皆さん、家電は好きですか?最近はさまざまな用途に特化した家電が出ていて非常に便利ですよね。
私はコーヒーが好きで毎日豆を挽いて飲んでいるのですが、先日ワンタッチのコーヒーメーカーの存在を知り衝撃を受けています。不便を楽しむか、便利に身を委ねるか、なんとも悩ましい今日この頃です。
ということで、今回のテーマは「家電」です。英語で家電を何と言うのかだけでなく、個々の製品の呼び方や、電気屋(家電量販店)などの関連表現の言い方まで網羅的に説明していきます。
これを読めば、あなたもイングリッシュ家電マスターになれること間違いなしです!
「家電」は英語で何て言う?
家電(電化製品)は英語で “home appliance”、または “household appliance” と呼びます。appliance の発音記号は「əplάɪəns」、カタカナだと「アプライアンス」に近い発音です。
appliance はもともと「器具・装置・設備」などを表す単語でしたが、device や equipment など類義語がたくさんあるので、現在では「appliance = 家電」というイメージが定着しています。そのため、home や household を添えずに appliance だけでも十分通じます。
また、日本でも「家電」と言う場合は複数の製品をまとめて意味することが多いように、英語の appliance も複数形(appliances)で使うことがほとんどです。
I love buying home appliances!
訳)家電買うの大好き!
キッチン家電、掃除家電は何と呼ぶ?
家電を用途によって呼び分ける場合、キッチン家電(台所家電)は “kitchen appliance”、掃除家電は “cleaning appliance” と呼びます。この場合、家にあることは明らかなので home や household は添えないのが自然です。
また、大きさによって分ける場合は、電子レンジ・ヘアドライヤーなどの小型家電は “small appliance”、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は “major appliance” と呼びます。この場合は home、household を添えてもOKです。
テレビやパソコンなどの電気機器は家電じゃない?
日本では、家庭で使う機械類をまとめて「家電」と呼びますが、英語ではテレビやパソコン、ゲーム機などの電気機器(電子機器)は electronics と表現します。発音記号は「ɪlèktrάnɪks(əlèktrάnɪks)」、カタカナだと「イレクトロニクス」といった発音です。企業から消費者向けに案内する場合は “consumer electronics(CE)” と呼ばれることもありますが、日常生活では electronics で問題ありません。
日本人の感覚からすると言い分けが面倒に感じますが、主に家庭で使うものが appliance、オフィスなどの家庭以外でも使うものが electronics と考えると納得がいくのではないでしょうか。炊飯器などがオフィスに鎮座していたらちょっと妙ですよね。
見分け方としては、「家事に役立つもの=appliance」、「仕事や趣味に役立つもの=electronics」と捉えてあげればOKです。
I use the same electronics both in my house and office.
訳)私は家とオフィスの両方で同じで電気機器を使っています。
ちなみに、electronics はもともと “electronic devices” が縮まったもので、electronic という単語は名詞ではありません。そのため、常に複数形の electronics で使われる点に注意しましょう。
白物家電、黒物家電って何?
日本では家電を「白物家電」「黒物家電」と分類することもありますが、これはそれぞれの家電が普及し始めたころの色が由来となっています。
洗濯機や冷蔵庫などの生活家電は、リビングなどに溶け込むよう白い製品が多かったので「白物家電」、テレビやゲーム機などの娯楽家電はスタイリッシュな印象の黒い製品が多かったので「黒物家電」と呼ばれるようになりました。
ここで気づくのは、白物家電は appliance、黒物家電は electronics と見事に対応していることです。
- 洗濯機・冷蔵庫・炊飯器など=白物家電(appliance)
- テレビ・ゲーム機・パソコンなど=黒物家電(electronics)
まったく違う理由にも関わらず、結果的に同じ分類をしているというのは面白い現象ですね。
ちなみに、英語にも white goods、black goods という白物家電・黒物家電に相当する表現が存在しますが、これらはいわゆる業界用語であるため、日常生活ではほとんど使われません。
具体的な製品名や電気屋などは英語で何て言う?
ここからは、家電に関連する諸々を英語で何と言うのかを確認していきます。家電の名前はカタカタで呼ぶことが多いですが、その中には日本でしか通じない和製英語も多く存在するので注意が必要です。
電子レンジ
電子レンジは英語で “microwave” と呼びます。もともとは microwave oven(電磁波のオーブン)と呼んでいましたが、日常的に使う電磁波が電子レンジくらいしか無いため、microwave だけでも通じるようになりました。
range という単語も電子レンジの意味で使われなくはないですが、竈(かまど)などが付いた旧式のものを指すようです。ジブリ映画でおばあちゃんがパイを焼いてくれるアレのイメージですね。
エアコン
エアコンは「エアコンディショナー」の略って知ってました?
ということで、英語ではエアコンのことを “air conditioner” と呼びます。略してCEでもOKです。
日本では季節問わずにエアコンのことを「クーラー」と呼ぶ人もいますが、英語の cooler にエアコンを指す意味はなく、クーラーボックスを表すことになるので注意しましょう。
冷蔵庫
冷蔵庫は英語で “refrigerator” です。略して fridge と呼ぶこともあります。
ちなみに、冷凍庫は英語で freezer です。現代の冷蔵庫は冷凍庫とセットになっていることがほとんどなので、わざわざ呼ぶことは少ないと思いますが、せっかくなので合わせて覚えておきましょう。
洗濯機
洗濯機は英語で “washing machine”、または “washer” と呼びます。
似た意味の単語に laundry(ランドリー)がありますが、こちらは大型の洗濯機のことを指すため、家庭用の洗濯機の場合はあまり使われません。とはいえ、大型の洗濯機を使用している家庭ではその限りではありませんが…。
掃除機
掃除機は英語で “vacuum cleaner” と言います。vacuum は「真空」という意味なので、vacuum cleaner で「真空構造を利用した掃除機器」といった意味ですね。
ちなみに、片手で持てる小型の掃除機は hand vacuum cleaner、自動で掃除してくれるロボット掃除機は robot vacuum cleaner となります。
ドライヤー
髪の毛を乾かすドライヤーは英語で “hair dryer” と言います。
日本では「ヘアー」を省いて「ドライヤー」とだけ言うのが通例ですが、英語圏で dryer と言うと「洗濯乾燥機」を指すのが一般的です。ミスコミュニケーションにならないよう、しっかり区別して覚えておきましょう。
電気屋・家電量販店
電気屋さんは “electronics store”、または “appliances store” と呼びます。
海外では日本のように家電に特化したいわゆる「家電量販店」というお店は一般的ではないようですが、あえて表現するなら家電量販店は “large electronics(appliances)store” とすれば良いでしょう。「大型の電気屋」という意味合いなので、こちらの意図することがスムーズに伝わるはずです。
まとめ
今回は家電をテーマにお話してきました。
ひとくちに家電といってもその種類はさまざま。日本語と英語で分類が異なるだけでなく、英語としては通じない和製英語もたくさんあるので注意が必要ですね。
とはいえ、家電は私たちの生活の一部。英語でコミュニケーションする際には避けて通れません。今回ご紹介したことを参考に、ぜひ積極的に会話の中に取り入れていきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!