ビジネスでよくsynergyという単語を耳にしますが、その意味や使い方についてご存知でしょうか? 「シナジー効果という表現は聞いたことがあるけど、詳しい意味はよく分からないな」という方や「意味はだいたい分かっているけれど、具体的にどういうシーンで使っていいのか分からない」という方もおられるのではないでしょうか。

本記事では、synergyの意味と使い方について詳しく解説します。この記事を読めば、synergyの意味が確認できて、会話の中で使いこなせるようになりますよ。

synergyの意味 ― 相乗効果

synergyの意味 ― 相乗効果

synergy「シナジー」とは、複数のものごとが一緒に働いているときに、それらが持つ総合的な力が、それぞれが個別に働くことによって、合計の力よりも大きくなることを意味します。つまり、synergy は「相乗効果」を意味しているということになります。

synergyはビジネスで使われることが多く、それが使われる場合、そのほとんどが「相乗効果」の意味で使われています。元来、synergyは薬学や生理学、生物学分野で「相乗効果」を意味する専門用語として使われていましたが、ビジネスシーンで使われることが多くなり、広く一般的に使われるようになってきました。

シナジー効果とは?

先ほどもお伝えしたように、synergyはビジネスで使われることが多いので、「シナジー効果」という表現を聞いたことがある方は多いでしょう。「シナジー効果」とは、「相乗効果」という意味になりますが、英語では何というのでしょうか。

「シナジー効果」は、“synergy effect”または“synergistic effect”となります。

Aさん
The synergy effect of technology and human insight has transformed data analysis.
訳)テクノロジーと人間の洞察力のシナジー効果は、データ分析を一変させました。
Aさん
The synergistic effect of combining our technical and creative teams has led to groundbreaking innovations.
訳)当社のテクニカルチームとクリエイティブチームの融合による相乗効果は、画期的なイノベーションにつながってきました。

“groundbreaking”は「画期的な」という意味です。

Aさん
The synergy effect between marketing and product design improved customer satisfaction significantly.
訳)マーケティングと生産デザインのシナジー効果が、著しく顧客満足を改善しました。
Aさん
The synergistic effect created by mixing traditional marketing and digital marketing brought more visibility to the brand.
訳)伝統的なマーケティングとデジタルマーケティングを混合することで創り出された相乗効果が、そのブランドにより可視性をもたらしました。

シナジーの使い方

「シナジー」の意味は分かったので、次はシナジーの使い方を見ていきましょう。synergyは、synergy effect 「シナジー効果」でも使えますが、synergyだけでも「相乗効果」という意味で使えます。複数のものごとが一緒に働いて効果を上げているときに、”synergy”を使って、その効果を説明することができます。

シナジーの例文

次にsynergyを使った例文を挙げますので、synergyがどのように使われているか、チェックしてみてください。

Aさん
The merger of the two companies created a synergy that enhanced their market reach.
訳)その2社の合併は、両社の市場リーチを拡大するシナジーを生み出しました。
Aさん
Through synergies, our team has achieved results far beyond our individual contributions.
訳)相乗効果を通して、私たちのチームは個々の貢献をはるかに超える結果を達成してきました。

 

Aさん
The synergy of technology and art has made digital art a powerful form of expression.
訳)テクノロジーとアートの相乗効果によって、デジタルアートは強力な表現形態となりました。
Bさん
I know a company that has been successful in leveraging the synergy between technology and art.
訳)私は、テクノロジーとアートの相乗効果を活用して成功している会社を知っています。
Aさん
Are you talking about Team Lab? I know the company, too.
訳)チームラボのことを言ってますか? 私もその会社を知ってますよ。

 

Aさん
The synergy between the two brands brought more value to customers than either could alone.
訳)2つのブランドの相乗効果は、どちらか一方だけでは不可能なほどの価値を顧客にもたらしました。
Bさん
Synergies should be like that.
訳)相乗効果とは、そうあるべきです。

synergyの関連表現

synergyの関連表現

synergyとは「相乗効果」という意味で、その使い方や例文についても確認したところで、synergyの関連表現を見ていきましょう。

1. cooperation

cooperationは「協力」という意味の表現です。例文を見てみましょう。

Aさん
Cooperation between the two industries led to the success of that project.
訳)その2つの業界の協力が、そのプロジェクトの成功へと導きました。

2. interaction

interactionは、「相互作用」という意味の表現です。例文を見てみましょう。

Aさん
The interaction of sunlight and water is necessary for photosynthesis in plants.
訳)植物の光合成には、太陽光と水の相互作用が必要です。
Bさん
It can be said that photosynthesis takes place through the synergistic effects of sunlight and water.
訳)太陽光と水の相乗効果によって、光合成が行われるとも言えます。

synergyのビジネスでの使い方

synergyの例文はこれまでたくさん紹介していきましたが、最後にこれぞsynergyがビジネスで使われている例と言える表現を見ていきましょう。

Aさん
The synergy between finance and marketing teams has driven the business forward.
訳)財務チームとマーケティング・チームの相乗効果がそのビジネスを前進させました。
Bさん
The synergy is wonderful. When different teams or departments within a company work together, synergies are created.
訳)その相乗効果はすばらしいですね。会社の中で異なるチームや部署が協力することで、相乗効果が生まれますね。
Aさん
By building synergy with local businesses, we’re gaining access to new customers.
訳)ローカル・ビジネスで相乗効果を構築することによって、私たちは新しい顧客へのアクセスを得ています。

まとめ

synergyの意味について、その使い方の例もたくさん挙げながら紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

「シナジー効果」という表現がよく使われていますが、“synergy”だけでも「相乗効果」という意味があること、「シナジー効果」は、“synergy effect”または“synergistic effect”となること、synergyの使い方や関連表現を紹介しました。

synergyの意味や使い方について理解が深まったと思いますので、この記事を参考にsynergyという単語を会話文や英作文で使ってみてください。

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