特にビジネスシーンなどで、「詳細」という言葉を使うことは多いと思います。これが英語で言えたらカッコいいと思いませんか?ところが、実際に使う場面が少ないことからか、学生時代にビジネスシーンでよく使う単語はあまり習わないからは、「詳細」を表す単語を知っている人は少ないです。また、知っていても複数の単語のうちどれを使うのが適切かわからないとネイティブを相手にするにはまだ早いので、ここでそれぞれの単語の違いを知っていくことにしましょう!

一般的な「詳細」はdetails

「詳細」と言えばDetailと思った方、正解です!こちらは一般的な「詳細」を言う時に使われ、普通は複数形で言います。

ちょっと厄介なのがアクセントで、普通は前に置くのですが、実は後ろのおいてディテイルのテイルを強く読むので間違いではありません。リスニングをする時には「ん?」と思うかもしれませんが、どちらも覚えておきましょう。

Aさん
For the details, you can see the attached file.
訳)詳細は添付ファイルをご確認下さい

ちなみにDetailは形容詞になるとDetailedとなり、「詳しい~」という意味になります。「detailed information」だったら「詳細な情報」になりますし、「detailed breakdown of the bill」と言えば「請求書の詳細」という意味になります。名詞より形容詞の方が使いやすい場面もあるので、上手く使い分けましょう。

それから、Detailを覚えるのであれば外せない熟語があります。「in detail」ですね。前置詞を使うことで「詳細に」、「詳しく」という副詞句にすることができます。基本的には文末に置くだけで意味を発揮できるので、便利な後付けの熟語という感じです。

具体的で明確な「詳細」はspecifics

具体的で明確な「詳細」はspecifics

一般的な「詳細」を言うならDetailで良いのですが、それよりも具体的で明確な詳細を表したいのであればSpecificsの方が合っています。

形容詞は「specific」で、「明確な」という意味。こちらの方が有名かもしれませんね。この派生語だと覚えておきましょう。

Aさん
Can you tell me about the specific design?
訳)その設計の詳細について教えてくれない?
Bさん
OK. I’ll send you an E-mail.
訳)わかった。今からメール送るね

particulars

Particularsは、「詳細」と訳すこともあれば、「特定の」や「個別の」といった意味の方がしっくりくることもあります。どの訳にするかはその時々のシチュエーションによりますね。

こちらも形容詞があり、Particularと名詞と同じ形です。「in particular」という熟語は有名で、中学校で習った記憶がありませんか?こうしてみると、「in detail」で使われている前置詞と同じことがわかりますね。ちょっと覚えやすくなったでしょう。

minute

意外な単語で言えば、Minuteも「詳細な」という意味を表す形容詞ですね。普通なら「分」と時間を表す時に使うことの多い単語ですが、「微小な」という意味を持ち合わせる形容詞になることも覚えておきましょう。確かに時計を考えても、1分は短いですしね。

minute detailでも「詳細」という意味になるので、この2つをセットで使えることは覚えておきましょう。

full

full

もうひとつ意外なもので言うと、「いっぱい」という意味のFullも「詳細な」という形容詞になります。副詞にするならやはり前置詞を入れて「in full」とでき、「in detail」と同じように使えます。

ニュアンスとしては、Fullは「全部」という意味を持っているので、「省略していないすべての詳細」という意味を含みます。細かなことでも、省略して伝えることによる誤解や齟齬は時にありますから、「フルで教えて!」と言いたい場面も多いのではないでしょうか。

Aさん
Does anyone know the problem in full?
訳)誰かその問題について詳細を知ってる?
Bさん
I know, mum.
訳)私が知っています

more

Moreは、一般的には「もっと」という比較級のイメージが強いですよね。こちらはその意味を含みながら「さらなる詳細」という意味に派生します。

「more info」はよく見る表現ですが、これは「よりたくさんの情報」、つまり「詳細」になります。

411

411

「突然数字とはバグか!?」と思った方、ご安心ください。こちらも「詳細」という意味の英語です。いや、数字といった方が正しいのでしょうか。お察しの通りスラングなのですが、アメリカで使われます。読み方は、「four one one」です。

この番号、実はアメリカの電話番号案内の局番で、それが派生して「詳細」になりました。

Aさん
What’s the 411 for next meeting?
訳)次のミーティングの詳細は何なの?
Bさん
I’m not sure.
訳)わからない

まとめ

「詳細」という英語、学生時代に習ったものを思い出せた方もいれば、新しく変わった単語を習得できた方もいるのではないでしょうか。別の意味の方が強い単語であるFullやMoreなどもありましたが、派生していく様を見ればわからなくはありませんよね。また、アメリカに住んでいなければ意味がわからない「411」なんて面白いスラングもありました。「詳細」に関する英単語は名詞、形容詞、そして熟語にして副詞句として使うこともできるので、自分の使いやすいものや、使いやすいパターンを見つけてみてください。