「メニューを見るのが好き」「メニューがなかなか決まらない」「メニューがいっぱいあって迷う」など、外食の際は「メニュー」ってよく使うワードですよね。

「メニュー」は英語でも「menu」なのですが、私たちはこの「menu」を間違った使い方をしていることが多いみたいです。

それはどういうことなのか、今回は「メニュー」にまつわるワードやフレーズをいろいろ紹介します。

「メニュー 」ってどういう意味?

英語の「menu」は「メニュー」という意味ですが、日本語では「メニュー」をどういう意味で使っているでしょうか?

例えば「このお店、メニューが豊富なんだ」という言葉、よく聞きますよね。

「メニューが多くて注文がなかなか決められない」という言葉も。

これらを英語で表現する場合、メニューを「menu」に置き換えることはできません。

というのも、日本では「メニュー」という言葉を「料理」の意味で使っているからです。

英語の「menu」は「メニュー」という意味しかありません。

ではさきほどの文章を英語に直すとどのような表現になるのでしょうか。

「このお店、メニューが豊富なんだ」
➡ There are so many kinds of dishes(food) in this restaurant.

「メニューが多くて注文がなかなか決められない」
➡ I can’t decide what to order because there are too many kinds of foods on the menu.

このように、日本語でいう「メニュー」、というか「メニュー」を「料理」という意味で使う場合には「food」「dish」を使います。

「メニュー」は「献立」じゃない!

「今日のメニューは何にしようかな?」「今晩のメニューは何?」ってよく使いませんか?

この場合の「メニュー」は「献立」の意味で使われていますね。

ですが、「menu」には「メニュー」以外の意味はない為、そのまま英語にはできません。

家の中で間違える分には大した影響はありません。

でも例えばお友達のお家で「What’s the menu for today?」なんて言ってしまうと「あなたが作れる料理の中から選ばせて」と言っているように聞こえてしまうかも。

悪気なく使ってしまいがちですから注意しましょう。

「今日のメニューは何にしようかな?」
➡ What should I make today?

「今晩のメニューは何?」
➡ What’s for dinner?

「サイドメニュー」って何?

「サイドメニュー」って何?

ファストフードのポテトなど、メインメニュー以外の料理を「サイドメニュー」といいますが、この「サイドメニュー」を英語ではどのように表現するのでしょうか。

このサイドメニューは元々英語なので「side menu」で表すことができますよ。

Aさん
This restaurant has a wide variety of sides.
訳)このお店はサイドメニューが充実しているんだよ
Bさん
hmm…They all look delicious and I can’t choose one.
訳)うーん、どれもおいしそうで選べないわ

 

「定番メニュー」って英語で何ていう?

「定番メニュー」という言葉、どんな時に使いますか?

例えば「そのお店に来ると絶対注文すると決めている料理」と言いたい場合。または「中華料理店に必ず置いてある料理」などを指す場合に使いますよね。

他にも「お父さんがお母さんの機嫌を取るときにいつも作る料理」を表現する時にも使えるかもしれません。

さて、この「定番メニュー」もそのまま英語にすることはできないんです。やはりここでもメニューは「dish」や「food」を使います。

Aさん
This is the dish I always order when I come to this restaurant.
訳)これはこのお店に来たら絶対注文すると決めている料理です
Bさん
I’d love to try it, too.
訳)私もぜひ食べてみたいわ
Aさん
Dumplings are a dish that is always available in Chinese restaurants.
訳)餃子は中華料理店に必ずと言っていいほど置いてある料理です
Bさん
Yes, they are.
訳)そうだよね

 

「定番メニュー」を使った会話をもう少しみてみましょう。

Aさん
Wow, this curry is soooo good!
訳)うわぁ、このカレー、すっごくおいしい!
Bさん
It is a staple dish in our home when we have guests.
訳)お客様がいらした時の我が家の定番メニューなんだ

「staple dish」「定番メニュー」という意味になります。

 

「料理」を表す英語の一覧をチェック!(food / meal / dish)

「サイドメニュー」って何?

料理や食事は日常生活の中で欠かすことのできないものですよね。

「料理」や「食事」を表す単語は「food」「meal」「dish」などがありますが、実はそれぞれの意味合いは少しずつ異なります。

それぞれの違いを確認してみましょう。

food

「food」は「食べ物」や「料理」「食品」などの意味を持つ単語で、他の2つと比べて最も広い意味で使えます。

「食べ物」であれば全て「food」を使えます。

「料理」として完成しているものはもちろんですが、野菜や果物、乳製品などの「調理・加工しなくても食べられるもの」に対しても使えますから大変便利な単語です。

基本的には「不可算名詞」として扱われ単数形を用います。

ただし例外として「明らかに単数」、また「明らかに複数」を表す場合「a food」や「foods」のように「a」や「s」を付けて使います。

Aさん
Yakiniku is one of my favorite foods.
訳)焼肉は私の好物の一つです
Bさん
You like any beef dish, don’t you?
訳)牛肉の料理なら何でも良いんでしょ?

※「好物がたくさんある中の一つ」なので、この場合は「foods」になっています。

meal

主に「食事」という意味で用いられる単語です。

「料理」は「料理全体」のことについても「一皿の料理」についても用いられますが、「meal」はその場の食事全体のみを指し、個別の料理には使いません。

そのため、夕食がパスタとピザとサラダとフルーツであった場合、「meal」はそれら全体を表します。(一回の食事全てを指すわけですね)

Aさん
I don’t need dinner tonight.
訳)今日は夕飯は要らないわ
Bさん
What’s wrong with you?
訳)具合でも悪いの?
Aさん
No, because I was treated to a meal at my friend’s house.
訳)いや、友達の家で食事をごちそうになったから

 

dish

「お皿に盛られた状態の食べ物(料理)」に対して使われる単語です。

調理していなくてもお皿の上に盛り付けられて食べられる状態であれば「dish」が使えるというわけですね。

あくまで個々の料理、一皿の料理について言及する場合に「dish」を使います。

Aさん
The seafood dishes at this restaurant are excellent.
訳)このお店の魚介料理が最高なんだよ
Bさん
Really? I’ll definitely have to try them.
訳)そうなの?それは是非とも食べてみないとね

 

「お品書き」を英語でいうと

和食のお店に行くとメニューではなく「お品書き」と書かれていますよね。

この場合の「お品書き」はお店が出している全ての料理のリストのことで、英語にすると「menu」になります。

他にも「お品書き」には同人誌の即売イベントやコミックマーケットなどで販売、配布するものの内容や価格の一覧表を指す場合もあります。

Aさん
Hey, all the prices on this restaurant’s menu are listed as “market value”.
訳)ねえ、このお店のお品書き、全部「時価」になってるよ
Bさん
Well, maybe it’s okay.
訳)だ、大丈夫だよ、多分。
Aさん
You’re having shifty eyes
訳)目が泳いでるよ

「お品書き」の準備

前述のとおり、「お品書き」には「同人誌の即売会やコミックマーケットで配布するリスト」の意味もあります。

同人イベントの前に「お品書き」を準備するのはとても重要です。

Aさん
You should prepare your menu about a week before the event.
訳)「お品書き」はイベントの1週間前をめどに準備した方が良いよ
Bさん
It’s kind of a hassle.
訳)なんだか面倒くさいなあ
Aさん
It’s pretty easy to make one if you use a template.
訳)テンプレートを使えば結構、簡単に作れるよ

 

おしゃれな英語のメニュー

おしゃれな英語のメニュー

海外のレストランやカフェのメニューってなんだかおしゃれですよね。

メニューをチョークで書く仕事(チョークアート)もあるほどですから、お店にとってメニューは「お店のイメージを作るもの」になっているんでしょうね。

海外に行ったときなど、メニューを見て「これってどういう料理なんだろう?」と思うことはありませんか?

メニューでよく使われるワードやフレーズを覚えれば旅行したときに困らなくて済みますし、英語で料理の説明をする場合にも役に立ちますよ。

メニューを見てオーダーしてみよう

海外でちょっと良い雰囲気のレストランに入ったものの、メニューが分からず何を注文していいやら、という経験のある人は意外と多いようです。

そんなことにならないために、メニューの見方を覚えておくと良いですね。

まず、メニューは基本的に「前菜」「サラダ」「スープ」「メインディッシュ」「サイドディッシュ」「デザート」の順に並んでいます。

前菜、サラダ、スープを1つずつと、魚料理か肉料理いずれかのメインディッシュを選ぶのが良いでしょう。

ただ、お店によっては量が多すぎる場合もありますからお店の人に確認すると良いですね。

 

◆starter / appetizer(前菜)◆

Aさん
How large is the portion?
訳)一人前の量はどの位ですか?
Bさん
It is about 200 grams and it comes with vegetables.
訳)一人前は約200gで野菜が一緒についてきます

 

◆salad(サラダ)◆

Aさん
Hey, what’s tossed salad?
訳)ねえ、トスサラダって何?
Bさん
It’s a salad with vegetables and dressing tossed in a bowl.
訳)ボウルの中で野菜とドレッシングを和えたサラダのことだよ

 

◆soup(スープ)◆

Aさん
What’s soup of the day?
訳)本日のスープは何ですか?
Bさん
It’s potage soup with broccoli.
訳)ブロッコリーのポタージュです

 

◆main dish(メインディッシュ)◆

Aさん
How would you like your steak cooked?
訳)ステーキの焼き加減はどうなさいますか?
Bさん
Medium rare, please.
訳)ミディアムレアでお願いします

◆dessert(デザート)◆

Aさん
Would you like some dessert?
訳)デザートはいかがでしょうか?
Bさん
Could I have the menu?
訳)メニューを頂けますか?

 

イメージを伝えるフレーズ一覧

では実際に英語のメニューにある、料理や味をイメージできるワードについて紹介します。

これを覚えておくと、人に説明するときにも、海外でメニューを見るときにも役立ちます。

 

word

意味 イメージ

tender

やわらかい

特にお肉の柔らかさを伝える場合に使われます

crispy

サクサクした

衣のサクサク感など、食感の良さが伝わります

juicy ジューシー

瑞々しい、しっとりしたなど良い意味で水分がたっぷりなイメージ

rich

濃厚な

コクがあって濃厚なイメージ

fresh

新鮮、採り立て(獲り立て)

生で食べる野菜や魚についての表現に使われます

simmered

時間をかけて煮込んだ

じっくり煮込んで作られたイメージ

authentic

本場の

観光客が魅力的に感じるイメージ

classic

元祖、昔ながらの

「本家」のようなイメージ

local

地元の

地産地消のイメージ

 

まとめ

メニューを見て料理がイメージできるようになるといろいろ冒険できて楽しいですよね。

迷ったときには、お店の人にどんどん質問してみると良いですよ。

どこのお店でも笑顔でいろいろ説明してくれるはずです。

コミュニケーションが取れるとうれしくて会話も弾みますし、英語力もついてきます。

思い切って話しかけてみましょう。Have a fun!