大学生時代の話に花を咲かせるとき、自分の専門分野について話す時など、「大学」について話す機会は多いですよね。
そんな「大学」について、英語では何と言うのでしょうか?
多くの人がUniversityを思い浮かべたかと思います。
または、Collegeを思い浮かべたかもしれませんね。
UniversityとCollegeには、どんな違いがあるのでしょうか?
実は、国によってUniversityとCollegeでは大きく意味が違う事があり、混同していると思わぬ誤解を生むこともあります。
この記事では、「大学」を表す英語表現や、大学にまつわる英語表現の一覧を紹介していきます。
この記事を読み終わる頃には、「大学」について話す時に困らないだけの英語表現を知っているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
大学を表す英語表現
「大学」を表す英語表現は、主に以下の2つです。
- University
- College
「大学」の英語表現と聞かれてすぐにこの2つが思い浮かぶ人も多いかと思います。
この2つにはどんな違いがあるのでしょうか?
特に、「College」については、国ごとに認識が違うので注意が必要です。
順に見ていきましょう。
アメリカの場合
1.University
Universityと言われると、規模の大きい総合大学を思い浮かべるようです。
学部の数や生徒数、大学院の有無などを連想して、UniversityかCollegeかを使い分けるようです。
また、Universityには二年制の短期過程がない事も特徴です。
2.College
CollegeはUniversityと比べて、小規模な大学を連想することが多いようです。
Universityが複数の学科や研究科が集まった「総合大学」を連想するのに対して、Collegeは複数の学科や研究科はありません。
また、Universityは大学院過程を設けているところが多いですが、Collegeには基本的に大学院過程はありません。
Collegeには二年制の公立大学であるコミュニティ・カレッジがあります。
ゆえにUniversityは四年制、collegeは二年制と四年制の両方があるという違いがあります。
イギリスの場合
1.University
イギリスの場合も、総合大学をUniversityと呼びます。
また、アメリカでは使われませんが、口語でUniversityを縮めて「Uni(ユーニ)」と表現することもあります。
2.College
イギリスで使われる「College」は、アメリカの「College」とは大きく意味が異なります。
アメリカでは広く「大学」という括(くく)りで「College」を使うのに対して、イギリスではCollegeは中学校卒業後の継続教育機関や、専門学校を意味します。
また、総合大学を構成する一部の学校も意味するようです。(例えば、ケンブリッジ大学の中には、31ものCollegeがあるようです。)
このように、Universityがアメリカとイギリスで同じような意味を持っているのに対し、Collegeの認識は大きく違うことがわかりますね。
イギリス準拠のCollegeが使われる国では、When I was a ○○ student…と言う時に、○○の部分にUniversityを入れるかCollegeを入れるかを考える必要がありそうです。
大学に関する英語表現一覧
ここからは、大学に関する用語の英語表現についてみていきます。
学部
「学部」を表す英語は、主に以下の表現が使われます。
- Department
- Faculty
「○○学部」と言う時は、「Department of 学部の名前」と表現します。
- department of economics(経済学部)
- department of education(教育学部)
Facultyを用いる場合も、同じように表現します。
- Faculty of Science (理学部)
- Faculty of Aviation (航空学)
ほぼ同じ表現ですが、場合によって「faculty」の方が上で「department」が「faculty」に所属しているイメージで使われます。
専攻分野
大学での専攻分野を表す時は「Major」を使います。
動詞として「専攻する」という意味でも使われますし、名詞で「専攻」という意味でも使われます。
名詞として用いた場合
I graduated with a major in English.
訳)英米語学部を卒業しました。
動詞として用いた場合
I major in engineering.
訳)工学を専攻しています。(工学部です。)
My major is psychology.
訳)心理学を専攻しています。(心理学部です。)
単位
大学時代に学生さんが授業に出て取る「単位」を表す時は「school credit」を使います。
また、口語では「Credit」と言うのが一般的です。
You need over 84 credits in order to graduate.
訳)卒業するための単位は84以上が必要です。
This class is 10 credits.
訳)この授業は10単位です。
学位
学士課程、修士課程などの学位を表す時は「Degree」を使います。
- Bachelor’s degree
学士 - Master’s degree
修士
一般的に四年制大学を卒業すると学士号、大学院で修士課程を卒業すると修士号を付与されます。
大学院
大学院を表す時は「Graduate school」を使います。また、略称として「Grad school」も広く使われています。
Graduateが「卒業」、schoolが「学校」ですね。
大学院は、大学を卒業した後に行くところなので、そのイメージでOKです。
I got my masters degree at a famous graduate school.
訳)名門の大学院で修士号を取得しました。
学士
四年制大学を卒業すると付与される「学士号」はBachelorを用いて表現します。
- Bachelor of Laws
法学部学士 - Bachelor of Science
理学部学士
修士
大学院で修士課程を修了すると付与される「修士号」は、Masterを用いて表現します。
- Master of Arts
学芸修士 - Master of Science
化学修士
また、ビジネスを専門に学ぶMBAも、「Master of Business Administration」の略で「経営学修士」の意味です。
「ビジネス資格」として認識している人も多いようですが、しっかりとした大学院の学位なんですね。
研究
大学院で行われている「研究」は、Studyを用いて表現されます。
Studyと言うと「勉強」のイメージが強いですが、大学院で行われる「研究」もStudyが用いられるんですね。
Ecology is the study of habitats and the living things that live in them.
訳)生態学とは生息地とその中の生物の研究のことである。
Many studies have been made to determine the effects of smoking on the lungs.
訳)喫煙が肺に与える影響を究明するために多くの研究がなされてきた。
まとめ
この記事では、「大学」に関する英語表現について、以下の点からお伝えしてきました。
- 「大学」を表す際は、規模が大きい方をUniversity、規模が小さい方をCollegeで表すのが一般的
- アメリカではUniversityとCollegeを厳密に区別しない場合が多い
- イギリスでは、UniversityとCollegeを明確に区別し、CollegeはUniversityの一部であることもある
- 学部、専攻、単位など、大学にまつわる英語表現の一覧
高校生までとは違い、大学では専門分野を持って学ぶことが多いです。
ですから、大学で学んだことを英語で話せると、自分の専門分野についてスムーズに話すのにとても役に立ちます。
この記事でお伝えしたことで、あなたの英語表現が豊かになれば幸いです。