さっそくですが、外国人から英語でPlease elaborate.と言われたら、これがどんなことをお願いされているか分かりますか?
この記事では、英語elaborateの意味と使い方を解説します。ビジネス英語としてもよく使われる表現を学ぶ機会にしましょう。
elaborateの意味
さっそく、英語elaborateの意味を紹介します。elaborateのカタカナ語の発音はエラボレイトやイラボレイトのような読み方になります。後ほど、使い方やexplainとの違いについても解説しましょう。
elaborateの意味
elaborateは動詞と形容詞の働きがあり、それぞれの意味は以下になります。
【動詞のelaborate】
~を詳しく述べる
~を念入りに作る【形容詞のelaborate】
入念な・苦心の末の
複雑な・入り組んだ
精巧な
それぞれの意味をまとめてみると、elaborateには時間と労力をかけるとても細かいものというイメージがあります。
elaborate「動詞」の使い方
まずは、動詞としての例文の使い方を例文でみていきましょう。「詳しく述べる」というところがポイントです。動詞elaborateの活用は、elaborate-elaborated-elaboratedです。
訳)詳しく計画を説明するのに30分かかりました。
訳)昨晩何が起こったのか、詳しく話したくなかったんです。
ミニ解説:elaborate vs explain
説明と言えばexplainがありますね。elaborateとの違いですが、explainはシンプルに説明することを意味し、一方elaborateはexplainの上をいくような詳しい説明というニュアンスになります。
elaborate「形容詞」の使い方
次に、形容詞の例文を紹介します。
「複雑な・入り組んだ・精巧な」という意味がありましたね。
訳)プロ野球選手の大谷翔平選手の妻である田中真美子さんは、いつも凝った服ではなくシンプルなものを着ています。
複雑だったり入り組んだりという意味を「凝った」として使っています。ちなみに、複雑や入り組んでいるときのelaborateの類語はcomplicatedです。
elaborateの語源
elaborateの動詞と形容詞の意味や使い方をみてきたところで、ここでは語源についても紹介しましょう。
elaborateの語源
多くの単語がラテン語由来であるように、elaborateもそれに当たります。「努力して作り上げる」「自分を励ます」という意味を持つラテン語elaborareが由来であり、17世紀くらいから、詳しく作り上げる・詳細に作り出すといった意味で使われるようになりました。
elaboratingとは?
elaborateの現在分詞はelaborating(エラボレイティング)です。
elaboratingの使い方
elaboratingで「苦心の末作り上げた」「入念な」また起草といった意味で使われます。以下、例文で確認します。
訳)私は新規プロジェクトの詳細を説明したメールを受け取りました。
入念に用意されたプロジェクト詳細をelaboratingで表現しています。
elaborate onの意味
elaborateを使用する際、ぜひ覚えたいフレーズがelaborate onです。
elaborate onで「~を詳しく説明する」
上で紹介した、動詞のelaborate例文2つに戻ってみましょう。
It took 30 minutes to elaborate on the plan.
(詳しく計画を説明するのに30分かかりました。)
I didn’t want to elaborate on what happened last night.
(昨晩何が起こったのか、詳しく話したくなかったんです。)
2つの例文にあるように、elaborate on ◯◯は「◯◯を詳しく述べる・説明する」を表現できます。計画について詳しく説明する、何が起こったかを詳しく述べる、という部分の訳です。
他にも、elaborate on the evidenceで証拠について詳しく説明する、elaborate on the ideaなら、そのアイデアについてさらなる詳細になります。いろいろ応用してelaborate onを使っていきましょう。
elaborateの意味 – ビジネス
次に、ビジネスのシーンでよく出てくるelaborateをみていきましょう。クライアントや上司、または同僚から求められるアレです。
ビジネスのelaborate
ここで、会話の例文を紹介します。
訳)健康に配慮し、高価すぎない新しい食品を開発する必要があります。
訳)同感です。でも、その点についてもう少し詳しく話してくれますか?例えば、ターゲットやどんな原料かなど。
クライアントや上司、または同僚から求められるアレとは「もっと詳しい説明」のことでした。
この会話例のように、ビジネスにおけるelaborateはCould you elaborate on that?といったパターンで「もう少し詳しく話してほしい」ことを依頼する表現となります。
「手の込んだ」の英語
形容詞elaborateには「手の込んだ」という意味がありました。「手の込んだ」とは、手がかかっていたり、細部までよく作られていてこみいっていたり複雑な様を指します。
elaborateで「手の込んだ」
訳)ホームパーティでは、手の込んだ食事をご馳走になりました。
おもてなしのため、念入りに料理する食事をelaborate mealなどと表現することもあります。海外のホームスティ先で、外国人の友達とのパーティで、elaborateな食事が出されることがあります。逆に、日本人が海外で日本食でおもてなしすることもよくあります。ぜひ、elaborate mealを覚えましょう。
訳)ウィリアム・モリスの植物モチーフの手の込んだデザインが大好きです。
日本にも、自然の要素をモチーフとした作品を多く持つ英国のデザイナー・モリスファンが多くいるでしょう。詩人、作家、思想家、活動家として多方面で活躍、アーツアンドクラフツ運動を牽引したことでも有名です。彼のデザインは細部まで作り込まれているのと色合いが魅力です。
まとめ
elaborateの意味は以下になります。
【動詞のelaborate】
~を詳しく述べる
~を念入りに作る【形容詞のelaborate】
入念な・苦心の末の
複雑な・入り組んだ
精巧な
explainのさらに上をいくような詳細を伝える場面では、ぜひelaborateを使えるようにしていきましょう。
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