納豆は好きな人と嫌いな人が分かれる食べ物の代表ですよね。
日本の朝食は絶対納豆だ、というほど好きな人もいれば、見るのも嫌、近くで食べないで!というほど嫌いな人もいます。実際、家族と離れて納豆を食べる人もいるそうです。
でも納豆は5大栄養素が含まれていて、がんの予防にもなるすごい食べ物なんですよ。
納豆を知らない外国人に納豆をどのように説明したら良いか、納豆にまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。
発酵食品は英語でなんて言う?
微生物の働きで、有機物が分解されて別の物質に変化することを「発酵」といいます。
発酵食品は、発酵により食品の味や栄養価が高められている食品のことで、私たちの周りには納豆以外にワインや日本酒などの酒類、醤油、チーズなど多くの発酵食品があります。
「発酵食品」を英語で表現すると「fermented food」です。(fermented:発酵した)
発音記号は「fə̀ːrméntəd」で、カタカナにすると「ファーメンティド」になります。
世界で初めての発酵食品は?
紀元前5,000年ごろ牛乳から偶然できたヨーグルトが初の発酵食品といわれています。
日本でも縄文時代や弥生時代には発酵食品が存在していたということです。
ただ記録に残っているものでは、奈良時代の瓜の漬物が日本初の発酵食品になります。
ヨーグルトも良い香りがするわけでもないですし、初めての発酵食品を食べた人は相当チャレンジ精神のある人ですよね。
発酵に関わる微生物
発酵に欠かせない微生物は、いくつかの種類があります。ひとつずつ確認してみましょう。
◆細菌◆
細菌にはさまざまな種類があり、発酵の際どのように働くのかは菌により異なります。
主なものとして、納豆を作る「納豆菌」、酢を作る「酢酸菌」、ヨーグルトやキムチを作る「乳酸菌」などがあります。
◆酵母◆
糖を分解することでアルコール発酵を促すのが酵母菌で、パン屋酒などを作るはたらきを持っています。
ビール酵母やイーストなどが主な酵母菌です。
◆カビ◆
カビの胞子が成長することで発酵を促します。主なものに麴菌やアオカビなどがあります。
酒、味噌、チーズ、かつお節などを作るのに使われます。
納豆を英語で説明したい
納豆は英語で「natto」もしくは「fermented soybeans」といいます。
外国人の中でも納豆は結構浸透しているので、「natto」で通じるようになってきました。
また納豆もご飯と同じで、数えようと思えば「一粒」「二粒」と数えることはできますが、食べる時は何粒かわからないですよね。そのため、「natto」に複数形はありません。
では、納豆を知らない外国人に納豆を説明するにはどうすれば良いでしょうか。
会話形式で確認してみましょう。
Eww. What are you eating? It smells so bad.
訳)うえっ、何食べてるの?すごく臭いんだけど
This is natto. It’s a traditional Japanese food. Natto will help your blood flow smoothly.
訳)これは納豆といって伝統的な日本の食べ物です。納豆には血液をサラサラにしてくれる効果があるんですよ。
納豆はその臭いで敬遠されがちですが、納豆を食べることで得られる効果を知ると、食べてみようと思う外国人も多いんだそうです。
ではもう少し二人の会話を見てみましょう。
Before it was eaten mainly in the Kanto region and was not very popular in the Kansai region.
訳)以前は関東地方で食べられており、関西地方ではあまり人気がありませんでした
Oh, was it?
訳)へえ、そうなんだ
But natto has become more widespread because of its health benefits. And it’s tasty.
訳)でも納豆が健康に良いことが分かると広い範囲で食べられるようになったの。それに美味しいしね
納豆の臭いが気にならなくなる方法
納豆の臭いがダメ、という人も食べてみれば美味しさに目覚めるかもしれません。
最近では「におわない納豆」も販売されていますが、「嫌い」と思っている人は少しの臭いでも気になってしまうかもしれません。
納豆の臭いを消す方法としてよく紹介されているのはポン酢やキムチ、マヨネーズです。
これらは納豆に入れても栄養が失われることはありませんし、キムチなどは納豆と一緒に食べると、より健康に良いとされていますから試してみる価値ありですね。
「納豆売」って知ってる?
納豆が庶民に普及したのは江戸時代頃のこと。ちょうどその頃に醤油が安く手に入るようになったことが理由と考えられています。
納豆は冬の食べ物であったのが年中食べられるようになったのも江戸時代のことです。
その頃には「納豆売」がいて、「江戸に烏の鳴かぬ日はあれど、納豆売りの来ぬ日はなし」という歌が詠まれるほど、毎朝納豆を売り歩く人がいたようです。
しかも、納豆を叩いて薬味のネギや辛子を入れて売っているという便利さで、そのままご飯にのせたり、味噌汁に入れて納豆汁にすることができたそうですよ。商売上手ですよね。
当時の江戸の朝餉の定番は、炊きたてのご飯と納豆、漬物に、納豆売り同様朝から売り歩いているシジミを使った蜆汁だったんですって。
当時の出来立ての納豆や蜆汁を食べてみたかったなあ、と思っちゃいますね。
甘納豆を英語で説明してみよう
「甘納豆」とは、小豆やエンドウマメ、ソラマメ、インゲンマメなどの豆類や栗、さつまいもなどを砂糖と共に甘く煮詰め、砂糖をまぶして乾燥させた和菓子のことです。
甘納豆は「納豆」が付くので納豆と関係あるのかと思われますが、全く別の食べ物。
その違いを英語で説明してみましょう。
Hey, it looks good. What’s that?
訳)ねえ、それ美味しそうね。それ何?
It’s ama-natto.
訳)甘納豆だよ
Eww. Is it sweetened natto?
訳)うええ、甘くした納豆?
No, it’s different from natto. Ama-natto is made of beans covered with sugar after simmering with sugar syrup and drying.
訳)納豆とは違うよ。甘納豆は豆を糖蜜で煮詰めて乾かした後、砂糖をまぶしたものなの
納豆巻きを英語で説明したい
「納豆巻き」は英語で「fermented soybeans roll」といいます。
納豆巻きの発祥は岩手県のお寿司屋さんだそうです。それまで高級なものだった寿司を低価格で提供するために身近な食材の納豆を使って巻物にしたのが始まりなんだそうですよ。
その後回転寿司やコンビニでも扱われるようになり、一般化しました。
酢飯と納豆を一緒に摂ると、納豆がカルシウムを吸収するパワーがアップします。
また便秘解消や生活習慣病を防ぐ働きもありますから、納豆巻きはおすすめですよ。
まとめ
納豆は、臭いが独特なため嫌われることも多いですが、栄養価は高く、健康に良い食べ物。
食べてみると美味しいので、もっとたくさんの人、たくさんの国に広まると良いですよね。
納豆の美味しさが世界に広まるよう、たくさんの外国人に納豆を紹介しましょう。
今日紹介した納豆にまつわる単語やフレーズも是非覚えて会話に役立てて下さいね。
いつも書いていることですが、インプットしたら同じだけアウトプットをすると英語力アップにつながりますよ。Let’s enjoy your life with English!