皆さんこんにちは!今回は「石油」についての英語です!
石油は自動車の燃料であるガソリンだけでなく、洗濯用洗剤や紙の生産などにも利用されます。今回は、このような生活に欠かせない石油の英語についてご紹介します。
それでは見ていきましょう。
「石油」の英語は?
石油の英語は、”petroleum“(ペトロレウム)と表現します。
ギリシャ語で「岩」を意味する”petro“(ペトロ)と油を意味する”oleum“を組み合わせ、”petroleum“(石油)となっています。
また、昨今では”petroleum“ではなく、”oil“(オイル)と表現することがあります。
“oil“は「油」という意味ですが、”petroleum“よりも簡単かつイメージしやすいので、”oil“が頻繁に使用されます。
石油は”petroleum“(ペトロレウム)、もしくは”oil“(オイル)と表現することを覚えておきましょう。
補足ですが、石油は何からできているかというと、「大昔の海や湖にすんでいたプランクトンといった生物の死がいが、土の重みや地球の熱によって、何億年もの長い時間をかけて 変化してできたものと考えられています。
国際問題でも取り上げられている通り、石油は限りある資源となります。
石油についての英語はご理解いただけたと思います。
続いては「原油」や「重油」、「軽油」などの英語表現も見ていきましょう。
「原油」の英語とは?
「石油」に続いて、「原油」の英語をご紹介します。
まず、「石油」と「原油」の違いです。
「石油」は天然にできた燃える鉱物油とその製品の総称であるのに対し、「原油」は地下から採取されたままの状態のものを指します。
原油から加工して石油になるというイメージですね。
そんな「原油」の英語は”crude oil“(クルードオイル)と表現します。
“crude“は「大ざっぱな」や「粗雑な」、「卑猥な」、「天然のままの」、「未加工の」を意味する形容詞となります。
“crude oil“はつまり直訳すると「未加工の油」と言えます。
「重油」と「軽油」の英語は?
続いては「重油」と「軽油」についてです。
まず、「重油」と「軽油」の意味についてです。
「重油」は、重油は石油を精製する際に、石油精製装置の底に残留する粘度の高い石油製品のことです。
一方、「軽油」は、軽油は石油精製の際に、沸点の低さから早い段階で気化され精製される石油製品のことです。
濃度が高い石油が、「重油」であり、低いものが「軽油」ということになります。
それでは、「重油」と「軽油」がどのような英語表現になるか見ていきましょう。
「重油」は”heavy oil“(ヘビーオイル)と表現します。そのままですね。
続いて「軽油」は”light oil“(ライトオイル)と表現します。その他にも”diesel oil“(ディーゼルオイル)と表現され、”light oil“よりも使用される頻度が高いです。
「重油」が”heavy oil“(ヘビーオイル)と表現されるのに対して、なぜ、「軽油」が”diesel oil“(ディーゼルオイル)と表現されるのでしょうか?
この理由は、ドイツの技術者ルドルフ・ディーゼルが開発した内燃機関が「軽油」を燃料としたためです。開発された当時は、この内燃機関が画期的な技術だったため、「軽油」=「ディーゼル」として認識されました。
「ガソリン」は英語で?
「ガソリン」や「ハイオク」について見ていきましょう。
日本ではガソリンスタンドに行くと、「ハイオク」や「軽油」がありますよね。「軽油」は先ほどご紹介しましたので、ここからは「ガソリン」と「ハイオク」、そして「灯油」をご紹介します。
「ガソリン」は英語で?
「ガソリン」はアメリカとイギリスで呼び方が違います。
アメリカでは「ガソリン」を”gas“または”gasoline“と言います。イギリスでは”petrol“と言います。
「ハイオク」は英語で?
「ハイオク」は”premium fuel“プレミアムフューエル)や”premium gasoline“(プレミアムガソリン)と呼ばれています。
「ハイオク」の正式名称は「高オクタン価ガソリン」であり、「ガソリン」の一部となります。「オクタン価」が高いのと、他の燃料よりも高額であるため、名称に”premium“が付いています。ガソリンスタンドでは”premium“と言えば、「ハイオク」を入れてくれます。
また、”lead-free gasoline“(リードフリーガソリン)、”unleaded gas“(アンリードガス)もあります。こちらは日本語では「無鉛プレミアムガソリン」と呼ばれ、主に輸入車などに導入されています。「無鉛プレミアムガソリン」は、「ガソリン」と「ハイオク」どちらを入れても稼働するという性質を持っています。
「灯油」は英語で?
石油はご紹介した「重油」や「軽油」、「ガソリン」、「ハイオク」の他にも「灯油」があります。
「灯油」は”kerosene“(ケロシン)と表現します。
あまり使用される場面はありませんが、参考にしていただければと思います。
「油」は”oil”(オイル)と表現します。
“oil“は「石油」だけでなく、植物性や動物性などの食用油も対象になります。
日本語には「水と油」という表現があり、「しっくりと調和しないこと、互いに性分のあわないこと」を意味しますが、英語でも同じく表現することができます。
You and your brother are like oil and water.
訳)あなたとあなたの兄さんは、水と油のように合わないね。
洗濯表示「F」と「P」の意味とは?
洗濯表示についてご紹介します。
洗濯をされる際に、洗濯表示「F」や「P」の意味が気になったことはありませんか?この機会に解消してみましょう。
「F」と「P」はドライクリーニングをする時の表示で、溶剤の種類を指しています。「F」
の意味は「石油系溶剤でのドライクリーニング可」です。
英語では”flammable solvent“と表現され、石油などの引火性の材料を表すので、”flammable“(引火性のある)が使用されています。
また、”solvent“は「溶剤」を意味します。
そして「P」は「塩素系溶剤(パークロロエチレン)および石油系溶剤使用可」となっています。英語では”perchloroethylene solvent“となります。
「F」や「P」の洗濯表示は国際標準化機構(ISO)によって定められているので、一部地域を除き、世界共通となっています。
海外で衣類を洗濯する際も参考になりますので、ぜひ覚えておきましょう。
「石油」が利用されている洗剤とは?
最後に洗剤についてご説明します。
「石油」は洗剤にも利用されているのはご存じでしたでしょうか?
「石油」が利用されている洗剤は「合成洗剤」と言い、英語では”synthetic detergent“と表現されます。”synthetic“(シンセティック)は「総合の」や「合成の」などの意味を持つ形容詞です。”detergent“(デタージェント)は「洗剤」を意味する名詞となります。
“synthetic detergent“についてもそこまで耳にする英語ではありませんが、ご参考にしていただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は石油の種類とそれに関連する洗剤についての英語をご紹介しました。石油はやはり幅広く利用されていることが分かりましたね。洗剤については日々の暮らしの中で応用ができる知識となりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。