英語を話している時に、「おなかが痛い」と伝えなければならないシチュエーションもあるでしょう。そんな時、正しく「腹痛」を英語で言うことはできますか?
また、ドラッグストアやお医者さんで薬をもらおうと思うなら、どんな腹痛なのかを伝えることも重要です。

そこで今回は「腹痛」にあたる英語と、腹痛の話をする時に使える表現をご紹介していきます。おなかが痛いことを伝えることに不安がある人は、ぜひ参考にしてくださいね。

「腹痛」は英語でなんと言えばいい?

「腹痛」は英語でなんと言えばいい?

まず、腹痛は英語でなんと言うのかを考えてみましょう。

通常、腹痛は「stomachache」で通じます。頭痛だと「headache」ですから、「ache」の部分が痛みを表すことは、ピンとくるでしょう。
多くの場合、「腹痛」を英語で表したい場合は「stomachache」で構いません。ですが、痛みの度合いや話している対象によって他の言い方もあるので、「stomachache」とあわせて下記にリストアップしました。

  • stomachache(通常の腹痛)
  • stomach pain(強め・激しめの腹痛)
  • bellyache(おなかのいたみ)
  • tummy ache(ポンポンいたい)

こんなにあるの?と驚いた人もいるかもしれませんが、上記のメモ書きからも読み取れるように、下の2つは主に子供に使う言葉ですから、子供がいない限りは日常会話で出てくることはありません。そういう言い方があるということだけ覚えておきましょう。ちなみに「bellyache」というと、腹部、腸のあたりだと思ってもらえます。

「Stomach pain」だけは使えるように覚えておくと良いかもしれません。これは体を丸めたくなるような強い腹痛のことを指しています。お腹がキリキリするときや、脂汗をかいてしまうときなんかは、こちらが適切でしょう。

胃痛と腹痛は言い分けしない?

日本だと、「胃痛」と言えば胃の痛みですし、「腹痛」と言えばそれより下の腸の痛みを指すことが多いでしょう。
では、英語ではどうなのかと言うと、どうやら日常会話の範囲では言い分けをしないようなのです。ですから、胃が痛くても、腹部が痛くても、一般的には上記でご紹介した「stomachache」を使います。

では、どうやって「胃」と「腸」の痛みを言い分けするかというと、「upper」や「lower」を使って表すのです。
「Upper stomach」と言えば胃と思ってもらえますし、「lower stomach」と言えば腸の方だと思ってもらえます。

もしも病院でお医者さんに対して「腹痛がする」と言いたい場合は「abdominal pain(腹部の痛み)」を使うと良いでしょう。しかし、これも胃と腸どちらにも使えるので、「upper」と「lower」をつけることで、どちらが痛いのかを表すことができます。
ちなみに、お医者さんに対して「stomachache」を使っても、問題はありません。

日本語の感覚だと、「胃が痛い」と「お腹が痛い」は明らかに違うのですが、英語では一般的には言い分けないというのは、不思議な感じがしますね。日本人はよく胃が痛くなるので、胃とお腹で言い分けるようになったのでしょうか。

腹痛の原因も伝えてみよう

腹痛の原因も伝えてみよう

ではここからは、上記でご紹介した表現も使いつつ、なぜお腹が痛いのかを織り交ぜなら、お腹が痛いことを伝えるフレーズをご紹介します。

お腹を壊している場合

Aさん
I have strong a stomach pain.
とてもお腹が痛いの。
Bさん
Are you OK? You look pale. What’s happened?
大丈夫?顔色が悪いけど。どうしたの?
Aさん
My stomach is upset. I think the oyster I had last night is making me sick.
お腹を壊しててね。昨日食べた牡蠣のせいで具体が悪くなったみたい。

Bさん
Oh! So you have diarrhoea. 
そうか!下痢なんだね。

「My stomach is upset.」という表現は、お腹を壊しているときや、胃の調子が悪い時に使います。「diarrhoea」というのは下痢のことですが、親しくない人や女性にあまりストレートに言うのは避けた方が無難です。

胃がキリキリする場合

胃がキリキリ痛いとき、「stomachache」ではあまり十分とは言えません。では、そんな時はなんと言うのかを会話例文でご紹介します。

Aさん
Hey, are you OK? You look sick.
大丈夫?具合が悪そうだけど。
Bさん
I have stabbing pains in my stomach. I think I should go home.
胃に刺すような痛みがあるんだ。家に帰った方がいいと思う。
Aさん
Yeah, you should. I’ll give you a ride.
うん、そうだね。送っていくよ。

キリキリするという痛みは、「刺すような痛み」ということかと思いますが、「刺すような痛み」は「stabbing pains」で表します。「stomachache」とは違い、複数形になっているのに注意しましょう。
そのほか、「鋭い痛み」と言いたいときは「a sharp pain」と言うことができます。こちらも「キリキリした胃の痛み」にぴったりな表現ではないでしょうか。

生理でお腹が痛い場合

女性なら、生理でお腹が痛いと言いたい時もあるはず。そんな時の会話例文も作成しました。

Bさん
You’re in bed all day today! What’s going on?
今日は一日中ベッドにいるね。どうかしたの?

Aさん
I’ve got a strong period pain today. I just can’t get up.
強い生理痛があって、どうしても起き上がれないの。

Bさん
Oh, I’m sorry to hear that. Is there something I can do for you?
ああ、それは大変だね。何かできることはあるかな?

Aさん
Not really. Just leave me alone. There’s nothing guys can do for cramps like this.
特にないわ。放っておいて。こんな生理痛があるときに、男の人にできることはないよ。

日常会話で生理は「period」というので、それに「pain」をつけることで「生理痛」と言い表すことができます。また、生理の話をしているときに「cramps」と言えば、それも生理痛という意味になります。
ただし、「cramp」は「痙攣」や「収縮」という意味で、何の前触れもなく「crapms」と言っても、生理痛のことと思ってもらえないこともありますから、注意しましょう。

腹痛ははっきりどんな痛みなのかを伝えることが大事!

一般的に英語では、胃痛でも腹痛でも、すべて「stomachache」と表します。特に明確にする必要がないときは、それで良いかもしれませんが、ドラッグストアや病院で薬をもらいたいときなどには、どこのどんな痛みなのかをはっきり伝えることが必要になるでしょう。
今回ご紹介したように「upper」や「lower」という言葉を用いて表せば、胃なのかお腹なのかを伝えることができます。また、痛む部分を手でおさえながら「お腹が痛い」と伝えるのも良いですね。

必要な時にきちんと痛みの場所や種類を伝えられるように、準備をしておけば、海外に行ったときなどに焦ることがなくなるでしょう。