いきなりですが、elasticという単語を覚えると、海外である生活用品を問題なく買うことができます。それが何のアイテムだか知っていますか?
この記事では、elasticについて取り上げます。生活用品だけでなくIT用語としての意味、語源、使い方や関連表現など幅広くみていきましょう。
エラスティックの意味
さっそくですが、エラスティックというカタカナ語は「弾力性」や「伸縮性」を意味します。続けて、英語の意味や語源を紹介します。
elasticの意味や語源
エラスティックはelasticからきたカタカナ語であり、ラテン語elasticusが語源です。発音はイラスティクのような感じになり、日本語のエラスティックと違うところに注意してください。
elasticを名詞として使う場合は「ゴムひも・伸縮素材」、メインとして使われるのは形容詞で次の意味になります。
伸び縮みする・伸縮する
弾力性のある・弾む
ゴムの
融通のきく
elasticのコアイメージ
さて、elasticには「柔軟」というコアイメージがあります。
伸縮とは伸びた後に物質や物体が元の形状やサイズに戻ることであり、これらの意味から柔軟性があって自由自在に変化するというイメージが持てます。
このことから、経済関連でマーケットなどが変化に対応できること、ならびに価格によって消費者による製品の需要が伸縮することをelasticで表現できます。したがって、計画変更に柔軟さを持つ始まったばかりのプロジェクトにもelasticが使えるんですね。
elasticの例文
それでは、elasticの形容詞としての使い方を例文でみてみましょう。
Plastic is inelastic, but rubber is elastic.
訳)プラスチックは弾力性がないが、ゴムは伸び縮みする。
この例文ではelasticの否定形inelasticが使われています。材質によって伸び縮みの有無が変わってきますね。合わせて覚えておきましょう。エラスティック素材については次でも取り上げます。
エラスティック素材
エラスティック素材とは、elasticの意味からも伸び縮みして弾力性のある素材を指します。これらにはポリウレタン糸が織り込まれていることで伸縮性を出します。もしかして、皆さんのなかにエラスティックパンツをおしゃれに履いている人がいるかもしれませんね。
elastic material
エラスティック素材はそのままelastic materialで表現します。なお、数えられない不可算名詞です。
Elastic material woven with rubber is used as a new material for swimwear.
訳)ゴムを織り込んだエラスティック素材は水着の新素材として使われています。
水泳の競技水着やスポーツウェアには、伸びる繊維ポリウレタン使用のエラスティック素材が使われています。なぜなら、ボディそして動きにフィットするために適している素材だからです。
輪ゴム・ウエストのゴム
さて、輪ゴムは無いと意外に困るアイテムです。
海外で輪ゴムを買いたいとき、お店で何と言えばよいのでしょう?ゴムだからgumかなと考える方、もしくはgom?なんて言ってみると外国では輪ゴムが買えません。
elastic band
そこで、輪ゴムの英語表現を紹介します。
特に、イギリス英語ではelastic band、本記事のelasticが使われています。確かに、輪ゴムは「ゴムの」に加え、「伸び縮みする、弾力性のある」の意味を持つことから輪ゴムを表現するのにぴったりです。
My mother always uses an elastic band to tie plastic packagings of food.
訳)母はいつも輪ゴムを使って食品のプラスチック包装をしばっています。
一方、アメリカ英語になると輪ゴムはrubber bandになります。したがって滞在する国、話す相手によって使い分けできるようにすることをおすすめします。
なお、可算名詞のため、輪ゴムひとつはan elastic band、2つ以上であればelastic bandsとする点も注意しましょう。
ウエストによく使われるelastic band
さらに、elastic bandはその特徴から、輪ゴムだけでなくスカートやズボンのウエスト周りのゴムとして使われることがよくあります。大きな輪ゴムというイメージです。
The skirt has an elastic band at the waist and it’s very comfortable to wear.
訳)このスカートはウエストにゴムが入っていて、着心地がとても良いのよ。
ゆえに、輪ゴムもウエストのゴムもelastic bandで表現できることを覚えましょう。
弾力性 – クラウド・サービス
ところで、elasticはそのサービスが柔軟性を持っていることを表す表現としてIT業界でも使われています。
ここで、クラウド・サービスにおける弾力性elasticについて紹介します。
クラウド・サービスにおけるelastic
今では多くの人が利用しているクラウド・サービスは、インターネットを使い、ハードウェアやインフラ機能の提供を行なうサービスです。例えば、dropboxやgoogle driveといったものですね。ちなみに、クラウド・サービスは英語ではcloud computingというフレーズになります。
Elastic computing is the ability to quickly expand or decrease computer processing.
訳)エラスティックコンピューティングは、コンピュータ処理を迅速に拡張、また縮小する機能のことである。
quickly expand=迅速に拡張
decrease=縮小
企業は自社の現在および将来のニーズを把握し、サービスを選ぶ必要があります。なぜなら、一度取り交わした契約を破棄することは難しいと言われているからです。
elastic awsの意味
続けて、IT関連のelasticをさらにひとつ紹介します。それがAWSによるelastic関連サービスです。
AWSとは?
まずAWSですが、これはAmazon Web Servicesの略になります。クラウドプロバイダーとして、ストレージ、機械学習、AIなど様々なサービスを提供します。
このサービスは優れたセキュリティを持ち、世界中に多くの顧客がおりほとんどの業界で利用されています。
elastic aws
AWSでも伸縮性が高くなるよう、それぞれのサービスがelasticになるように設計されています。その上で、エラスティックデプロイやエラスティッククラスターなど、サービスにelasticが使われているのです。
ここでAWSウェブサイトからElasticsearchのベネフィットについて紹介しましょう。
Elasticsearch benefits
Fast time-to-value/ 迅速な価値実現
High performance/ 高いパフォーマンス
Complimentary tooling and plugins/ 無償のツールとプラグイン
Near real-time operations/ ほぼリアルタイムの運用
Easy application development/ 容易なアプリケーション開発
このような事実に触れると、ITに関する未来はさらにelasticが求められていくことが予想されますね。
まとめ
エラスティックはelasticからきたカタカナ語です。
伸び縮みして変化できる柔軟性を持っているイメージによって、素材だけでなく、ITの世界で多く使われています。
普段あまり親しみのないelasticが少しでもみじかに感じられたでしょうか?