで、基本的な助動詞としてもtoの使い方と、不定詞の3つの用法はおさらいできましたよ!あとは使って慣れて素早く口をついて言えるようになれば、英会話上達に一気に近づきます!