最近は多様性という言葉が色々なところで使われていますが、そこで大事なのは価値観です。価値観の違いは受け入れることは難しいこともありますが、しかし「自分は考えもしなかったそういう価値観もあるのか」と知ることは、これからの多様性の時代に必須となってくるでしょう。ということで、今回はその「価値観」を英語で何と言えばいいのかについて解説していきます。抽象的な単語ではありますが、これからの世界を形成するためにはよく使われていく言葉になるはずです。

「価値観」は英語で4つの言い方がある!

実は、日本語では「価値観」はこのようにひとつの言葉で言えてしまいますが、英語の場合は結構色々な言い方があって、主だったところで言うと全部で4つあります。どれも単語の意味がわかっていたらそこまで難しくはないので、どのように言うのか確認していきましょう!

sense of values

まず「価値観」と言えば思いつくのがSense of valuesです。センスは日本語にもなっているのでなんとなくイメージがつくのではないでしょうか。「感覚」というような感じですね。また、Valueは「価値」という意味で、ここでは複数形で使います。

set of values

「価値観」は他にもSet of valuesと言ったりすることもあります。Sense of valuesとあまり変わりませんよね。ただそういう言い方もあるんだと軽く覚えておくおくだけでも、ネイティブがいざこの言葉を使った時に理解できたりします。リスニング能力を高めるためにも、リーディングで速読できるようにするためにも覚えておきましょう。

concept of values

Sense of valuesやSet of valuesの代わりに、Concept of valuesと言うことも可能です。コンセプトも、カタカナでよく言うのでもはや日本語ですよね。このような言葉が含まれていると、なんとなくでもイメージが掴みやすくなると思います。

values

最後は、Valuesです。今までご紹介したきた「価値観」を表す英語にはすべてにValuesという単語が入っていましたよね。そしてこれは「価値」という意味だと解説しましたが、文脈によってはこれだけでも「価値観」という意味になります。ちょっとした省略形だと考えておきましょう。

「価値観」の英語を含む表現

「価値観」の英語を含む表現

英語で「価値観」と言う場合には主に4つのパターンがあると解説しました。ここからは、それらを使ってどんな言い回しがよく使われるのかを見ていきましょう。ある程度塊で言葉を言えるようになると、会話もスムーズにできるものです。

「新しい価値観」はnew sense of values

日常生活でも、たまに「新しい価値観」なんて言ったりすることはありませんか?若い人達がSNSを駆使してどんどん時代を切り開いているので、どちらかというと年配の方が使うシチュエーションが多いかもしれませんね。

この場合、「新しい」という形容詞であるNewを「価値観」という単語の前に付ければ良いだけなので、表現自体はとてもシンプルです。Set of valuesなどの言葉を知ってから学べば、そんなに難しくないことがわかりますよね。

「価値観の違い」は difference in values

「価値観の違いで離婚した」など、こちらもよく使う言い回しです。これには、「違い」という名詞のDifferenceを使います。この単語自体は基礎単語なので、おそらく皆さんも見たらきっちり意味を理解できるでしょう。Differenceの他に、「間」という意味のGapを使うこともできます。

もちろん、Valuesのところは上記で習ったSet of valuesやSense of valuesなどに変えてもらってもOKです。あえて色々な言い回しで同じ意味を表現して練習を重ねましょう。

Aさん
It seems that we have a lot of differences in values.
訳)どうやら私たちは違った価値観を多く持っているみたいだね
Bさん
I was thinking the same thing.
訳)同じことを考えていたよ

「価値観が変わった」はvalues have changed

人の価値観はそう変わらないなんて言うこともありますが、映画を見て考え方が変わったり、中には人生を変えられちゃった人なんかもいます。そのような場合は、Values have changedと言います。

文法的には、まず「価値観」という単語が先に来て、これを現在完了形の文法が後から支える形となっています。日本語と同じく、「価値観が」というところに着目して「価値観」というモノを主語にしてパターンで表現すると言いやすいですよ?

「価値観が合う」はhave the same sense of values

他人と価値観が合うことを英語で言いたいなら、Have the same sense of valuesと言います。ちょっと長いですが、冷静に見てみると結構単純な構成をしています。

Haveは基本中の基本の一般動詞ですし、The sameは「同じ」という意味。そしてその後に続くのが「価値観」という英語です。日本語では価値観が「合う」という表現になりますが、英語では「同じ価値観を持っている」という直訳になることに注意しましょう。

Aさん
We have the same sense of values.
訳)私たちは同じ価値観を持ってるの
Bさん
Yeah, that’s why we are always together.
訳)そう、だからいつも一緒にいるんだ

「価値観を押し付ける」はimpose one’s values on someone

自分の価値観が理解されないのは嫌ですが、その価値観を押し付けられるのはもっと嫌ですよね・・・。そんな「価値観を押し付ける」という英語はImpose one’s values on someoneと表現します。

Imposeは、「impose~ on someone」で「~を(人)に押しつける」という意味です。熟語として覚えておくと便利ですね。使うとしたらもっぱら価値観を押し付けた側ではなく、押し付けられた側でしょうけど。

まとめ

まとめ

「価値観」という英語は主に4つありましたね。Sense of valuesでもSet of valuesでも、Concept of valuesでも良かったのでした。そして、単にValuesで「価値観」と表現することもあるため、どの表現を使われても理解できるようにしておきたいものです。価値観の違いは、特に外国の人と話しているとそこの文化や習慣の違いからお互いに意識することも多いので、お国柄なのか、それとも個人の考えなのかを見極めてみるのも良いと思います。