おうちでペットを飼っている人なら、餌をやることは日常的なことですね。
外国人も動物が大好きな人が多く、ペットや餌をあげる話題で会話が成り立つことがあります。
では、英語で「餌をやる」ってどのように言うのでしょう?give foods? だと違うんですね。
この記事では、英語で「餌をやる」などの正しい表現を紹介します。実はこの英語を覚えると、ペットにだけではなく使える、便利な単語を学ぶチャンスになるんです。
feedを使って「餌をやる」の英語表現
どんな動物でも鳥類または魚でも、自然界でなく農家、動物園、または自宅で飼っている場合は餌をあげる必要があります。
この記事を最後までお読みいただくために、ぜひ一つの単語をしっかり頭に入れましょう。その英単語とは「feed」です。本記事では例文で何度もfeedが出てきます。ぜひ、この機会に覚えるようにしてください。
feedの意味
feed(フィード)、なかなか覚えやすいスペルと発音ではないでしょうか?
現在形はfeed、過去形と過去分詞はfedになります。
まずは、feedの意味を辞書Cambridge Dictionaryで調べてみます。それぞれの例文も紹介しますので理解に役立ててくださいね。
Verb(動詞)give food
to give food to a person, group, or animal
冒頭で「give foods?だと違うんですね」とありましたが、まさしくfeedはgive foodを表す単語ということが分かります。
そして注目するのは動物だけでなく、人(a person)に食べ物を与えるときにもfeedだという点です。人間は脊椎動物に属していることを考えても納得ではないでしょうか?
例文もみてみましょう。
I usually feed the neighbour’s cat while she’s away.
普段、彼女が留守の間、近所のネコに餌をやっています。
Let’s feed the kids first and have our dinner after.
まずは子どもたちに食べさせて、その後私たちの夕食にしよう。
The kids love feeding bread to the ducks.
子どもたちってアヒルにパンをあげるの大好きだね。
また、feedには以下の用法などもあります。
- ベイビーの場合、ミルクを与えるときにもfeed。
- 植物が育つためのものを与えるときにもfeed。
- 機械やシステムなどに規則的、連続的に何かを入れるときにもfeed。
- 名詞としてペットなどが食べる餌や飼料のこと。
参考:Cambridge Dictionary “feed”
いかがでしょう? feed一つを覚えると、動物だけでなく人にもごはんを与えることを表現できます。例えば「あ〜もうこんな時間。塾の前に息子に何か食べさせないと」なんていうときにもfeedが使えるのです。
「餌をやる」の英語表現
それでは、ここで「餌をやる」の英語表現を紹介しましょう。
餌をやるというのは、人ではなく飼い犬や猫や農家など飼い主がする”食べさせる”作業ですね。こんな作業ももちろん、feedでバッチリ表現することができます。
I have to feed before I leave.
訳)出かける前に、餌をやらないとだわ。
How many times a day do you feed?
訳)1日に何回、餌をやるの?
Have you fed?
訳)餌はあげた?
「餌を与える」の英語表現
餌を与えるという表現があります。「餌をやる」と同じ餌をあげるという意味ですが、何が違うのでしょう。
一説には、餌をあげるは「餌を上げる」と書き、与えるの謙譲語(こちらをへりくだり、あちら側を立てて高く置く語)になります。ペットに対してへり下る言葉を使うのはおかしいということから、「餌をやる」が正しい言い方らしいです。家族のようなペットですから、へりくだっちゃ変だと考えることはこの時代には合っていない気がしますが、、、
さて、餌を与えるにしても、餌をやるにしても、feedが使われることに間違いはありません。日本語の複雑さを英語なら一言で言えるという良い例ではないでしょうか?
筆者の住む南ロンドン、自宅の周りにいくつも綺麗な公園があります。そのなかで頻繁に訪れる公園には池があり、そこには鶴、サギ、カモなどなど様々な鳥たちがいて平和に暮らしています。
家族連れがパン一斤持ってきて、子どもに餌やりをさせるのが人気なのですが、側にはこんな標識があります。
Don’t feed the ducks bread.(カモたちにパンをあげないで)
パンをfeedingしてはいけない理由は、パンは炭水化物が多く含まれますが栄養価に乏しく、お腹いっぱいにはなるものの鳥たちが太りすぎたり栄養失調になってしまうからです。
その代わり、地元の文化遺産のショップでは鳥のためのヘルシーな餌を飼って餌やりを楽しむことができます。
「魚の餌」の英語表現
ここからは、もっと具体的にfeedを使えるように例文を紹介していきましょう。
まずは、魚の餌です。
金魚に始まり、グッピーやネオンテトラなど、家で水槽を用意して魚を飼う人がいます。これらはすべて観賞するための魚であり、観賞魚の総称は英語で「aquarium fish」になります。
aquarium fishのために餌選びも大切で、栄養バランスの良い商品が人気です。
魚のための餌はfood for aquarium fishです。また、シンプルにfish foodでもOKです。
I’m looking for food for my fish. Can you recommend something?
訳)魚の餌を探しています。何かおすすめはありますか?
I feed fish-food to my fish twice a day.
訳)魚の餌は1日に2回やっているよ。
犬猫のエサの英語表現
犬派、猫派に分かれるところですが、犬やネコがペットして人気なのは相変わらずですね。餌もペットフードと呼ばれて定着しています。
英語では、そのままdog food(ドッグフード・犬のエサ)、cat food(キャットフード・猫のエサ)です。餌という言葉が日本独特のものということが分かりますね。英語はとってもシンプルです。
My dog, Lucy doesn’t like the new dog food I bought.
訳)愛犬ルーシーが昨日新しく買ったドッグフードを嫌がってる。
Cat food contains all of the nutrients, vitamins and minerals.
訳)キャットフードには栄養素、ビタミンやミネラルがすべて含まれているよ。
There are organic, vegetarian and vegan dog and cat foods nowadays.
訳)最近は、オーガニック、ベジタリアン、そしてヴィーガンのドッグフードやキャットフードがありますね。
ちなみに、「愛犬に餌をあげた」であれば、やはりfeedを使ってI fed my dog.になります。
家畜のエサの英語表現
家畜(かちく)とは、農家や家庭で飼われる鶏、牛、馬、羊、豚などを指します。
人間がその生活に役立つように野生動物を飼い養っているんですね。
家畜はfarm animal/barn animal/domestic animalなどに加え、餌を与えられて生きるというニュアンスからfeederという表現もあります。
このため、これらの動物にやる餌の英語表現は、そのままfeedで伝わります。
Cows eat about 30kg of feed every day.
訳)牛は毎日約30キロの餌を食べます。
Feeding is an essential part of the daily work for farmers.
訳)農家にとって、餌やりは毎日の仕事で欠かせないものです。
まとめ
feedは餌をやると言いたいときの便利な表現、give foodを一言で表現できます。また、人にご飯を食べさせるにも使えるのでぜひ覚えたい単語になります。
ぜひ、普段の生活でfeedを口に出して使ってみてくださいね!