世の中にはいろいろな有効期限があります。先日、カップ麺が無料でもらえるクーポンを大事に仕舞っていたところ、気づいたら有効期限が過ぎていました…。無料なのだから損はしていないはずなのに、なんだか無性に悔しかった今日この頃です。

ということで(?)、今回のテーマは「有効期限」です。

英語で有効期限を何と言うのか、よくある消費期限・賞味期限といった使用期限の使い分けはあるのか、そして期限切れを表すにはどうすれば良いか等、有効期限に関するあれこれについて徹底解説します。

これを読めば、とっさのシチュエーションでも有効期限についてしっかり発言することができるようになりますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

 

「有効期限」は英語で何て言う?

「有効期限」は英語で何て言う?

有効期限は英語で “expiration date” と言います。date を省いて expiration だけでもOKです。

発音記号は「èkspəréɪʃən(ekspɜ:ˈeɪʃʌn)」、カタカナ表記だと「エクスパレイション(デイト)」が近いでしょう。

expiration date という表現は、物の有効期限や使用期限だけでなく、食べ物や薬などの消費期限、契約の満了期限など、幅広い「期限」に使うことができる万能ワードです。

Aさん
When is the expiration date of that coupon?
訳)そのクーポンの有効期限はいつ?
Bさん
Oh, it’s by tomorrow!
訳)うわ、明日までだ!

 

ちなみに、イギリスでは “expiry date(エクスパイリーデイト)” と呼ぶそうです。こちらも date を省いた expiry だけでも通じます。

Aさん
It’s important to check the expiry before signing a contract.
訳)契約を交わす前に有効期限を確認することが大切です。

 

「消費期限」と「賞味期限」の区別は英語にもあるのか

ところで、日本では食品に「消費期限」と「賞味期限」という記載がされていますが、それぞれの違いをご存知ですか?

消費期限というのは、安全に食べることができる期間のこと。つまり、期限を過ぎて食べたらお腹を壊しても文句が言えないということです。一方の賞味期限というのは、おいしく食べることができる期間のこと。そのため、賞味期限を多少過ぎていたところでお腹を壊すことはありません。

さて、食品の消費期限は先述の通り expiration date でOKですが、賞味期限の場合は best-by date と言います。その期限まで(by)なら最高の味(best)ということですね。似た表現ですが、best-before date という言い方も存在します。

Aさん
The best-by date of this natto was yesterday. So I threw it away.
訳)納豆の賞味期限が昨日だったから捨てちゃった。
Bさん
What? It’s still edible.
訳)えっ、まだ食べられるのに。

 

ちなみに、具体的な消費期限・賞味期限を表す場合は、それぞれの date の部分に具体的な日付を入れればOKです。その際、日付の順番はアメリカとイギリスで以下のように異なるので注意しましょう。

  • アメリカ英語:月/日/年
  • イギリス英語:日/月/年
Aさん
EXP: 051723

訳)消費期限:2023年5月17日(アメリカ式)

※EXPは expiration の略称です。

「期限切れ」は英語で何て言う?

「期限切れ」は英語で何て言う?

期限切れ①:expire

期限切れを表す際に最も一般的なのは “expire” という動詞を使う方法です。

expire は先述の expiration の動詞版で「有効期限が切れる」という意味があります。発音記号は「ɪkspάɪɚ(ekspάɪɚ)」、カタカナ表記だと「エクスパイア」となります。

具体的な使い方のバリエーションは以下の通りです。

  • A expire ⇒ 「Aの有効期限が切れる」
  • A is expired ⇒ 「Aは有効期限が切れている」
Aさん
My driver’s license will expire next month.
訳)免許証の有効期限が来月切れるんだ。
Bさん
Really? My license is already expired.
訳)まじ?僕のはとっくに切れてるけどね。

 

期限切れ②:expiration date + pass

期限切れと言いたい場合、expiration date と pass を組み合わせて表現することも可能です。

pass は「過ぎる」という意味で自動詞・他動詞どちらでも使えるので、以下の2通りの言い方が考えられます。

  • expiration date + pass ⇒ 「有効期限を過ぎる」
  • A + pass + expiration date ⇒ 「Aが有効期限を過ぎる」
Aさん
This face cream smells strange…
訳)このフェイスクリーム変なにおいがする…。
Bさん
It may have passed the expiration date.
訳)期限切れなんじゃないかな。

 

期限切れ③:invalid

期限が切れて有効でない状態は “invalid” という形容詞を使って表すことも可能です。

発音記号は「ínvəlɪd(ínvlìːd)」、カタカナ表記だと「インヴァリッド」になります。

Aさん
This credit card is invalid.
訳)このクレジットカードは期限切れです。

 

また、in- を付けない valid は「有効だ」という意味の形容詞として使用可能です。

Aさん
This coupon is valid for today only.
訳)このクーポンは当日限り有効です。

 

パッと見 expiration date(有効期限)と似た使い方ができていますが、valid が表すのはあくまで「有効だ」という状態です。valid 自体には「有効期限」という意味はないので注意しましょう。

 

期限切れ④:overdue

予定していた期限を過ぎることは “overdue” を用いて表すことができます。

発音記号は「ˈovɝˈdu(ˈəʊvɜ:ˈdu:)」、カタカナだと「オーバードゥー(デュー)」となります。

Aさん
Hey, your assignment is overdue.
訳)ねえ、宿題の期限が過ぎてるよ。
Bさん
I messed up!
訳)やっちまった!

 

overdue に含まれる due はもともと「予定」という意味で、overdue は予定を超過してしまったことを表します。そのため、万一期限が切れても何かが失効するわけではなく、その他の期限切れよりは融通が利くイメージです。

とはいえ、当然褒められたことではないので、なるべく overdue にならないように気を付けましょう。

 

まとめ

今回は「有効期限」について詳しく確認してきました。

最もポピュラーなのは expiration date という言い方。「有効期限が切れる」という意味の動詞 expire と合わせて覚えておけば、いろいろなシーンで活用することができるでしょう。

今回ご紹介したことを参考に、ぜひ期限切れを起こすことのない、計画的な生活を英語で実現していきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!