みなさんこんにちは!今回は“sigma”についてです!
みなさんは“sigma”ってご存じでしょうか?主に高校で習う数学ですが、一度は聞いたことがある方がほとんどではないでしょうか?
この“sigma”という単語はそもそも英語なのか、他の言語なのか、どのような意味があるのかなどなど、気になりますよね。
今回はこの“sigma”という単語について徹底的にご紹介していきます。それでは見ていきましょう。
“sigma”とは?
早速“sigma”とは何なのか見ていきましょう。
“sigma”は様々な分野で存在しており、それぞれ意味が異なりますので、まずは“sigma”が何語なのかを見ていきましょう。
“sigma”は「ギリシャ文字の第18字」であり、日本語で「シグマ」と言います。
その他記号で表すと、”Σ“、”σ“、”ς“と表記されます。
つまり、“sigma”はギリシャ語となります。
後ほど詳しくご説明しますが、“sigma”は数学をはじめとする理系の学問によく出てきます。数学をはじめとする理系の学問の多くは古代ギリシャが始まりとなるため、“sigma”に限らず、ギリシャ文字は理系の分野でよく出てきます。
例えば、円周率の”π“(パイ)もギリシャ文字となります。
“sigma”の話に戻ります。
“sigma”はギリシャ語で「総和、融和、協調」を意味する単語となり、現代では「総和」という意味で最も良く知られています。英語の「合計」という意味を持つ”sum“の”s“はシグマの記号である”Σ“に由来しています。
“Σ“は高校数学で習う記号で、高校数学の中でも応用的な内容です。
また、“sigma”は統計学の「標準偏差」を表すこともあり、”σ“が記号として使われています。「標準偏差」は高校数学で基礎を習い、大学の統計学で主に扱います。
その他にも、物理学の電気伝導率を表す際に”σ“が使われます。
このように、“sigma”は理系の学問において頻出の単語となります。
続いてはこの“sigma”の生みの親、提唱者についてご紹介します。
“sigma”の提唱者は誰?
“sigma”の提唱者について見ていきましょう。
“sigma”の提唱者は「レオンハルト・オイラー」という人物です。「オイラー」という名前が有名であり、みなさんも一度は聞いたことがあるかもしれません。
「オイラー」は1700年代に活躍した偉人であり、現代の理系の学問に大きな影響をもたらした人物です。「オイラー」は“sigma”を提唱しただけでなく、円周率の”π“も彼が考案しています。
「オイラー」の逸話や功績についていくつかご紹介します。
歴史上で最多の論文を執筆
「オイラー」は歴史上で最多の論文を執筆したとされています。その数は何と856点に及びます。比較的短い論文は平均的に半年~1年ほどかかりますが、オイラーは短いものであれば一日で執筆できたそうです。
レポートや作文はオイラーにレビューをしてもらいたいですね。
数学史上最も美しい等式を発見
オイラーは生前、いくつもの公式や数式を発見していますが、その中の一つに数学史上最も美しい等式と呼ばれるものがあります。
それは「eiπ=-1」です。
数学をより深く学習されている方以外はなぜこの数式が美しいのかが分かりませんが、数学界ではこの数式が最も美しく、オイラーが偉人たる所以であるとされています。
失明しても数学の研究ができた
オイラーは30代の頃に目が不自由になり、最終的には両目を失明してしまいました。しかし、オイラーは変わらずに数学の研究を行い、むしろ、数学以外のことが頭に入ってこなくてよいと発言もしていたそうです。
失明しても数学の研究ができたのは、彼の子供たちに数式を書き、彼自身は頭の中で施行と計算をしたためです。
その他にも現代も使われている対数関数(サインやコサイン)、ネイピア数など、数学界では有名な定理や公式などを発見、提唱しています。
長くなりましたが、“sigma”はこのような偉人によって提唱された数学界の記号(単語)となります。
「シグマ メイル/ガール」とは?
続いては、“sigma”のスラングを見ていきましょう。
先ほどご紹介した通り、“sigma”は理系の分野で多用される難しそうな単語ですが、現代ではスラングも存在します。それが「シグマ メイル/ガール(sigma male/girl)」というものです。
「シグマ メイル」は、「男性中心主義のサブカルチャーにおいて、人気があり成功しているが、非常に独立心があり自立した男性を指すスラング」です。「一匹狼」に似た意味となります。
「シグマ メイル」は、「アルファ メイル」、「ベータ メイル」、「オメガ メイル」など、他のギリシャ文字を使用して男性のタイプを分類分けする風習から生まれたとされています。
「アルファ メイル」、「ベータ メイル」、「オメガ メイル」は「アルファ男性」、「ベータ男性」、「オメガ男性」とも日本語で訳されますが、日本だとほとんど聞いたことがない表現ですよね。
「シグマ メイル」及び「シグマ男性」はこの分類分けの風習から生まれており、ギリシャ記号については特に意味はないです。
簡単に「アルファ メイル」、「ベータ メイル」、「オメガ メイル」のそれぞれの特徴をご紹介します。
「アルファ メイル」の特徴
「アルファ メイル」は一般的にマッチョな男性で、より横暴で強い自我を持っている男性を示します。
「ベータ メイル」の特徴
「ベータ メイル」はいわゆる「草食系」の男性を示し、従順で前に立つタイプではない男性を示します。
「オメガ メイル」の特徴
「オメガ メイル」は社会的に責任のある役割や重要な役割に就くことを好まない男性を示します。
「アルファ メイル」、「ベータ メイル」、「オメガ メイル」の簡単な特徴をご紹介しました。日本ではあまり認知されておらず、海外の一部でこのような分類分けがされているようです。
「シグマ メイル/ガール」はなぜ話題なのか
「シグマ メイル/ガール」について話を戻します。
「アルファ メイル」、「ベータ メイル」、「オメガ メイル」これらの分類分けは日本ではほとんど認知されていません。しかし、「シグマ メイル/ガール」は認知度がやや高めです。
一定数認知されている理由は、SNSの流行りです。先ほどもご紹介しましたが、「シグマ メイル/ガール」の意味は「人気があり成功しているが、非常に独立心があり自立した男性および女性を指すスラング」です。この特徴をたくさんの人々がSNSで面白おかしく表現しています。
また、そもそものこの分類分けが若者の中で流行っており、シグマ メイルの「クールだけど人気があり成功しているイメージ」が憧れに繋がっていると思われます。
ネットで「シグマ メイル」と検索をすると、「シグマ メイルになるためには」や「シグマ メイルの特徴」などなど、様々な記事があります。
※元々男性の階級を表すスラングでしたが、近頃は男女の枠を超えて分類分けがされ始めています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は“sigma”についてご紹介しました。
“sigma”の元々の意味であるギリシャ文字から理系の学問において、また、「オイラー」についてご紹介しました。
更には、スラングである「シグマ メイル」についても触れていきました。
日常生活ではあまり使わない単語ですが、知っていて損はない単語ですので、覚えていただけれると幸いです。
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