皆さんこんにちは!今回は「トンネル」の英語についてです。
ふだん何気なく使っている英語ですが、英語圏ではどのように発音し、どのように使うのかはご存じでしょうか?
今回は「トンネル」についての英語や、例文を交えて一緒に使う英語などを幅広く解説します。
それでは見ていきましょう。
トンネルは英語で?
「トンネル」は英語で”tunnel”です。発音は「トンネル」ではなく、「タネル」と発音されます。発音練習をしないとなかなか伝わらない英単語ですので、”tunnel”の英語を聞き、練習してみましょう。
音声プレーヤー単数形は ”tunnel”であり、複数形も一般的な動詞と同じく”tunnels ”です。
また、一般的には ”a tunnel”(トンネル1つ)または”the tunnel”(特定のトンネル)というように冠詞を付けます。
「トンネル」は一般的な名詞と同じで、特殊な英単語ではありません。
しかし、発音が難しいので、事前に単語に触れていないと、聞き取れなかったり、通じなかったりします。
一緒に使う英単語をご紹介しますので、「トンネル」についての英語についてイメージを膨らませてみましょう。
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トンネルと一緒によく使う英語
「トンネル」と一緒に使う英語は以下の通りです。
例文も用意していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
トンネルを掘る
「トンネルを掘る」は”dig a tunnel”と表現します。
”dig”は「掘る」という意味の動詞となります。
主に土や地面を掘ることを示し、人間や動物が手や道具を使って穴やトンネルを作る場合に使用されます。また、探検や建設、採掘などの活動においても使われます。
過去形と過去分詞形は”dug”なので、表現する際は注意が必要です。
例文:
The ants diligently worked together to dig a tunnel in the soil for their colony.
訳)アリたちは一丸となって巣のために土壌にトンネルを掘りました。
Workers are digging a tunnel under the mountain.
訳)作業員たちは山の下にトンネルを掘っています。
diligently:勤勉に
soil:土壌
トンネルを建設する
「トンネルを建設する」は”construct a tunnel”と表現します。
“construct”は「建設する」という意味の動詞であり、建物や構造物を建てるときに使用されます。トンネルの他にも、道路、橋、ビルなど、物理的な構造(建造物)を作ることを指します。
また、「トンネルを建設する」は”constrct”の他にも、”build”を使用することができます。
“construct”は、より形式的で専門的な表現です。建設的な観点や技術的な側面を強調し、プロジェクトの計画、設計、工事の段階を含むことがあります。一方、”build”は建物や構造物を建てる作業全般を指す場合に使用されます。
“build”の過去形と過去分詞形は”built”なのでこちらも注意が必要です。
※” build“は他にも「(名声などを)築き上げる」や「(気持ちを)高める」といった意味もあります。
例文:
The city government plans to build a tunnel to ease traffic congestion.
訳)市当局は交通渋滞を緩和するためにトンネルを建設する計画です。
Engineers are working to construct a tunnel for the new highway.
訳)エンジニアたちは新しい高速鉄道のためにトンネルを建設するために働いています。
トンネルを探索する
「トンネルを探索する」は”explore a tunnel“と表現します。
“explore“は、「探検する」「調査する」といった意味で使われる動詞です。
“explore“は目的地や対象を明確にする必要があり、冒険的な雰囲気や好奇心を表現することができます。
“explore“の類義語は様々あります。大まかな意味は同じですが、ニュアンスに応じて使い分けることも可能です。
discover: 「発見する」「見つける」
investigate: 「調査する」「研究する」
search: 「探す」「捜索する」
venture: 「冒険する」「踏み込む」
例文:
They went to explore the ancient tunnels beneath the city.
訳)彼らは街の下にある古代のトンネルを探検しに行きました。
The submarine embarked on an expedition to explore ancient underwater tunnels.
訳)潜水艦は古代の水中トンネルを探索するための遠征に乗り出しました。
トンネルの最後の光
「トンネルの最後に見える光」は “light at the end of the tunnel” といいます。これは比喩的な表現で、「大変な苦労の後に見えてくる光」、「希望の光」という意味で使われます。
例文:
There is always light at the end of the tunnel.
訳)大変な苦労の後にはいつも希望の光があります。
You should put up with that because you will see the light at the end of the tunnel.
訳)苦労の後には希望の光が見えるだろうから、それに耐えるべきです。
トンネルを抜けて
「トンネルを抜けて」は”through a tunnel”と表現します。
“through“は主に前置詞、副詞、形容詞の役割を果たし、「〜を通り抜けて」という意味を持ちます。
しかし、「〜の間中」や「〜によって」、「〜のせいで」、「〜を経験して」など、時間や手段、原因、経験などに対して、様々な意味を持つ単語です。文脈に応じて意味を考えたり、表現したりする必要があります。
“through”は、意味がたくさんある難しい単語ですが、単語のコアイメージは「通り抜けて」で、throughの前には動詞が来ます。
“through a tunnel“をイメージとして持っていれば、その他の意味でも予測がしやすいので、この機会に”through“のイメージを掴んでみましょう。
例文:
We drove through the tunnel to reach the other side.
訳)私たちはトンネルを通って反対側に行きました。
The train passed through the tunnel, disappearing into the darkness.
訳)列車はトンネルを通り抜け、闇の中に消えていきました。
The marathon runners raced through the tunnel, encouraged by the echoing cheers of the spectators.
訳)マラソンランナーたちはトンネルを疾走し、観客の反響する声に励まされました。
The car drove through the tunnel, emerging on the other side to breathtaking mountain views.
訳)車はトンネルを通り抜け、反対側で息をのむような山岳の景色が広がっていました。
The train came out of the long tunnel into the snow country.
訳)国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
最後の例文は、川端康成の『雪国』冒頭部の一文の英訳です。日本語の文で主語が省かれていますが、この文の主語は列車と解釈するのが自然なので、the train を主語にしています。日本語は「トンネルを抜ける」となっていますが、ここでは、その列車は長いトンネルから出てきて、雪国に入っていったとした方が自然なので、throughは使わずに、「列車が出てきて入っていった」としています。
トンネルを使った比喩表現
日本には、トンネルを使った比喩表現もあるので紹介します。
桜のトンネル
通りの両側や川の両岸に桜の花が満開になって咲き誇っている光景は、「桜のトンネル」と呼ばれることあります。毎年3月下旬から4月にかけて、日本全国のあちこちで桜まつりが行われ、大勢の人が花見を楽しみます。
例文:
訳)日本では、3月下旬から4月上旬に満開の桜が川の両岸に咲き誇り、桜のトンネルを作ります。
訳)多くの花見客が、その季節に、桜のトンネルをくぐって歩くのを楽しみます。
「桜のトンネル」を英語にすると、”tunnel of cherry blossoms”です。
藤のトンネル
トンネルを作るのは、桜の花だけではありません。藤の花もトンネルを作ります。桜の花の満開時期が終わり散ってしまった4月下旬ごろ、藤の花が満開になって咲き誇ります。
藤の花は、長く垂れて艶やかに咲き誇ります。藤の花は、桜の花ほど日本のあちこちにはないですが、日本全国に藤の花が咲き誇る名所がいくつかあります。
訳)桜の花が散った後、4月下旬ごろから、藤の花が満開になって垂れ下がり、藤の花のトンネルを作ります。
wisteria flower: 藤の花
droop down: 垂れ下がる
fantastic atmosphere: 幻想的な雰囲気
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「トンネル」にまつわる英語表現を解説しました。
tunnnelとよく一緒に使えわれる動詞などを紹介し、「トンネルを抜けて」という表現や、トンネルを使った比喩表現も紹介しました。”light at the end of the tunnel”「トンネルの最後にある光」という表現がどういった場合に使えるのかも解説したので、機会があれば、ぜひ使ってみてください。
トンネルの定義は「地下や山、水中”などを”貫通する道路や通路」のことですので、”tunnel”と似たものである「洞窟」や「穴」つまり”cave”や”hole“と混同しないようにする必要があります。”tunnnel”は「貫通するもの」なので、”through”「~を抜けて」と一緒によく使われますが、”through”は前置詞、副詞、形容詞 なので、文中でtunnelと一緒に使う場合には、必ず動詞が必要になってきます。
「トンネルを抜けると、そこは〇〇だった」という文を英語で表現したい場合には、何を主語にすべきかを考えて文を作りましょう。長いトンネルの中を移動している時には、不安になったり苦痛に感じたりしますが、トンネルを抜けると光が見えてきますね。
トンネルを使った比喩表現が、桜や藤の花と一緒に使われることもあります。「桜のトンネル」や「藤のトンネル」がある風景はとても美しくて幻想的ですね。そういった花のトンネルなら、いつでも通り抜けてみたいですが、花のトンネルが通り抜けられる季節は限られています。
今回の「トンネル」の英語を活かして、表現の幅を広げていただけると幸いです。