“applicant”は「応募者」「志願者」の意味を持つTOEIC頻出単語です。

ビジネスにおいても欠かせない単語で、英語圏で生活すれば何かの契約や申込みをする際に必ず出てくる言葉です。

試験やビジネスでは必須でも、日常の気軽な会話ではあまり使うことがないので、実際に”applicant”という単語を見聞きしたとき、戸惑ってしまうかもしれませんね。

本記事では”applicant”の意味や使い方、派生語まで例文を使い詳しく解説します

最後まで読めば、”applicant”をしっかり理解し、実践でも使えるようになりますよ。

ぜひ最後まで目を通してみてください。

“applicant”の意味

“applicant”は名詞で、「志願者」「応募者」「申込み者」「候補者」という意味があります。

入学試験に出願したり、仕事に応募したり、ローンや奨学金などに申し込んだり、何かに立候補したりする人を意味します。

“applicant”は「申し込む」という意味の動詞”apply”から派生した名詞です。

”apply”に「人」を表す接尾語”ant”を付けると、「申込む人=応募者」の意味になります。

この接尾語“ant”は人を表す」ことを覚えておくと非常に便利です

1つの単語に多数の派生語がある場合、”ant”=「人」と覚えておけば、意味を区別する際に役立つからです。

「応募者、志願者」を表すには以下3つのパターンがあります。

  • 目的、希望するもの+”applicant”
  • applicant for  目的、希望するもの
  • applicant to 組織、機関

それぞれ詳しく見てみましょう。

  • 目的、希望するもの+”applicant”
    job applicant 求職者
    college/university applicant 大学出願者
    enlistment applicant 入隊志願者
  • applicant for  目的、希望するもの
    applicant for a credit card クレジットカード申込者
    applicant for a patent 特許出願人
    applicant for admission 入会(入学)希望者
  • applicant to 組織、機関
    applicant to college/university  大学出願者
    applicant to companyABC  ABC会社の求職者

基本的に“job applicant”は”applicant for a job”に、”enlistment applicant”は”applicant for enlistment”にと言い換えが可能ですが、目的や希望するものが複数の語で構成されている場合は通常“applicant for/to”の形が使われます。

  • applicant for a sales position 営業職の応募者
  • applicant to Harvard University ハーバード大学出願者

“applicant”を含む例文や重要語句

"applicant"を含む例文や重要語句

では”applicant”が実際にどのように使われるのかを見てみましょう。

また”applicant”を含む重要な語句も紹介します。

Aさん
There were many applicants for this position.
訳)この職種には多くの応募者がありました。

 

Aさん
I did an interview with the job applicant.
訳)就職希望者と面接しました。

Aさん
You  need a co-applicant to apply for your student loan.
訳)奨学金を借りるためには共同出願人が必要です。

この”co-applicant”「共同出願人」とは日本の連帯保証人のようなものです。

ローンの申請の際に同席し、金融資産の開示をし、返済能力があるかどうか申請人と一緒に審査され、返済にも責任を負います。

奨学金を借りる為に親がなったり、家を購入する時に配偶者がなったりします。

Aさん
The signature of the applicant is required here.
訳)ここに申請人の署名が必要です。

海外では契約の際に押印の代わりにサインするので、“signature of applicant”「申請人の署名」は英文の申請書や契約書には欠かせない用語です。

Aさん
It is necessary to fill in the relationship to the applicant.
訳)申請人との続柄を記入する必要があります。

“relationship to applicant”「申請人との続柄」とは、未成年が何かに申請するときに親の署名が必要なことがありますよね。このような申請人との関係を意味します。

“applicant”の類語”candidate”

candidate

“candidate”も「候補者」「志願者」という意味の名詞です。

では”applicant”と“candidate”ではどのように違うのでしょうか?

“applicant”は求人に応募した者のことです。その人が応募の資格や条件に満たしていなくても誰でも”applicant”にはなれます。

一方“candidate”は応募の条件を満たし候補となり、何かに選択される人のことです。

例文で違いを見てみましょう。

Aさん
He is an applicant to Tokyo University.
訳)彼は東京大学の出願者です。(自分で願書を出した)

Aさん
He is a Presidential candidate.
訳)彼は大統領候補者です。(党内で候補者に選ばれた)

“applicant”の派生語

"applicant"の派生語

“apply for/to~”「~に申し込む」

”apply”は”applicant”の派生語の動詞で、「〜に申し込む」という意味です。

  • apply for 目的、希望するもの
  • apply to 組織、機関

このようなパターンで使われます。

“apply for”もTOEIC頻出語句ですので、”applicant”と一緒に覚えておきましょう。

それぞれ例文を見てみましょう。

Aさん
She applied for a discount on her car insurance.
訳)彼女は自動車保険の割引を申請しました。

Aさん
I applied to several universities.
訳)数校の大学に出願しました。

“application”「応募」「志願」「申込用紙」

“application”も”applicant”の派生語の名詞で「応募」「志願」「申込用紙」という意味があります。

動詞”apply”に関連する名詞は”applicant”と“application”の2つがあるので注意が必要です。

両者の意味が混同してしまったら、先ほど説明した「接尾語”ant”は「人」を表す」ことを思い出してください。

例文を紹介します。

Aさん
Her application for a student visa was rejected.
訳)彼女の学生ビザの申請は却下されました。

まとめ

“applicant”の意味と使い方、派生語や類語などを説明しました。

使い方や”applicant for”と”applicant to”の違いなど理解できましたでしょうか?

“applicant”はビジネスにおいて契約や申請で不可欠な単語です。

またTOEICでは、”apply” “applicant” “application”から選択する問題が時折出題されるので、しっかり意味の違いを確認してください。

この記事でapplicant”の意味や用法を理解し、皆様のビジネスやTOEICでのお役に立てればと思います。