学校に必ずある体育館。体育館では体育の授業が行なわれるだけでなく、地元の団体に開放してインドアスポーツなどに使われる大きな設備でもあります。

お子さんが学校に通われていたり、何かしら屋内で行なうスポーツをしている人であれば「体育館」の英語表現を知っておきたいですね。スポーツ好き、ジム通い好きの外国人と話しが盛り上がることもあるでしょう。

そこでこの記事では英語で言う「体育館」、そしてまつわる表現をいろいろみていきましょう。

スポーツの室内競技などが行われる施設

sport venue

オリンピック種目を含め、室内で行なわれる競技が多くあります。気軽なものでは卓球、バドミントンだったり、やってみたい競技ではフェンシングやトランポリンが挙がるかもしれません。

このようなスポーツの競技を行なう施設の英語名ですが、いくつかあることが分かります。以下はどれも室内でスポーツが行なわれる施設を著しています。

  • sport venue
  • arena
  • gymnasium
  • indoor sport centre
  • indoor sport facility

それぞれを詳しく解説していきましょう。

sport venue

venue(ヴェニュー)とは、競技大会、コンサート、大きな会議などが開催される会場、建物、場所を指します。sportをつけてsport venueにすることで、スポーツが第一の目的の場所になります。

arena

さいたまスーパーアリーナや横浜アリーナなど、日本語でも使われるアリーナという言葉。アリーナのスペルはarena、競技場という意味を持ちます。広いオープンスペースの周囲を観客席を収容できるよう設計されていることが特徴であり屋内の場合もあります。

gymnasium

ジムまたはトレーニングジムという言葉があり、多くの人が定期的に通って体を鍛えますが、ジム(gym)はgymnasium(ジムナジウム)を省略したものです。私たちが考えるスポーツジムより大きいサイズの建物をgymnasiumと呼びます。

indoor sport centre

こちらのフレーズは見た感じそのままでindoor(屋内・室内)のスポーツセンターになります。ビルディング内にはスポーツホール、フィットネススタジオやジム、施設によってはクリニックが併設されていることがあります。

indoor sport facility

こちらもindoorが使われた表現です。facility(ファシリティ)がポイントですがズバリ、施設・設備・機関といった意味をもっています。

それぞれの特徴を紹介しましたが、英会話の場面では完璧に使い分けなくても「どこどこの○○スポーツ施設」といった感じで話せば話し相手には特定の施設ということが問題なく伝わるでしょう。

学校の体育館

badminton

さて、室内のスポーツ施設と言えば、学校にある体育館ですね。お子さんのいらっしゃるご家庭では学校を訪れるときに見る体育館にはノスタルジーを感じることがあるかもしれません。また、体育館は自然災害などの非常時に体育館が避難場所として使われることもあります。
ここでは、海外の学校で体育館が英語でどう呼ばれているのか紹介しましょう。

sports hall

体育館というときの英語の代表的な表現がsports hall(スポーツホール)です。スポーツを行なうホール、hallとは集会場、会館という意味をもち、スポーツ以外にも講演会や式典などのために多くの人が入れるサイズ感になっています。

例えば、イギリスの中学校、高校ではsports hallが必ず併設されています。体育の時間、また放課後のアフタースクールクラブでバスケット、ネットボールなどに使われる天井の高い建物です。
sports hallは各スポーツに必要なゴールなどがあらかじめ設置されていますし、床にはコートのために色違いのラインが何本も引かれています。
ちなみにネットボールとは、バスケットボールを元にして生まれたイギリスで誕生したスポーツです。特に女子が行なっています。

ここで、sports hallに関連する例文を紹介していきましょう。

Aさん
I played badminton in a sports hall today.
訳)今日、体育館でバドミントンをしたよ。

「体育館で」というときはこの例文のように、前置詞inをつけます。

Aさん
We went to a sports hall to watch basketball.
訳)バスケット観戦に体育館へ行きました。

sports hallはmain hall、またはmulti-use hallと呼ばれることもあります。dance studioが入っていたり、スポーツ以外の目的にも使われるからですね。

gymnasium

前出のgymnasiumも「体育館」になります。省略した形のgymでも大丈夫です。大型のgymは体育館、スポーツクラブの意味をもち、大型でなければフィットネスセンターのように体を鍛える場所になります。

Aさん
Let’s play volleyball in a gymnasium.
訳)体育館でバレーボールをしよう。
Aさん
Our fencing club uses the university gym three times a week.
訳)フェンシング部は週3回、大学の体育館を利用しています。
Aさん
Let’s meet in the gym at 5pm today.
訳)17時で体育館に集合しよう。

英語で何て言うの?海外の学校で体育の時間

ところで、体育館につきものの体育の授業を英語で何というか知っていますか?
学科としての体育は「PE(ピーイー)」、これはPhysical education(フィジカルエデュケーション)の略になります。
I love PE/I hate PEと、好き嫌いが分かれる教科でしょう。体育の先生はそのままPE teacherです。

体育館でバスケをする、体育の授業を体育館でやる、体育館の倉庫

sport venue

学校以外にも、例えば東京の国立代々木競技場の第一体育館という言い方もあります。代々木体育館の名称で50年以上親しまれていますね。
最後に、体育館を使ったフレーズをみていきましょう。

体育館でバスケをするの英語表現

「体育館で○○をする」はぜひ英語で言えるようにしておきましょう。バスケを例にしてみていきます。バスケはもちろんバスケットボール、英語ではbasketball。日本語ではバスケをすると言いますが「する」とは競技を行なうことであり、バスケに限らずplayを使います。playは楽器を弾くなど様々な意味を持ちますが、そのなかの「(球技を)行なう」「試合・競技をする」を使いplay basketballとすればOKです。

  • I play basketball.
  • I played basketball.
  • I use to play basketball.
  • I love playing basketball.
  • I love watching basketball.

体育の授業を体育館でやるの英語表現

体育はPE(Physical education)ということを述べました。PEを使い、実際に体育館で行なわれる授業がどのような英語になるのか紹介します。

Aさん
There is a PE class in the sports hall/gym every Wednesday.
訳)毎週水曜、体育館で体育の授業があります。

もう一つ、体育の授業を主語にした場合の表現もみてみましょう。

Aさん
The PE class is held in the sports hall/gym every Wednesday.
訳)体育の授業は毎週水曜、体育館で行なわれます。

heldはholdの過去形および過去分詞形です。holdは不規則動詞で「~を開催する、行なう」の意味で、この例文のように受け身にして使われることが多くあります。

体育館の倉庫

体育館には倉庫がつきものです。
バトミントンのネット、ボール、跳び箱や卓球台、また掃除用具までさざまなアイテムを収容しています。
倉庫は「(物の)保管・保存スペース・収納庫」の意味をもつstorage(ストレージ)を使います。

Aさん
We put all the cleaning stuff in the sports hall/gym storage.
訳)すべての掃除道具を体育館の倉庫に入れました。
Aさん
Can you remove the badminton nets and put in the sports hall/gym storage?
訳)バトミントンのネットを外して、体育館の倉庫に入れてくれる?

まとめ

スポーツをするための施設「体育館」。学校の体育館であればsports hallやgymで表現しましょう。筆者は剣道道場を運営していますが、英国で自分の道場を持つクラブはほとんどなく、高校や大学の体育館を借りてお稽古していることが多いですね。そんなときは100%近くsports hallというフレーズを使っています。本記事をお読みになって、また一つ、確実に生活で使える英単語を覚えていただければ嬉しいです。